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飯舘村、川俣町の住民の皆さんの避難がようやく始まりました。 ツイッターの方で住民避難に関する考えを求められたのですが、長文になりましたのでこちらに書きます。 住民避難の判断にあたっての第1の問題は、リスク評価のベースとなっているLNT仮説がそもそも正しいのか否かさえ解らないことでしょう。 放射線による健康への有意な影響が認められる領域から、線を引いただけの仮説。 低線量ではホルミシス効果(トンデモ扱いする方もいますが、照射実験論文もあります)がある、と言う人もいますが、影響は線量や照射時間など被ばくの形態により違いますし、第一、低線量で長期間被ばくした場合の影響までは充分な裏付けがとれていません。 逆に、低線量では生体の修復機能が作用せずに悪影響があるのでは、と主張する研究者もいます。 ・・・要は、低線量での生体への影響はまだ解明されておらず、「ここまでなら絶対に大丈夫」と言えるしきい値の科学的根拠はない、と。解らないからとりあえず線を引いてみた、その程度の仮説が使われている訳です。 2つめの問題は、LNT仮説が正しかったと仮定しても、一般人に対して何処までのリスクなら許容できるのか(つまり20mSvという線引きが高いのか低いのか)が、明確に決められないという点。 私自身は、実際にこの程度の線量で統計的に有意な何かしらの健康障害が出るとは思えません。 ただ、従事者が原発の作業で通常浴びる放射線量や基準から考えると、20mSvは一般人が浴びる線量としてはやはり高いです。 故に、小佐古氏が「やってられない!」と思う気持ちも理解は出来ます。(但し、辞任は混乱させるだけであり、正しいとは全く思いませんが) 3つめが、社会的な面での問題。 確かに線量等量は低い値ではありますが、今後も長年同じ場所に住み続けた場合、集積値は高くなります。 このレベルでは集積値が高くなると問題なのかも良く解っていない訳ですが、(特に子供については)念のため、ある時点で避難しておいた方が良いと私は思います。 しかし、家族や地域との繋がり、避難先でのフォローを考えると、判断は難しいでしょう。 避難自体が健康や精神面でのリスクになりますし、実際に津波で避難した方の中にも既に亡くなられた方が大勢いらっしゃいます。 どの程度あるのかも解らない被ばくリスクを回避する為に、避難によるリスクをどこまで許容すべきなのか。また、誰が責任を持って判断するのか。 今回の一番の問題は、原子力災害が発生する事を前提として、これらを予め検討し、基準を定め、さらに周辺住民(特に立地町以外の周辺市町村)へ周知していなかったことにあると思います。 また、(すっかり有名になった)SPEEDIの評価結果はもっと早く公表し、実際の測定値と併せて、原子力発電所からの距離だけに因らないきめ細やかな避難の検討を行うべきでした。 私は基本的に「自分がもっと上手く出来る自信があるのでなければ、結果について文句を言うべきでない」と考えていますので、誰かを責め立てるつもりはありません。 しかしながら、飯舘村や川俣町はもっと早い時期に住民の皆様へ放射能の状況を説明し、事前に避難日を通知して避難先の確保を行い、避難を行う等の対策がとれていればよかったのでは、、と思います。 ※(一応、スペースや改行を入れて読みやすくしたつもりですが)携帯電話からの打ち込みであるため、文章、構成ともに読みにくくなっていると思います。すみません。 単身赴任中で帰宅は2~3週に一回であること、及び、自宅は東電管内であり、帰宅時も電力消費を抑えるためにパソコンの使用を自粛しているため、更新が疎かになっています。 この夏の電力需要は全国的にかなり厳しいです。東北・東電管内に関わらず、節電が必要ですのでお願いします。 私も寮の部屋の天井照明はナツメ球を残して蛍光灯は全て外しました。夜の照明はこのナツメ球と自前の自家発システムのバッテリに繋いだ電気スタンドのみとし、今も暗闇の中で打ち込んでいます。
