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怪談(1965.02.27) 東宝 カラー 183分
監督:小林正樹 原作:小泉八雲 総合評価 ★★★★★★★☆☆☆(7点) ストーリー★★★★★★★☆☆☆(7点) キャスト ★★★★★★★☆☆☆(7点) 豪華キャストからなる4つのオムニバス時代劇ホラー。上記の評価は総合的なものです。一個一個分けないと語れないぐらいの豪華さ。だって中村鴈治郎や杉村春子が3分ぐらいの出演で、神山繁や中谷一郎なんかもほとんど一言の台詞だけよ オールスターといっていいほど豪華だと思う。個人的に見る前の期待度では 【黒髪】>【耳無芳一の話】>【雪女】>【茶碗の中】 まぁキャスト見ての判断ですね。【黒髪】は新珠三千代が出てる、【耳無芳一の話】では中村賀津雄・丹波哲郎・志村喬と一番豪華な感じしたし、知ってる話なのも大きい。【雪女】は昨日の『闇の狩人』でも書いたけど岸恵子があんまり好きじゃないのと、時代劇というより民話・世にも奇妙な物語みたいな感じなんじゃと察して期待度は低め。【茶碗の中】はタイトルだけじゃ内容全然想像つかないし、キャスト見ても豪華なことは豪華だけど玄人好みの豪華さよね。ということで見る前はそんな感じの期待度。で・・・見たあとは 【耳無芳一の話】>【黒髪】>【茶碗の中】>【雪女】 難しいけどこんな感じか。一番が【耳無芳一の話】なのは確かだ。そして一番下も【雪女】ってことでいいだろう。まぁ詳しくは各々の項で書きます。 監督は小林正樹で彼の作品見るのはこれで3本目。イメージとしては『切腹』『上意討ち 拝領妻始末』と見てきたのもあって時代劇の監督というのが強い。そしてこの作品カンヌ映画祭審査員特別賞とか。『切腹』もそうだけどこの人って海外評価高いよね。でも海外の人こんなん見てわけわかるのかな・・・とか思ったりね まぁ『地獄門』みたいな例もあるし、見た目が綺麗な作品だからそういうこともあるのかもしれないけどね(ぃや勿論中身もめっちゃいいです)。 出演:新珠三千代(35)/渡辺美佐子(33)/三国連太郎(42)/石山健二郎/赤木蘭子etc 総合評価 ★★★★★★★☆☆☆(7点) ストーリー★★★★★★★☆☆☆(7点) キャスト ★★★★★★☆☆☆☆(6点) 時間約38分。ちょっと気になること(仲代が18歳w)があったので今回は大体の年齢も書いてみる。三国も40過ぎて『青年は~』とかナレーションされてたのねw キャスト自体は4つの中で一番大したことない・・・っていうとあれだが二人の世界ですね。最後の【茶碗の中】と並んでオチがご想像にお任せします的な感じで難しい。見てる中でオチを探っていくんだけど、男が帰ってきてそれを妻も受け入れ二人は幸せなムード。そのはずなのに雰囲気が・・・死の雰囲気が漂ってるといかお化け屋敷でお化けがいつでてくるんだ・・・みたいな感じでドキドキがたまらない。結果は妻が死んでたということだろうけど、男が死んでたでも面白かったかも。ただ解釈が難しい。個人的には妻が男を呪ってたとか怨んでたとかはないと思う。男の自責の念が幻を見せてたんじゃないかと。 キャスト。当初から新珠三千代目的。彼女の映画はこれで4本目・・・、全然見てないね でも見てきた作品どれも魅了されるし素敵な女優さんだと思います。今回も黒髪の優しい妻を好演。岸恵子みたいに化け物メイクして襲ってきたりしないしw、最後まで綺麗だった。弱々しくて消えちゃいそうな感じも上手かった。渡辺美佐子は最近『異聞猿飛佐助』で見たけど全然違ったw 麻呂メイクなんだもん 出番自体少ないし、あれじゃかわいいのかもよくわからん。 出演:仲代達矢(33)/岸恵子(33)/望月優子/菅井きん/千石規子/野村アキ子/浜村純etc 総合評価 ★★★★★★☆☆☆☆(6点) ストーリー★★★★★☆☆☆☆☆(5点) キャスト ★★★★★★☆☆☆☆(6点) 時間約35分。仲代33歳で18歳やってたのね・・・ 78『女王蜂』の学生服よりはまだ見れるけどねw それにしても『雪女』ってこういうお話だったのね。まるで『鶴の恩返し』みたい・・・。恩じゃなくて惚れてたから殺さないで結婚、正体ばれたらとんずらって流れね。 キャスト。岸恵子は散々言うように綺麗ではあるけど魅力がわからない、笑顔が怖い。仲代達矢は作品によっては好きだけど大抵どの作品でもギョロっとしてるだけで特段語ることも無い。それにしてもめっちゃ脇役で望月優子/菅井きん/千石規子/野村アキ子/浜村純・・・、この辺りを出してくるのは凄い もったいない無駄に凄い この作品で一番マイナスは撮影が明らかにスタジオのセットなのね。雪の山も夕日も何もかも。次の【耳無芳一の話】がきっちりロケやって気合入りまくってる作品なのに比べてあんまりなのよ それに雪女さん 仲代が美少年って・・・、いや好みはそれぞれかもしれないが美少年はないでしょ~ 仲代も子供三人も作った後で、今更奥さんをあの時の雪女に似てるっておまいは今まで顔を見てこなかったのか(セーラームーンじゃないんだからw) 結婚に至るまでも少女漫画のように『あはははは』の追いかけっこって、30過ぎた大人が何やってんのよ・・・w あと雪女さん帰る時ちゃんと小走りで扉まで走っていくのねww 【茶碗の中】の変な幽霊式部平内でさえ壁の中にスーッと消えてるのに・・・、雪女が走る姿なんて見たくないよ~。もっと神秘的でいてよ。ある意味ネタ的には一番豊富で面白いんだけど、質としては一番下と云わざるをえないかなぁ~と。 まだ【耳無芳一の話】【茶碗の中】まとめも書いて無いけど長くなるし時間がねぇ~・・・ ということで明日か夜にでも書きます なんだかんだ言って結構満足できた作品です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.14 08:32:28
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