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2008年4月23日楽天プロフィール Add to Google XML

なぜか「いい仕事」が舞い込む人になる方法 
[ 読書室 ]  




なぜか「いい仕事」が舞い込む人になる方法
笹氣 健治


「いい仕事」の定義はさて置き、仕事がつまらない人、仕事に意義を見出せない人に向けた本。
以前同じ著者の『なぜあなたはその仕事を抱え込んでしまうのか?』を読んだ時にも思ったけど、
意識してない考え方や行動の癖を自覚させて変化を促すというのが、十八番ならしい。

前の本では、「そうだったのか」と気づかされた所もあったのだけど、今回は多少なりとも
自覚がある話だったせいかあまりインパクトを感じなかった。仕事がつまらないのは自分の
考え方に難ありだからという自覚はある。自覚はしていても、その考え方を変えられないから
「つまらない」を続けている訳で、考え方を変えようと言われても、「そう言われても」と
いう感じがしてしまう。著者は、「仕事がつまらない」の思考パターンを分類して、
「ほらこういう考えが偏ってるんですよ」と色々誘導しようとしてくれてはいるのだけれど。

耳が痛かったのは、「仕事なんて たいてい つまらないものだ」という考え方は、問題の
重要性の軽視だという指摘。問題解決の放棄、思考停止と言われると反論できない。
「仕事なんて所詮そんなもの」で諦めてしまってるからなあ。
こういう考え方の人に対する著者のアドバイスは、「自分にとって有意義な仕事はどんな
ものか考えよう」なのだけど、それは随分前に考えたことがある。その結果が「別にやりたい
事ないし、食扶持稼げればいいや」だったりするのだけど、こういうのをマイナス思考
スパイラルと言うのかね。思うに、自分は「仕事がつまらない」と思っていても、どうにか
したいと切実には考えてないという事なんだろうな。



Last updated 2008年4月23日 21時24分34秒


2008年4月13日

もう、国には頼らない。経営力が社会を変える! 
[ 読書室 ]  



もう、国には頼らない。経営力が社会を変える!
渡邉 美樹


ワタミが農業や介護に乗り出したという話は聞いたことがあるけど、「なんでまた?」と
思っていた。でも、この本を読んで、上手くつながってるもんだと思ってしまった。
農業、介護に加えて、病院、学校と、違う分野なのに、共通点やシナジーがあるとは。
まあ、上手くつなげたのかもしれないし、実は他にもあったけど上手くつながるものだけが
残ったのかもしれないけど。

4分野の共通点は官が仕切る規制業界。更に、渡邉社長曰く、経営不在も共通点だそうだ。
「経営がない」という記述が出てくる度に、「経営ってそもそも何だ?」と思ったのだけど、
読み進めていく内に、「数ある制約条件の中で、目的に沿った最適解を目指すこと」なのかな
という気がしてきた。「退院しても行くところのないお年寄りを追い出すわけにはいかない」
というのは、人道的には正しくとも、病院の経営が傾いて、医療サービスを提供できなく
なっては本末転倒。患者さんに最高の医療をという目的に照らせば、病院存続の危機を
代償にしてまで社会的入院患者を抱えるのは、経営的には正しくない訳だ。
民間に公共サービスを任せられない理由として、「民間企業は利益第一主義だから」という
論理が、念仏のように唱えられてるけど、それは何を経営目的としているかに拠るんじゃ
ないだろうか。一般的な会社は利益追求を目的としてるだろうけど、それは株主がそれを
求めているから そういう経営がされるんだろう。生徒の幸せのためとか、お年寄りの快適な
暮らしのためとかを、目的にしてる場合は当てはまらないと思う。
「民間企業=利益追求主義」という単純化が錯誤のような気がする。

しかし、読んでいると、ウンザリすることもしばしば。国(官)は頼りにならないとは思って
いるけど、頼りにならないどころか障害になってるとウンザリ。読んでいて渡邉さんは よく
嫌にならないものだと感心してしまう。理念を持って始めようと思った人でも、あれはダメ
これもダメだと、意欲も萎えるだろうに。



Last updated 2008年4月13日 23時45分31秒

2008年4月5日

行動ファイナンス 
[ 読書室 ]  



行動ファイナンス
ヨアヒム・ゴールドベルグ、リュディガー・フォン・ニーチュ


『行動経済学入門』がわりと面白かったので、もうちょっと勉強しようかと思って、この本も
読んでみた。投資家が合理的に行動しない現象を解説した部分は、先に読んだ本と結構だぶる
感じ。でも、更に突っ込んで、投資家の心理に潜むどんな欲求がその行動に駆り立てている
のかまで分析してて、このアタリはもう経済学というより心理学な色彩が濃い印象。

