ちち ょっと前までは、まだ北海道に居た。土地柄なのか、業種なのか、 北海道のスピードに、 私はついていけなくなっていた。 北海道の風土が成すワザなのか。 もともと「処理能力の速さ」 そこにしか長所がない私に、 業務スピードが都内の半分以下- という状況は、辛くのしかかった。 それは互いに長所であり、短所だった。 「できるだけ急ぎで」 「はい、では10分で」 「明日まででいいわ」 仕事量が、足りない。 その分実務を伴う学ぶ事が減った。 私がした決断は正社員登用時に、再度都内で勤務する事。 とりあえず一社、会長秘書の試験を受けて、そのまま内定をいただいた。 すぐに私は都内へ戻った。また、秘書の始まりだと思ってた。 「処理能力の速さ」 どこの会社でも褒められた。 筆記試験で出るのだろうか? いつもそれを面接で聞かれていた。新卒の頃からずっとだ。 会長秘書は、それほどスピードは要らなかった。 もしくはスピードだけでよく、丁寧さは必要ではなかった。 私は同時に両方を追求できる秘書になりたかった。 半年くらい経った頃、私はいったん異動した。それが今のボスとの出会いだ。 スピードは倍速、丁寧さ、確実さ、意思決定の正確さ。 これまでよりずっと、 多分今までで一番、辛い秘書業と、私は今闘っている。 「ももさんほど辛い立場の秘書さんを見たことがないよ」 先日、コンサルティング系の業務から転職した方に言われた。 他人から見てもそうらしい。 辛さなんて測れるものではないけれど、だけどあるとしたら、 求められる事の多さは尋常ではなかった。だから毎日終電になった。 ボスからお叱りを3時間近く受け、終電がなくなった事もあった。 それでも必死でダメな自分と戦い続けて、大事な人を失ってなお、 私は絶対に「補佐型秘書」から抜け出し、右腕になれるような秘書を求めて、 いつもいつも勉強ばかりしていた。 そうして流れた月日の中で、だんだんと私にも、 ボスの考えや意思決定の方向性が蓄積され、 さすがにアポイント調整で説かれる事は月に一度くらいになった。 それもこれも見放さずにご教示くださったボスのおかげだ。 その代償に、私は「こうしたらボスが喜ぶ方法」を いつのまにか自然に、無意識に、身につけてしまっていた。 ココロが、そこに、ない。 一瞬、忘れていたことが蘇ってきた。自分の基盤を作り上げて、必死で走って来過ぎた。 素直に自分でココロを込めて仕事をするという一番大事なものを、 私はどこかに忘れてきてしまった・・・ 楽天に再度URLを発行し、日記を書き、タグと苦戦しながら、その事を痛感した。 開設して3日。アタリマエが嬉しい。 帰宅して、ただいまと言える場所が嬉しい。励みに仕事に頑張れる自分が嬉しい。 毎日毎日「ありがとう」を書いてた。 そうしたら、この3日で自分も変わった。 言葉のチカラを、誰かに会える嬉しさを、 それに無意識に感動しては、目が潤むことも、 私は1年の間に、いったいどこに忘れていたんだろう。 裏日記を見てはメールをくれていたお友達。 たまに受け取るあったかい気持ちに、まだ、 「復活するんだ!」という思いだけは 忘れないでいることができた。 2007.2.24. 本当に帰ってくることが出来た事を、今も、 まだたった3日しか経っていないけれど、想う。 一期一会を、絶対に忘れちゃいけない。 自分の原点を見失っちゃいけない。 かなえたい目標は、いくら変わったって構わないと思う。 だけど、出発した場所だけは絶対に忘れてしまっては、どこにも行けない。 すぐに感動して涙が目に溜まってしまう自分を、 カサカサしてた心がちゃんと機能し始めたことを、 たった数日で、仕事の中でも取り戻すことができた事を、 本当に本当にとても嬉しく思う。 私らしい私を、ちゃんと受け止めて、今の仕事に加味できることを。 本当に、ありがとうございます。 どこに告知したわけでもなく、 更新すら止まっていた裏日記やmixiをご確認くださった方。 私の足跡を見つけて、早速追ってくださった方。 様々な場所でご縁あって、ここでまたお会いできましたことを 心から嬉しく、またありがたく思っております。 相も変わらず、若輩者の私ではございますが どうぞこれからも皆様とご一緒できますよう。 ジャンル別一覧
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