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カテゴリ:がん日記(ジジの肺がん)
金曜日。
第一印象すごくいい。紹介されて行ったS先生。 まず,こちらの自己紹介に対して自己紹介をきちんとなさった。 これ,当たり前のことだと思うけれど,しないドクター多い。 (と思う。個人的感想)
これまでお世話になっていた前のドクターだが, 先日,家族を連れていらしてくださいと言われて,前の主治医のK先生のところに伺ったときのこと,ババが可哀そうだと思った。
というのは,K先生,腰のまがったババがさらに腰をかがめて,「お世話になっています,妻の……」と挨拶しようとしたにもかかわらず,ちらりと見たぐらいでろくに目もくれずに,説明に入った。 古いタイプのにんげんババが,ちょっと長々しいきちんとした挨拶をしようとしたのもいけないのかもしれないが,ドクター,これはないだろう。
ババの性格からむっとしただろうことはわかっていたが,私もあえて言及しないでいた。ババ,2,3日経ってから文句を言った。 「放射線が終わったら,またお世話になるかもしれないので我慢しようね」と言ったら 「うん」と答えていた。
とにかく, 紹介状をもって紹介された少し遠い病院の放射線科に行った。
私が,「手術はできない,これ以上強い化学治療はできない,もう方法がないと言われてこちらに紹介されてきました」 と言ったところ, すかさずS先生「方法がないということはないんですよ。もう方法がない,だめなんだ,なんて思わずに,一緒にがんばりましょう」 とジジの方を向いておっしゃった。 「あ,すみません,前の病院では放射線科もないし,方法がないということで。私の言い方が悪くて」
病名は骨転移。 一番は痛みを取る。二番目が病巣をこれ以上大きくしない。 「痛みがあったら,ニコニコして生きてはいけませんからね」
放射線治療は毎回10分程度で終わるとのこと。 副作用として 食欲不振,飲み込み悪くなる,皮膚炎などがある。
さっそく月曜日午後には, また外来に行き,放射線照射する位置決め等をして, 5月20日~6月2日までの平日10日間 毎日放射線治療を行う。
金曜日は毎回先生の診察を受ける。診察,はじめは木曜日といわれたのだが,ジジと一緒に私も授業をさぼらずにお話をしっかり聞けるのは午前中授業のない金曜日なので,変えていただけるか聞いたところ, 「もちろんいいですよ。治療はご家族の協力がなければできませんからね」
S先生,途中途中で 「これまでのところでわからないところはありませんか」 とおっしゃってくださる。
「先生,骨転移ということですが,他の骨にも転移しているかもしれませんよね。骨シンチとかしなくていいのでしょうか」 「他にも転移している可能性はもちろんありますが,今,症状が出ているところだけに集中していけばいいと思います。転移していても痛いなどの症状が出ていなければ,先走って探す必要はないので,骨シンチもMRもしないでいいでしょう」 了解です。
月曜日午後の授業はさぼらざるを得ない。 午後2時までにジジを病院に送らなくてはならない。
治療中の10日間は,早すぎてジジには待ち時間がつらいかもしれないが,ジジを朝一で病院に送ってから学校に行くつもり。
最近のジジ,痛いより,今度は「疲れる」が口ぐせ。 お昼寝を欠かさないババの口癖「寝るが一番」 の気持ちがジジにもわかるようになったそうだ。
先日,午後長いお昼寝をした。 起こさないで寝かせておこうとババと相談した。 そのうち起きてきたと思ったら「まだ暗いなあ」。 朝と間違えていた。
放射線治療,いい結果がもたらされることを祈るのみ。
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