こんばんは。 前の書き込みに対して批判的なコメントや福島の発電所の事故に関する解説を希望する声をいただきましたが、TVや新聞等で専門家の方々がいろいろと発言されている様ですし、今更私がどうこう言う必要はないと思っています。 そもそも、私、寮ではTVを見ていない(アンテナ線をTVに繋いでいない)ですし、パソコンも持っていません。 ですので、私の情報源は携帯電話のウェブ機能と、遅い夕食の後に読む朝刊のみ。 そんな限られた(しかも遅い)情報に基づき書かれたブログに、どれだけの意味があるでしょうか。 また、パソコンの代わりに携帯電話で長文をチマチマと打ち込むのは苦痛以外の何者でもないですし。 なので、基本的にブログに書き込むのは2~3週間に1回、PCのある家に帰った週末だけとしています。 その辺、ご理解を。 あと、ちょっと勘違いされている方もいる様ですが、私は原発推進派じゃありませんよ。思想的には寧ろ自然エネ&省エネ派。 第一、太陽光発電とバッテリで系統から独立した自家発電システムを使って暮らす原発推進派がいますかって。
携帯電話より。 とりあえず、私の家族は全員無事です。 ここで福島第一に関して少し。 1号機は核反応は停止していますが、余熱で燃料が破損している模様です。 原子炉建物の上部の壁が水素爆発で吹き飛びましたが、格納容器は無事だそうですから、チェルノブイルのようなことにはなりません。 原子炉のタイプが異なり、燃えやすい黒鉛も使っていませんから、上昇気流に乗って大量の放射性物質が世界中に撒き散らされることもありません。 一部で「核爆発が起こる」と極めて悪質なデマを流している人がいる様ですが、燃料の組成上、核爆発は「絶対に」起こりません。 職員は現場で命をかけて戦っています。 今は彼等を応援してあげて下さい。 また、国は国民がパニックにならない様、情報を整理した上で、避難に必要な正確な情報を提供しています。 慌てず、デマに惑わされずに行動しましょう。 なお、今だけでなく、今後は数年に渡り、我が国のエネルギーは危機的な状況に陥るものと予想されます。 より一層の省エネルギーに努めましょう。
こんにちは。 前回の続き。 我国の原子力発電所の稼働率が振るわない理由のうち、定期検査に関わるものは前回述べました。 今回は定期検査以外の停止、つまり「計画外停止」について述べたいと思います。 計画外停止は定期検査(定検周期、過剰な点検、安全系の点検)ほどは稼働率への影響は大きくありませんが、稼働率向上を目指すのであれば、改善の余地のある部分です。 我が国の原発の稼動率が低い理由その3、「軽微な事象でいちいち止める」。 実は、我国の原子力発電所の計画外停止の「回数」の少なさは、世界トップクラスです。 緊急性の高い「スクラム」は、我国では発生しただけでマスコミや反対派は大騒ぎしますが、実は海外ではもっと頻繁に発生しています。 それでも、海外のメディアは日本ほど騒いだりはしていません。裏返して言えば、それだけ我国ではスクラム回数が少ない、という事なのです。(ちなみに、日本のメディアはスクラムを「緊急停止」と表現することが多く、またカルト反原発の人は「スクラム=危険」と言う表現を好みますが、スクラム信号は複数ある安全装置の一部が働いて発生するものですから、必ずしも「スクラム=危険」という訳ではありません。) このスクラムを含め、我国の発電所の計画外停止の頻度は世界的にも非常に低いものとなっています。 しかも、JNESの「原子力施設運転管理年報」等の公表資料を基によく調べてみると、その「計画外停止」の中に、「安全には問題がないが念のために止める」ケースが相当数含まれていることが解ります。 この「安全には問題がないが念のために止める」ケースで多いのが、沸騰水型の原子炉再循環ポンプの軸シール(メカニカルシール)の機能劣化です。 沸騰水型軽水炉の原子炉再循環ポンプは、原子炉内の水の流量を調節することで、蒸気の発生量、つまり原子炉出力を調節するものです。 このポンプには、回転軸とポンプ本体のケーシングとの間(グランド部)からの原子炉水の漏洩を抑えるため、外部から高圧水を注入すると共に、ラビリンス構造を持つメカニカルシールが使用されています。 高温・高圧のハードな環境で使用されるため、この部分は漏洩のリスクを抑えるために2段構造になっており、温度や圧力は中央制御室等で常時監視されています。また、漏洩があった場合には外に漏らさずに小口径配管を通って排出されます。 