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奈良の落語の創り方

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弁闘

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2008.12.20
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奈良の落語の創り方147 第十一席『業平小町』メーキング

 平安時代、在原業平と小野小町は、宮中で密かに愛を育んでいましたが、結局二人は別れて

しまいました。

 しかし、宮中を退いた小野小町は、年齢を重ねるごとに、業平の優しさを思い出し、奈良に

ある、かつての業平の住まい、業平寺の前で、何年も彼の帰りを待っておりました。

 けれどもその願いは果たされぬまま、小野小町はその門前で亡くなってしまいました。

 江戸時代、小野小町の幽霊見物に奈良を訪れた若旦那と吹海が、その霊を呼び出しました。

 ところが、姿を見せた小野小町は、しわくちゃのおばあさんでした。

 最初に考えた小咄です。

 きっかけは、六歌仙に数え上げられるほどの才媛才子、しかも美男美女の誉れも高い業平と

小町は、恋仲だったのではないかと、ふと思ったことです。

 調べてみますと、業平は小町に手痛くはねつけられたとあります。

 同じ六歌仙の僧正遍昭との噂もあったようですが、特に誰かと親しくしていたという話は、

見つかりません。

 ばかりか、小町の身体が、一般の女性とは異なっていたのではないかという憶測までありま

した。

 深草少将の百夜通いは有名ですが、この伝説も一つではありません。

 また、小野小町自身の生没年も出生地も、亡くなった場所も定かではありません。

 ゆかりがあるという地域が、それぞれの小町伝説、百夜通いを記しています。

 業平が建てた不退寺は、確かに奈良市内にございます。

 だとしたら、小野小町がここを密かに訪れていたという伝説があっても、おかしくないので

はないでしょうか。

 まあ、落語のことですから、勝手な業平小町伝説をこしらえましても、どちら様からも苦情

は出てこないだろうとは思いますが、よろしければ、不退寺にも足をお運びください。

 境内には、れんぎょう、椿、かきつばた、萩、菊、もみじなど、四季折々の花を楽しむこと

ができます。





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Last updated  2008.12.20 14:07:52
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