☆キャリバー編スタート
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ソードアート・オンライン 第1話~第25話あらすじまとめ」
ALOで新たなクエストが始まった。それは伝説の聖剣「エクスキャリバー」を獲得するもの。新たにシノンがメンバーに加わり、キリトたちは7人でクエストに挑む
ソードアート・オンライン II
#15 湖の女王
今年もあと3日。朝食のとき直葉(リーファ)が和人(キリト)に「ALOで聖剣エクスキャリバー発見」のニュースを知らせる。とうとう誰かにとられてしまったかと驚く和人だが見つかっただけで入手には至っていなかった。
数か月前、キリトとリーファとユイは地下世界のヨツンヘイムでゾウクラゲ邪神を助け、リーファがトンキーと名付けた。トンキーは8枚の羽を生やした姿に羽化しキリトたちを地上につながる通路まで運んでくれた。その途中でエクスキャリバーを見たのだった。
誰かが剣を手に入れるのも時間の問題かもしれない。キリトは(さっきまでキモイと言っていたトンキーを友だちだとか例によってそれらしい理由をつけてw)エクスキャリバーを手に入れるべくヨツンヘイムへ向かうことにする。トンキーに乗れる上限は7人。キリト、リーファ、アスナ、クライン、リズ、シリカ、それとシノンを誘うことにする。
朝風呂中のアスナ、キリトの誘いに喜ぶwww (そして新OPは、戸松遥さん。ハイハイよろしいのではw)
会社が正月休みに入ったクライン、2週間前にキャラを作ったシノンも来てメンバーが揃う。ユイの情報によるとまだあの空中ダンジョンに到達できたプレイヤー、パーティーは存在しないとのこと。ならなぜエクスキャリバーのある場所がわかったのかとキリトがたずねると、自分たちがトンキーを助けたのとは別種のクエストが見つかったようで、その報酬としてNPCが提示したのがエクスキャリバーだと言った。
あまり平和なクエストじゃなさそうだとアスナ。おつかい系や護衛系ではなくモンスターを何匹以上倒せというスローター系。おかげでヨツンヘイムは殺伐としている。クラインが恐ろしい邪神がたくさんいる空中ダンジョンの一番奥に封印されている聖剣エクスキャリバーをクエの報酬にするのは変じゃないかと言う。言われてみればそうだ。シノンは行ってみればわかるわよと言った。
準備もできて出発。近道の長~い階段をおりる。2時間のルートを5分に短縮。到着したのは真っ白な世界。ヨツンヘイムは寒~い。アスナが凍結耐性の支援魔法をかけた。リーファが指笛を吹く。トンキーが飛んできた。背中に乗りダンジョンの入り口へ向かう。
ヨツンヘイムに到着するとプレイヤーたちが人型邪神と協力してゾウクラゲ邪神のほうを倒していた。これがクエストなのか。疑問を抱くキリトたち。そこに、めっちゃでかい女の人が現れる。湖の女王「ウルズ」と名乗った。ウルズとふたりの妹からひとつの請願があるという。この国を霜の巨人族の攻撃から救ってほしいと言った。
かつてヨツンヘイムは、アルブヘイムと同じように世界樹ユグドラシルの恩寵を受け美しい水と緑に覆われていて、女王ら丘の巨人族と眷属の獣たちが穏やかに暮らしていた。ヨツンヘイムの下層には氷の国「ニブルヘイム」があり支配する霜の巨人族の王のスリュムがヨツンヘイムに忍び込みエクスキャリバーを世界の中心たるウルズの泉に投げ入れた。
剣は世界樹の最も太い根を断ち切り、ヨツンヘイムからユグドラシルの恩寵が失われた。霜の巨人族はヨツンヘイムに大挙して攻め込み多くの砦や城を築いて丘の巨人族を捕え幽閉した。そしてウルズの泉だったところに居城「スリュムヘイム」を築きこの地を支配した。女王とふたりの妹も凍りついた泉の底に逃げ延びたがかつての力はなくなった。
霜の巨人たちはそれに飽きたらず今も生き延びる眷属の獣たちを皆殺しにしようとしている。そうすれば女王の力は完全に消滅しスリュムヘイムを上層のアルブヘイムまで浮き上がらせることができる。スリュムの目的はアルブヘイムも氷に閉ざし世界樹の梢にまで攻め上ることなのだとウルズは言った。そこに実るという黄金のリンゴを手に入れるために。
なかなか獣たちを滅ぼせないのでついに妖精(キリトたちプレイヤー)の力を利用しはじめた。エクスキャリバーを報酬に与えると誘いかけ眷属を狩りつくさせようとしている。報酬に与えることはありえない。スリュムヘイムからエクスキャリバーが失われるとき、再びユグドラシルの恩寵がこの地に戻り城は融け落ちてしまうのだから。
おそらく見た目はエクスキャリバーのそっくりな偽剣カリバーンを与えるつもりだろう。そのずるさこそがスリュムの最も強力な武器だが、ひとつの過ちを犯した。妖精たちに強力させるためにほとんどの配下の巨人を地上に下ろしたので、今あの城の守りはかつてないほど薄くなっている。
ウルズが石を出して渡した。これがすべて暗黒に染まれば、女王の力が消え失せた証。スリュムヘイムに侵入しエクスキャリバーを台座から引き抜いてください。クエスト「氷宮の聖剣」のスタートボタンが現れた。「たのみましたよ、妖精たち」ウルズは言った。
なんだかすごいことになってきた。普通のクエストにしては話が大掛かりすぎる。地上まで霜巨人に占領されると言っていたが運営側がアップデートやイベントの告知もなくそこまでするだろうか。疑問を感じるキリトたちだったが、トンキーのためにもやるしかないとクエストを受けることにする。
「待っててね、トンキー。あなたの国を取り戻してあげるからね」「行くぞ」キリトたちはスリュムヘイムへ向かう。
☆次回 「巨人の王」
★新シリーズのスタート。シノンも2週間ですっかり溶け込んでいるようでw 何やら大げさな話になっていますが、とりあえず続きを楽しみにします。