ポンプ点検時には必ず交換される部品であり、いわば「消耗品」に近い扱いとなっています。 2段構造の片側が劣化してももう1段同じ構造のシールががあるため、外部への漏れも、安全への影響も全くありません。 しかしながら、沸騰水型の原子炉を持つ我国の電気事業者は、1段目の機能劣化の兆候が圧力変動等の形で目に見える状況となった場合に、「念のため」と称して止めることが多々あります。 各発電所ではこの様な場合に備えて予備品を持っているため、交換には大した日数はかかりませんが、それでも1週間位は運転を停止することになります。 同様に、「念のため」に止めるケースが多いのが、燃料集合体からの漏洩の疑われる冷却水の放射能の変動です。 九州電力の玄海発電所では技術的な事を全く知らない一部の反対派(苦笑)の方が大騒ぎしていた様ですが、これについてはまた今度。 (続く) ちょっとこれから池袋まで行かなければなりませんので、今日はここまでにさせていただきます。(長男の絵が全日本学生美術展で佳作になり、飾られているとのことなので)
こんばんは。 実は年末からツイッターなるものを始めており、携帯電話で短文を打ち込める手軽さから、しばらくそちらにはまっていました。(ブログの長文は携帯電話では辛くて・・・) 向こうで原発の稼働率について何回か呟いたので、暫くはその纏めと補完を行います。 寮にはパソコンがないので、この文も携帯電話での打ち込みです。纏まりが悪く読みにくいかと思いますが、御容赦ください。 我国の原子力発電の稼動率が振るわない理由は幾つかあります。 まず、燃料交換周期(=定検周期)が短いこと。 次に、定検停止が長いこと。 そして、計画外停止が長いこと。 一つめの定検周期は仕方ない(制度が変わって延長出来る様になったので「仕方なかった」かな)とは思いますが、他の二つは必ずしも法令での縛りが全てではありません。そして、これらを更に突き詰めると、要因が幾つか浮かび上がります。 我が国の原発の稼動率が低い理由その1、「点検をやり過ぎるから」。 定期検査が長い理由の一つが、一回あたりの定検で点検する機器が多いことにあります。 機器によっては、メーカーが点検不要と考えていても、毎定検で分解・本格点検を実施しているケースも。 これは、運転中に故障した場合の原子炉停止のリスクを考慮してのことであります。しかし、過剰な点検によって、摩耗等の機器劣化や、ヒューマンエラーによる「いじり壊し」のリスクが生ずるのも事実です。 改善策の一つは、機器の重要度に応じた点検周期の設定を更に進めること。 重要度が低く、かつ操作することのない弁などは、10年間分解点検せずとも大丈夫かも知れません。 また、もう一つは、振動・温度等の監視によって機器の劣化を把握し、必要に応じて点検を行う「状態監視保全」を進めること。 既に多くのユニット(何割、とかは調べられないので不明)で、動的主要機器に複数の振動計が設置され、リアルタイムでの監視、さらに一部では周波数解析によって自動的に故障モードを評価するシステムが取り入れられています。 職員によるデータ採取・評価も日常的に行われており、これら知見を反映することで、機器の点検周期の最適化を図ろうとしています。 (これらの知見は東通(東北)や福島第二などがやろうとしている定検周期の延長にも生かされます。) その他、小型機器について点検済の予備機を準備しておき、停止時は交換して機能確認するだけ、なんてやり方も行われています。 我が国の原発の稼動率が低い理由その2、「運転中に安全系機器の点検をしないから」。 もともと安全系は一つや二つが故障しても良いように、同じ機能、類似機能を持つ系統が複数設置されています。 このため、原子炉運転中に機器が故障し、その複数ある系統のうち1系統が機能を喪失した場合にも、保安規定に定められた日数の範囲であれば、原子炉を止めずに点検することが可能となっています。 たまに報道される「運転上の制限からの逸脱」とは、これを言います。 なお、点検中は他の安全系の健全性を試運転等で毎日確認します。これで万一問題が確認された場合には、原子炉を止めなければなりません。 予備機能が複数あって故障した時に点検して良いのならば、故障する前に計画的に隔離して点検しても良いのでは。 