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永遠の約束 [全812件]
5回目の命日は地震の翌日だった。 仕事は出勤にしていたから、日曜に車で墓参に行った。 何度も揺れる余震、あの人のそばにいられて良かった。 お盆が来た。 いつものように出遅れの私。 とりどりの色の菊、まかれた米粒、最後まで燃えきらなかった線香の束。 日の浅い頃はあたしがいつも先だったのに。 ぼんやりと思い出す。 H君の丸いお腹。 太ってはいなかったのに、異様にぷっくらしたお腹だった。 そんな姿を思い出したのは、暑いからだと思った。 暑いと上半身裸になって部屋の中をダラダラしてたこともあったな、って。 蝉や鳥の鳴き声、小川のせせらぎ。流れる大きな白い雲。 あの人に見せたい。 あたしがいて、少しでも苦しさは減った? H君に話しかけた。 闘病中ということだけではなく、あたしと出逢ってからのH君の人生において。 私は今もその答えを問い続けているような気がした。
魔法の言葉を知った。 奇跡。 それを信じることを一度は捨てたけど、信じなかったら何も始まらない。 マイナスのオーラあれば逆もあり。 それもそうかもと少し素直になってみる。 踏ん張ろうじゃないか。奥歯入ったし。 日曜。 うちの梅が咲いてるのを発見。 いよいよっていうか、そんな時期。 今週だもの。 感傷的にはなってない。 そっか、という感じ。。。
朝電車から梅見た。 漠然と、まだ先だけどもうじきと思っていたことは、1週間後とはっきり気付く。 そんな今日だけど。 あたしの今一番大切に思う人の大切な人はあたしって答えてくれるって思ってた。 指差してそう答えてくれた。やっぱり。 一緒に年を重ねていきたい人がいる。だから年をとるのが怖くなくなった。 あのまま1人のままだったら、私だけ年を重ねることは辛かったし寂しかった。 ただ、あの人の靴音を聞きたい。 どんな歩幅で歩んでいるのか。いたのか。知りたい。 魔法のことばの本にあった。理由を、考えるな、と。 牧師に言われたこと、思い出した。 『頭で考えるな』 Hくんちに向かう景色が浮かぶ。
全てが。 自分ではどうすることもできない。 だから自分も不安定。 誰かにこの不安をかき消してもらいたい。 涙がこぼれてばかり。 『この時期辛いのは、よく分かってるから』 多分それは。 笑顔が見たい。 声を聞きたい。 2人で散歩したい。 手を繋いでいたい。 返答に彷徨っても、あたしのことが自分にとって大事だから、と、 このことには迷いなく真っ直ぐ答えてくれる。 あの人と過ごす穏やかな時間が欲しい。 あの人のために。あたしのために。 それがあれば、この不安は消える。
急かしてないけど急かす自分に少し疲れたし泣きたい。 今日咲いた梅を見た。それだけでも悲しい。 私に何ができるの?私にはできることがあるの? 私には何かを求める権利はないの? やっぱり。 何もかもなくなっちゃえば楽になるのかも。 そうやって生きていくしかないのかも。私には。 正直、あたしだって疲れてるんだよ。 何も言わない写真がそのもののようで、何か言ってと話しかけたら涙がこぼれた。 疲れたけど、本当は希望を持ちたいよ、あたしだって。
頑張ってやってますとは言いたくない。 でも、いやらしいけど。 アピールしなきゃ知られないままということもある。 とはいえ。 奥ゆかしいわけじゃないけど、自分からアピールするなんて姑息に思ってしまってできない。 例えば。 聞こえよがしな独り言。声に出すのはずるいと思う。 独り言なら自分だけが聞こえていればいいこと。 頑張ってやってますとは言いたくないけど、いつも耐えている。 発する言葉や態度に矛先が向くかもしれないと感じながらも、私は止めず耐えている。 耐えることを頑張ってはいる。 なのに。 だから。 期待するのはもう疲れた。 私はいつも耐えてばかりいなくちゃいけない立場。 私達の、私の。 小さな世界の中でしか生きられない、そこで時を終える二人の想い。 |一覧| |