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テーマ:鉄道模型
カテゴリ:ブルートレイン
寝台特急(ブルートレイン)殺人事件は、西村京太郎の長編推理小説。1978年に光文社から刊行された。西村京太郎の鉄道ミステリーの第1作。 西村京太郎はこの作品を自選ベスト5に選出している。 ストーリー 流行の寝台特急の人気の秘密を探るため、週刊記者である青木は、東京駅16時45分発・西鹿児島行き寝台特急「はやぶさ」1号車の個室寝台7号室に乗り込んだ。 途中で気になる薄茶のコートの女を見掛け、興味を持ち話しかけるが、ろくに相手にされないので記者の青木は7号室に戻ってしまう。 その後、食堂車に行き、薄茶のコートの女と合席になるが、すぐに席を離れてしまった。そのすぐ後、高田という弁護士と合席になり、食事をする。 寝台に戻ろうとした所でカメラを忘れたことに気づいた青木は引き返すが、薄茶のコートを着た女を写したフィルムがカメラの中から抜き取られてしまっていた。青木は高田を問い詰めるが、高田は否定するばかり。やむを得ず青木は寝台に戻って寝込む。 目覚めた後、青木は隣の部屋の薄茶のコートの女と高田が別の人間に入れ代わっていることに気付き、車内の異変を感じる。 高田が入っていたはずの個室寝台の男性に話を聞くが、青木が今乗っている列車は東京駅18時丁度発で、同じ西鹿児島行きの寝台特急「富士」だと言うのだ。 青木はどう考えてもおかしいと思い、車掌室の扉をノックしようとしたが、殴られてその場に昏倒する。 翌朝、多摩川に薄茶のコートの女が溺死体となって浮かんだ。 トラベルミステリー作家・西村京太郎の記念すべき鉄道ミステリー作品の第一作目。 1978年に作品は発表されているが、時代背景としては1965年から1975年までのSLブームが終わり1980年代のブルートレイン全盛期時代がはじまる前の時期に発表された作品といってよいのではないだろうか? ブルートレインの「はやぶさ」に乗っていたのがいつのまにか「富士」に入れ替わっているというのには驚くが、その当時に富士が西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)まで走っていたことにさらに驚かされる。 (※「はやぶさ」の廃止時は東京駅~熊本駅、「富士」の廃止時は東京駅~大分駅だった)
1人用個室A寝台は1976年から「はやぶさ」に使用された模様。 当時でいえばいちばん贅沢な車両だったのではないだろうか。 このA寝台1人用個室には当初愛称がなかったが、1986年3月3日に「シングルデラックス」と命名される。
結局、「はやぶさ」「富士」ともに2009年3月に運行が終了となる。 しかし「はやぶさ」の名前は2011年から東北新幹線において再び使用されることとなる。
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Last updated
2018.04.21 17:26:53
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