また、その方が安全なのでは・・・ということで、米国等の他の国では、運転中に1系統を止めて点検することが普通に行われています。 米国では「原子炉を止めて点検するのと事故リスクは変わらない(むしろ、閉じ込め機能があるので安全)」と評価して導入に至った経緯があります。 このやり方は、我国でも非常用ガス処理系(沸騰水型)及び安全補機室空気浄化系(加圧水型)を皮切りに導入が計られる予定になっています。 これまでのところ、運転中には空調やその冷却系、廃棄物処理系といった補助的な系統しか点検されないでいましたが、将来的に多くの機器を運転中に点検できる様になれば、雇用の平準化にも効果が上がるのではないかと思います。 因みに、「運転上の制限からの逸脱」は、原子力関係者の間では「青旗」と呼ばれます。 さらに予備機が故障し原子炉を止めることになった場合には、「もうダメ、参りました」ということで「白旗」と言う・・・・かどうかは、機密事項です。 長文を携帯電話で入力するのはきついですね。その3からその6(または7)はまた今度。
こんにちは。
原発反対派の中で昔の放射線管理の酷さをネタに今の原発反対を唱えている人がいるやうなので、経験者としていくつか。
私は、平成4年に放射線作業従事者として登録、その後、当直研修も含めて10年位、現場工事監理の担当をやってました。 主な担当は原子炉まわり。再循環配管、炉水浄化系、非常用系とその水源であるサプレッションチェンバー。液体廃棄物処理系も経験し、放射性廃液の流れ込む(←止められないので)タンクの中を点検のためにジャブジャブ歩いた事もあります。 原子力発電所の保全部門として作業量が多くなるのは、運転中よりも定期検査時です。 その後、大抵はすぐに現場へ向かいます。 現場で自分の担当する作業の進捗状況の確認や立会い検査の後、昼に事務所へ戻って昼食を済ませ、午後からまたすぐに現場へ入る事が多いです。まれに、作業工程の遅れで現場から戻れず、昼食抜きになることもあります。 「電力社員は検査の時しか現場に行かない」と思っている人もいるようですが、それは多くの場所を掛け持ちしており、一箇所あたりの時間が短くならざるを得ないため。 通常は一人で複数の系統を担当しますが、原子炉内構造物の修理や大型機器の取替え、配管の改造、サプレッションチェンバー塗装などの大型工事がある場合には、その作業専門に担当者をつけます。
機器が非常に多いため、各人の担当する検査や立会いの時間が重なってどうしても都合がつかない場合には、この会議でグループ内で割り振りして調整します。 この時に工程との齟齬や手順の不備などの問題点が確認された場合には、翌日の朝のグループ内の会議までに調整することになります。 昼間はずっと現場、夕方(または夜)事務所へ戻ってきてから書類審査や打ち合わせ、必要があればまた現場へ、とこんな状態でしたから、時間外労働が月に100時間を越えることもざらにありました。
定期検査においては、燃料交換がクリティカル工程として24時間で作業をやっており、これに会わせて(工程を遅らせないように)他の作業の工程が決められます。 実際、私も自分の担当する工事で水が漏れ、協力企業の皆さんと一緒に拭いて回った事があります。
電力社員は被ばくが少ない・・・とも言われますが、必ずしもそうではありません。実際、私は被ばく線量が多いときは発電所全体の上から10位以内に何度も入りました。また、点検前の線量が高い状態で弁の操作やフラッシング(配管内の放射性スラッジ除去のために水を断続的に流すこと)操作を行うのは当直員ですから、当直員はいつも結構な量を浴びています。 1日の被ばくが1mSvを超える作業を行う場合には労基へ事前に連絡する事になっていますが、今年、ある発電所で当直員がこれを超えてしまった事がプレスリリースでも報告されており、このことも「当直員は被ばく線量が多い」ことを裏付けるものです。