「6章 行動から見た市場参加者の分類」が1番面白かった。ありがちなパターンを、本能タイプ、
感情タイプ、理性タイプに分類して、それぞれのプロファイルを記述してるのだけど、何か
「あるある」と思えてしまう描写なんだよね。このあたり、エゴグラムとかFFS理論みたいな
性格のパターン分類を思い起こすような感じ。もう経済学の本とは思えない。投資家を対象
とした心理分析みたい。

この本で描かれているような投資行動の失敗は、それと意識せずやってしまう事もあるだろう
けど、わかっていてもやってしまう ありがちな行動という気がする。人間の欲とか弱さとか、
そういうものが変わらない限り、今までもこれからも繰返される可能性が高いのだろう。
つくづく、投資家の行動は合理的でもなければ、非合理な部分をランダムエラーで片付け
られるものでもなく、一定の傾向がある非合理な訳だ。
日常、自分の身の周りで、「何でこう度々ありがちなパターンで はまるかな」と思ってる
ことといえば、IT業界のトラブルプロジェクト。レッドプロジェクトとか、炎上プロジェクト
とか、火消し案件とか言われるやつだ。これも人間の性が引起す、わかっちゃいるけど
やってしまうパターンなのかね。トラブルプロジェクトの心理分析とかやったら面白いのかも。



Last updated 2008年4月5日 21時10分44秒

2008年3月20日

映画:ライラの冒険 黄金の羅針盤 
[ 休憩室 ]  

予告編以外の予備知識ほとんどなしに観に行ったのだけど、設定や背景がわからず「??」
な感じで終わってしまった。うーん、これは予習なしに観てはいけないものだったのかな。
そんな訳で、いまいち のめりこめませんでした。。映画は結構、世界観とか登場人物に
浸りきって観てることが多いと思うけど、今回ははまれなかったせいか、役者さんを冷静に
観察してしまったような。二コール・キッドマンは如何にも悪役なオーラ振りまいてるよなとか、
主役のダコタ・ブルー・リチャーズは笑えばもっと可愛い女の子なんだろうとか。

こういう映画の主人公なら多少お転婆でも可愛い女の子というのがお約束だろうと思ってた
のに、しかめっ面するわ、ガン飛ばすわ、癇癪起こすわ、はったりかますわ…。
予想外だったせいか、笑顔より そういうシーンの方が記憶に残った感じ。原作がこういう
キャラなのかね。終盤母親が名乗り出た時は、この母にしてこの娘あり、とか思ってしまった。
くせ者な母娘に対して、父親(?)もくせ者っぽいが出番らしい出番なかったよな。次作以降で
活躍するんでしょうかね。


Last updated 2008年3月20日 23時11分4秒

2008年3月9日

カイゼンは誰のため?
[ 仕事部屋 ]  

先日、前にプロジェクトでご一緒したプロマネが「ちょっと時間ある?」と声をかけてきた。
何でも、その時のプロジェクトで作った自動化ツールを横展開できるようにブラッシュアップ
しようとかで、予算取りの企画書をレビューして欲しいという事だった。
金曜に客先から帰ってきたら、そのプロマネと某部署のマネージャが、件の企画で何やら話し
込んでいた。遠巻きに伺った様子だと、「いい話だけど、予算がない」という話らしい。
内容に注文つけてくるなら まだしも、「予算がない」で終わりなのも、何だかなあ。。

…と、ウィークデーの終わりにそんな事があったのだけど、
『大量データを集めたCRM、でも結果が出ないのはなぜ』を読んでいて、「なるほど」と思った。
「データの入手元とデータを使ってメリットを得る先が一致しない事が、CRMの導入が進まない
一因。」なのだそうだ。確かに、例の企画も、提供者とメリットを得る人が一致しない。
それどころか、提供者も、利用者も、予算を握ってる人も、メリットを受ける人もバラバラだ。
いやまあ、同じ事業部内の事だし、構築作業の効率アップで、廻り回って最終的には利益
アップ、ボーナスアップで、皆ハッピー(かもしれない)……という考えはある。
でも、自分の数字守るのに必死だと、直接自分の利益にならない事はやらないよね。
これも成果主義の弊害か。。

さて、例の企画で直接的に恩恵を被るのは誰だろう。
相談を受けてたプリセール部隊のマネージャは、人手不足が受注の足枷になってを嘆いてる訳
だから、担当者の作業効率改善は彼にとってもメリットになるはず。が、受注の数字しか見て
ないから、「そんな予算はない」となるのだろう。
構築部隊の方のマネージャは、人手不足で叩かれてるはずなんだが、担当者の待機時間を
減らす方に集中してて、こっちも現場の効率改善には気が回ってない。
作業担当者はどうかと言えば、これも違うよな。人月管理だと、わざわざ生産性向上をはかる
インセンティブは働かない訳で、それでも生産性向上に積極的な人は ある意味殊勝な人と
いう気がする。
となると、事業部全体のP/Lに責任を持つ立場の人になるか。。そんな上の方の人に、現場の
地道な改善活動なんて理解できるのかなあ。でも、非効率な作業で利益を垂れ流してるなんて
知ったら、目を剥くに違いない。やっぱり、全体の生産性向上で直接的恩恵を受けるのは、
全体の数字を見てる人だろう。現場としては、全体にとって良い事だと解っていても、自分
(の部署)に課された数字の達成を最優先する訳だから、カイゼン活動が進まないのは当然の
帰結かも。評価尺度や組織の設計ミスというのもありそうだけど。



