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岡崎里美の世界

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2022年03月27日
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カテゴリ:岡崎里美
​​​19​​70年9月15日、リミは日中を「しげる様」と過ごした後、札幌駅を午後4時15分に発車する特急「おおとり」に乗って釧路に向かいました。
13両編成の列車は全席指定なのでリミは滝川駅で分離して釧路に向かう7号車から13号車のどれかの指定席に乗車したのですね。








釧路まで6時間の車中、リミは自死のことで頭がいっぱいだったことでしょう。
釧路の到着は10時14分なので、海に飛び込む前に飲んだウィスキーは札幌で買ったのかな、と思っていましたが、「おおとり」には食堂車(下写真)が連結されていているので、もしかしたら食堂車で夕食をたべて、その時に『白』を1本購入したのかも知れません。
​​

​“函館―網走間”660.8㌔を10時間30分も駆けて走った特急おおとり(キハ82系気動車)にも、「食堂車」が付いていた。昭和43年当時のメニューを見ると、〔朝:洋定食350円・和定食300円 昼夕:ビーフステーキ特定食700円・グリルチキン定食400円・ポークカツランチ350円・幕の内お吸物付300円・うな重300円 お好み料理:カレーライス180円・チキンライス180円・パントーストバター付50円・サーロインステーキ500円・ポークカツレツ250円・ビーフカツレツ300円・えびフライ330円・スパゲッティ200円 のみもの:ジュース60円・コーラ70円・サイダー50円・コーヒー70円・牛乳砂糖付40円・ウイスキー130円・ビール大180円・清酒特級180円 など、当時の貨幣価値がよくわかる。

清水沢の親戚を後にしてから札幌までの道程は分かりませんが、札幌に来たのであれば函館を経由して東京に戻るのが自然なのに、反対方向の釧路に向かったのは「しげる様」の話を聞いての予定変更だったのでしょう。

「自殺への序曲」編者、司さんが言う様に
「彼女の死へのアプローチはまるで日常の事のように何となく話せてしまう恐ろしいほどの現実味をもっていた・・・」

まさに、その通りでした。​​​​​





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最終更新日  2022年03月27日 20時38分39秒
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