確かに、数年に1回の大型改造工事になると1mSv超えを事前に労基に連絡して工事にあたり、協力企業の作業員の方が結構な線量(ただし規制値以内で)を浴びますが、通常の定期検査では必ずしも「協力企業の作業員が被ばくが多い」とは言えないと思います。 そりゃ、業務上現場に入らない電力社員の従事者はたくさんいますから、平均すれば協力企業のほうがずっと多くなりますけどね。 また、当直員は基本的に定期検査に関わるのが13ヶ月運転毎の停止の時だけ、保全部門は何回も定期検査があってもグループ内でローテーションを組んで被ばくの低減・平準化を行うのに対し、作業者は定期検査に合わせてあちこちの発電所を移動して作業を行うため、年間の被ばく線量は作業者の方が必然的に高くなりますけど。
ここまでは自分の経験。
高校の同級生Nや別の同級生Yの親父、前に住んでいた場所の近所の人が請負企業にいるので、我慢できませんよ。 昔はともかく、今は管理も設備も除染技術もまるで違うってーのに。
こんにちは。
昨晩から、新潟の(生まれ育った)家に来ています。 自宅と違って高気密高断熱じゃないので、部屋から一歩出ると寒いです。 外には50cm程、雪が積もっています。庭の雪の上には、なにやら動物(恐らく兎)の足跡が。猪や熊の出る職場にいるので珍しくもありませんが、雪の上にあるのを見ると「帰ってきたんだなあ」と思います。
さて、昨晩は越前蟹を食べながら(←あっというまになくなった・・・高かったのに)、数年前の中越沖地震で柏崎刈羽の所内変圧器が燃えた事について、父と議論。 父いわく、「原子力発電所で火災があったのはとんでもないことだ」。
・神戸の震災と異なり他で火災がなかったため、画面映りを重視するTV局に注目されたこと。(そして、後でNHKが発電所関係者に「やりすぎた、ごめん」したこと。) ・燃えたのは所内変圧器で、原子力安全にはまったく関係ない設備であること。 ・地震で消火配管が破損して水が出なかったが、火災に備えて周りにはコンクリートの防火壁があり、他の建物とも離れていて、延焼のリスクはきわめて小さかったこと。 ・原子炉の「止める・冷やす・閉じ込める」機能の確保や確認が最重要であり、限られた人員の中、変圧器の火災を後回しにした判断は間違っていない(と私は思う)こと。 ・道路の混雑により、発電所職員が駆けつけられなかったこと。 ・自宅が被災して家族とも連絡が取れない中、何日も帰らずに対応した職員が大勢いること。
・・・などを説明しましたが、まったく駄目でした。 だうやら、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」※とまで思っている模様で。 だったら、変電所にも24時間消防車を貼り付けないといけないのではないかなあ。
一日中TV見ているのに、対策として消防車が配備された事や、消火配管が地上に移設された事、 消火用水タンクが複数設置された事、消防へのホットラインが整備された事、変圧器と建屋の間の母線の基礎部が強化された事、なんかは知らないんですよね。
全部公表されているし、柏崎刈羽の職員でない私さえ知っているのに。 つまり、TVではあれだけ騒ぐだけ騒いで、その後にどんな対策がとられたかは殆ど報道されてない、ってことなんでしょうか。
(※、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」:実際、私の前の職場の上司の奥さんが言った。旦那は「ごめんよ、みんな」という顔で苦笑していた。)
こんばんは。 新潟から三男へのクリスマスプレゼントとして届いたガンダムプラモデル(ガンプラ)、「ベアッガイ」。 最近、衛星放送でやっていたアニメ「ガンプラビルダーズ」に登場したオリジナル(元のガンダムには登場しない)のプラモデルであります。 ![]() 幼稚園児の三男は先日TVで「ガンプラビルダーズ」を見て、これが宇宙でジタバタしたり、強敵を相手に奮戦する様を見て(その愛らしさに)すっかり参ってしまったらしく、昨日から「パパ、ベアッガイ作ろう!」と耳にたこが出来そうな程ウルサイので、今日一日かけて作りました。 とは言っても、私がやったのはニッパーの使い方のアドバイスとゲート部の処理、だうしても嵌められなかった肘関節、シール貼りくらい。 基本的に組み立ては全て三男が行いました。 ですので、口の赤い塗料がはみ出しているのはご愛嬌。 さて、このロボット、見かけもとんでもないですが、設定もかなりとんでもないです。 アニメ「ガンプラビルダーズ」の舞台は、ガンダムのプラモデルをシミュレーションで戦わせる「ガンプラバトル」と言ふシステムのある世界。