Last updated 2008年3月9日 20時42分17秒

2008年3月2日

映画: 女帝(エンペラー) 
[ 休憩室 ]  

どろどろ愛憎劇かと思ったんだが…。うーん、何だか期待と違うなぁ。。

何か登場人物の心理描写がイマイチで、愛も憎もぼやけてる感じ。皇后と皇太子がかつては
恋人同士という設定だけど、今も互いに心を残しているのか、既に過去の事になってるのかも
「?」だし、皇帝に対する憎しみや復讐心の強烈さも伝わってこない。皇帝の方も、先帝を
暗殺までしたわりに、帝位や皇后への執着もあまりなさそうだし。

ストーリーは今一満足感がなかったけど、画面は絢爛豪華。ワイヤーアクションばりばりの
「あり得ない」アクションシーンもたっぷり。自分的には、あれはあれで結構好きだったり
するので、その辺は楽しく見ました。もう中国映画のお約束なくらいに思ってるし。回るは、
飛ぶ(跳ぶではない)はで、今回も派手。殺陣というより演武か剣舞という感じだな。皇后と
皇太子の立回りシーンなんてバレエかと思うくらい。でも、思い返してみると、二人の絡みで
一番長かったのが、そのアクションシーンだったような。それも何だかなぁ。

ラスト30分くらいになって、ようやく話が動き出すのだけど、「結局みんな いなくなった」
な終わり方で、「結局何が言いたかったんだ?」な感じ。諸行無常、虚無感ですか?
娯楽で見るには、すっきりしない終わり方という気がした。



Last updated 2008年3月2日 22時55分0秒

2008年2月24日

仕事は楽しいかね? 
[ 読書室 ]  



仕事は楽しいかね?
デイル・ドーテン


「仕事は楽しいかね?」と聞かれれば、Noと即答な自分には気になるタイトル。
「大好きな仕事をしろ」は良いアドバイスだけど、そもそも多くの人は「大好きな仕事」が
わからない。序盤にそんな文言が出てきて、「そうそう。それで?」と続きを期待して読んだ
のだけど、途中、何かもう理解がついていけなくて、何が言いたいのやらという状態。
「ずっとやりたかった仕事」をしてるのに やっぱり幸せを感じないという人や、かつての
夢にこだわらず路線変更して著名人となった人の例を挙げてるのは、「大好きな仕事」に
拘っても仕方ないということ?目標を立てても人生は何が起きるかわからない、人生を管理
できているような気がするのは錯覚というのは、目標設定に意味はないということ?
だったら、どうしろと?

途中大混乱ながら、結局のところ、マックス老人の教訓は
「たえず新しいことを試しなさい、今ある状態より、より良い状態を目指しなさい。そして、
その結果を見守りなさい。アイディアやチャンスは、どこから来るかわからないのだから。」
ということらしい。この結論に落着くのが、少し狐につままれたような気分が残るのだけど。
10回中8~9回負ける賭けを続けるという説明の方は、投資と同じと考えるとわかり易かった。
勝ちを当てるには賭けに参加する回数を増やすこと、勝てば大きく負けても許容できる賭けを
選ぶこと。投資の心得と一緒だな。

自分には、新しいことを試し続けるというのが簡単だとはとても思えないし、ルーチンワーク
や、その延長的な漸進的な改善の方が楽。人によっては逆なのかもしれないけど、常に新しい
ことを試そうという気力はどこから湧いてくるのかね。それも一種の才能や素質のような気が
するのだけど。

平凡で人並みで充分と思うけれど、この本には何気に怖い事もサラリと書かれていたりする。
現在は供給過多の時代。それが価格競争を引き起し、企業は価格に振回され、従業員や下請け
業者を圧迫する。人々は、ただ前進あるのみで、ひたすら努力と時間を注ぎ込み、命を削る
ような競争をしている。労働者は、打ちのめされて、疲れ果てて、不満だらけ。
この競争は全員が負けるゲームとバッサリ斬られるに至っては、平凡に安住する事はデス
マーチの一歩かと思うと、かなりぞっとした。



Last updated 2008年2月24日 20時29分42秒

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