アフガン文化省で自爆テロ、死傷者 タリバーンが犯行認めると
カブール――アフガニスタン内務省によると、同国の首都カブール中心部にある文化省内で現地時間の30日午前9時45分ごろ、自爆テロがあり、5人が死亡もしくは負傷した。AP通信は少なくとも3人が死亡し、米英の軍事作戦で2001年に政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーンが犯行を認めたと伝えた。
保健省当局者は12人が爆風などに巻き込まれ負傷したと語った。
単独の自爆犯で、同省施設に入る前、警官2人に発砲、省内のホールに進み、起爆したという。ホールの一部の壁が崩壊した。タリバーンの報道担当はAP通信に対し、実行犯は3人と主張、1人が自爆し、残りは逃走したと述べた。
タリバーンの主張の真偽は不明。
タリバーンはここに来て、戦力を再び整え、自爆など新たな手口も含めて駐留米軍、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)やアフガン軍への攻撃を加速している。ただ、政府省庁への自爆攻撃は珍しい。
これに伴い、治安が悪化し、米軍やISAFは増派を模索している。この一方で、アフガンのカルザイ大統領は軍事打開策が手詰まりの状況にある中、サウジアラビアを仲介にタリバーンとの対話を通じた和平協議路線を進めている。
平山郁夫 喜寿記念リトグラフ版画 『アフガニスタンの砂漠を行く・日』フランジェリコ アートストア