モデラーは全国の模型店に設置されたこのシステムを使って、自分の作ったプラモデルを戦わせることが出来ます。 これはもうほぼそのまま、30年近く前にはやったマンガ「プラモ狂四郎」の世界観です(使えるのがガンプラだけ、また負けてもプラモデルが壊れないのが違いますが)。 この「ベアッガイ」の元になったのは、ガンダムやZZガンダム等のアニメに登場した「アッガイ」と呼ばれる敵ロボット。 組立説明書によると、主人公のガールフレンド「リナ」が、「アッガイ」のプラモデルをベースに、模型店の店長と主人公を奴隷のようにこき使って作らせた(笑)もの。 背中には(小学生の)赤いランドセルを背負い、その中にはミサイル。ランドセルの横についたリコーダー(縦笛)はビームライフル。そして、顔の一見、目に見える黒い丸い部分は、実は強力なメガ粒子砲(ビーム砲)。 頭部は鈍器で、(頭突きで)他のガンプラを一撃で破壊することも可能。 説明書には「メガ粒子砲(目):メガ粒子砲という武器がガンダムにあると聞き、「それは目から出るビーム砲なのね」とリナが勝手に解釈して設置した武器」とか、「リナの家での展示場所は枕元。完成後は一緒に寝ている。」とか書かれていて、爆笑してしまいます。 元のアニメの方もガンプラネタやギャグ満載で結構面白く、ガンプラを作ったことのある方は必見です。ザクレロ(+ザク)対デンドロビウムの対決なんて、正統派のアニメでは絶対見られませんし。 ところで、最近職場付近に熊が出没しており、罠が設置されました。 近隣市町村では人的被害も出ているやうです。 ああ、本物の熊も「ベアッガイ」みたいに愛嬌があればいいのになぁ・・・(まあ凶悪なのは変わりませんが)
こんばんは。 明日は休みを頂いたので、単身赴任先から家に来ています。(本当は休んでいる場合じゃなのにねえ) 何ヶ月か前、私の単身赴任先で市民団体による映画上映会がありました。 映画のタイトルは、「ミツバチの羽音と地球の回転」。 監督は、あの「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲氏。 何回も六ヶ所村に行ったことのある(地元の人の話も聞いたことある)者として、どちらかと言ふと陰の部分にばかり目を向けている「六ヶ所村ラプソディー」に対して少し違和感を感じていた私としては、是非こちらも見に行きたかったのでありますが、残念ながら仕事が忙しくて見に行く暇がありませんでした。 とりあえずチラシは貰って来たのですが、そこに書かれていたのはスウェーデンの再生可能エネルギーに関する事。 今更書くまでもありませんが、スウェーデンは国民の選択により脱原発を目指していましたが、既に現政権はこれを撤回済です。(まあ、与野党が拮抗しているので、今後だうなるかは微妙ですが・・・) ちなみに、世論調査では数年前から半数以上の国民が「脱原発は撤回すべき」との意思を表明しています。 また、原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物についても、既にエストハンマルに地層処分場が建設されることが決まっています。 これらの動きが映画の公開と前後しているなら、チラシに書かれていても仕方ないかなぁ、と思うのでありますが、そのチラシの置かれていた施設には、手書きで「スウェーデンのエネ政策に学ぼう」みたいなことが書かれた紙も張られていて、「えええええっ?」と思ってしまったのであります。 ・・・確かに、高レベル放射性廃棄物の地層処分場の決定については、我国も学ぶべきところがあります。それも、大いに。 今回はその辺りのことについて触れてみたいと思うところです。 さて、先に書きましたとおり、スウェーデンではエストハンマルへの地層処分場の建設が決定しました。 我国ではその前の前の段階、文献調査でさえも七転八倒している訳ですが、実は建設箇所決定に関するスウェーデンの方式は我国とそうは変わらず、基本的に「自治体側からの申し出を受け入れる」方式であります。 我国でもこれまで複数の自治体において誘致に関する話がありました。実際に手を挙げたところもありますし、検討中である旨を公にしたところもあります。 しかしながら、反対運動(とくに町外からの)の激化や県知事の「作らせない」発言、それどころか少しでも誘致の可能性について言及しただけでも(まるで誘致決定であるかのやうに)マスメディアが大きな報道してきた影響もあってか、これまで全て失敗に終わっています。 これに対して、スウェーデンでは募集に対して複数の自治体が誘致を表明、最終的に二つの自治体に絞られ、その中からエストハンマルが選定されました。 町に落ちる莫大な補助金のおかげでしょうか?・・・実は、補助金の3/4は、最終選考に落ちた方の自治体に渡されました。その(落ちた方の)自治体では補助金の額が増えたことを喜んでいるかと言ふと、さうでもない様です。 現地で誘致担当者に直接インタビューした方によると、担当者は「誘致が叶わず非常に残念だが、町はよい経験をした。この経験は、今後の他の問題解決にも生かされるだろう。」と語ったとのこと。 決定した自治体の方が補助金の額が小さいのは、建設による雇用の確保や地域経済の活性化が期待されるからです。 では、我国とスウェーデンでは何が違ったのでしょうか。 答えは、国民の問題意識、そして廃棄物基金の使い方にあります。 スウェーデンでは、チェルノブイル事故の余波(←北欧には放射性物質が他より多く拡散しました)により、一度は国民の意思で脱原発を決めました。 その時に出てきたのが、「脱原発と言っても運転中の原子炉を直ぐには停止できないし、停止しても放射性廃棄物はなくならない。ではどうしようか?」と言ふ考え。 脱原発政策が結果として高レベル放射性物質に関する国民の問題意識を喚起する結果となったわけです。 そして、大きく違うのが廃棄物基金/補助金の使い方。 スウェーデンでは、NPOや自治体が自主的に勉強、検討する段階においても、(最終的に誘致に至らなくとも)その費用が廃棄物基金によって賄われるシステムになっていました。 これに対し我国では、地層処分の文献調査に名乗りをあげて初めて、その自治体に補助金が渡る仕組みになっていました。 我国にも地層処分を勉強したり誘致を目指したりする市民団体は複数存在しているのですが、例えば専門家を招いての地層処分に関する勉強やJAEAの研究施設の見学と言った、誘致に至るまでの検討の段階においては、これまでは補助は全く出ず、その団体の負担だったわけです。 この違いが、スウェーデンと我国の最も大きな違いなのであります。 (なお、フランスにおいてもエネルギーや原子力に関する市民レベルでの勉強には補助が出るようになっているさうです。) ・・・さて、私は上に、「これまでは補助は全く出なかった」と書きました。 実は、我国でも(誘致とは関係なく)地層処分に関する自主的な調査や検討、勉強会を行う自治体やNPOに対し、補助金を出す制度が始まっています。 既に応募は締め切られ、9団体に対して各200万円までの補助金が出ることが決定しています。 (自治体も3箇所、各600万円までの補助が出ることになっていましたが、こちらは決定した旨の発表がないところを見ると、応募はなかったのでせうか??) スウェーデンの成功を見習ったこの活動は、来年度以降も継続実施することを考えているそうですので、興味のある市民団体の方は是非応募していただきたいと思います。 (先日、誘致を検討している市民団体の方の話をお聞きした時に、この事をご存じなかったようなので、来年は是非・・・) 放射性廃棄物の地層処分事業に関する地域の自主的な勉強会支援 http://www.jaero.or.jp/data/01jigyou/2010sien/index.html 「地層処分事業推進のための自主的な勉強会等の支援事業」の支援先の決定について http://www.numo.or.jp/topics/2010/101217.html ただ反対するだけではなく廃止後の廃棄物問題についても自ら考えるなんて、やはりスウェーデンの国民は凄い! と思います。 ね、鎌仲監督っ。
こんばんは。 今日のNHK教育のサイエンスZEROは原子力発電でありました。 この番組、昨年のデコミ番組の酷さに代表されるやうに、原子力に対しては厳しい視点での報道が多いNHKとは思えない、気持ち悪いほどの原子力推進番組でありましたよ。(笑) NHKの中の人によると、「番組の方向性を決めてから編集する」のがNHKの方針らしいので、その意味では納得してしまいますが。 番組の始めの約2/3は、順調に復旧を遂げつつある柏崎刈羽が対象。 地震で得られた教訓を元に現場で施される改良工事(東京電力)、新たな情報提供システムの開発(JNES)、そして住民が求める情報の意識調査(新潟工科大学)など。 「地震後に柏崎刈羽では不適合が3000件確認された」とのナレーションを流しながら、画面にはきちんと「蛍光灯の破損などの軽微なものも含む」と字幕を入れたり、また、変圧器の火災についても「周りにコンクリートの壁があるので延焼の可能性は低い」と紹介するなど、細かいところにも気を配った良い説明でした。 私は地震当時、某機関で働いており、地震直後に現場に飛んで防火壁の健全性をこの目で確認したり、また不適合3000件(小さなネジが一個落ちてました、とか、コンクリートのカケラが落ちてました、なんてのものあった)の全てに目を通して分類して・・・といった事をやっていたので、このNHKの対応には好感さえ覚えましたよ。 後の約1/3は、キャンドル炉と、加速器を組み合わせたトリウム利用の紹介でした。 キャンドル炉は実は新しい概念ではないのでありますが、ビル・ゲイツが注目したことで日の目を浴びることになったもの。 トリウム利用も以前から原子力業界の中の人には広く知られたものでしたが、あまりメディアでは取り上げられることのなかったものでした。 これらを紹介したのはなかなか良いことだと思います。 が、しかし! 限られた時間の番組ですので仕方ないのは十分承知していますが、少しばかり「足りない」と思ったところが二つありましたので、補完したいと思います。 まず、「想定されていた地震を上回る加速度が確認された」のグラフのところ。 まるで、「耐震指針で想定されていた地震」=「実際の設備の耐震強度」のようにも取れる表現でありました。 実際には、発電所は「耐震指針」に沿って作られてはいないのですよ。 耐震性よりも、まずは、「止める」「冷やす」「閉じ込める」の機能を満足するために、各系統が設計されます。 この際には金属のもつ弾性限界も考慮し、強度的にかなり余裕を持った(5倍や10倍はざらです)設計がなされています。 実のところ、耐震指針は「指針を満足しているかどうかを確認するため」にしか使われていないできたのが実情だったりします。 ですので、結果的に実際の設備が潜在的に持つ強度は「指針で求められている強度」を大きく上回るものとなっていることが当たり前なのです。 だから柏崎刈羽の主要設備に損傷は一切なかった訳ですね。 で、もう一つ。 番組後半では、新しい原子炉の概念として、前述のキャンドル炉と加速器+トリウムを取り上げていました。 しかしながら、これらの理論を基にした商用炉が実際に成り立つのか、と言ふのはまた別の問題。 これらの技術開発には私も大変期待していますが、今のところは実証炉も作られておらず、実用化には程遠い段階。それなのに、番組ではそのことに全く触れていませんでした。 それらが実用化されるまでの主力は現在の軽水炉であり、再処理されたMOX燃料であり、実用化に近い段階にあるナトリウム冷却の高速増殖炉であり、その先の高温ガス炉であると思います。 今回のNHKの番組を見て、「キャンドル炉やトリウムがあるなら、プルサーマルも再処理も高速炉もいらないよね」とか思ってしまう人が多少なりともいそうで少し怖いです。 まあ、気になる点は皆無ではありませんが、今回の番組は限られた時間の中でよく出来ていたと思いますよ。 80点と言ふところでありませうか。 今度はもう一歩進めて、稼働率70%以上を誇るロシアの高速炉BN-600や、建設中のBN-800の状況、動き出した中国の高速炉、インドのトリウムサイクル計画、潰れてしまった南アフリカのPBMR計画なんかも取り上げてくれると嬉しいです。 (我ながらマニアックだなぁ・・・原子力関係者しか見ないかも。) しかし、一番お願いしたいのはフィンランドのオルキルオトとスウェーデンのエストハンマル! 複数の地域が廃棄物地層処分場の誘致で競い合ったと言ふ事実を、電気を使う全ての人に知って欲しい! │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |