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☆FREEDOM!☆ ver 2.0

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金木犀

夏休み。

娘たちも毎日を有意義に・・・・のはずですが!?

勉強もして、それから家事もやってくれてる・・・・

あらら、昔々の

夏休みは子供のお守りで大変だ、なぁんていうのは

思い出話になっちゃったみたいです。

さて、そんな娘たち、

お姉ちゃんも妹ちゃんも

ただ今、読書感想文を悩んでおります。

中学に入って、ちょっとは大人な文章にしようと頑張る妹ちゃん。

そして、さらに上を狙うお姉ちゃん。

読書感想文は、しっかり内容を汲めれば

溢れるように書けるもんだろ~~~~~??
(って入選なんてしたことないんですけどね・・・私は!)




さて、その読書感想文。

お姉ちゃんは、美月りんさんが書いた

金木犀’って言う本を読んでいます。

結構薄い本。

表紙は淡いピンクでなんだか‘ふんわり’した印象の本ですね。

本文の文字も、字体をやわらかいものにしてます。

あぁ、こういう感じの本、

とても落ち着くなぁ。

なにか内容が重いのばっかり読んでると

身構えちゃうんですよね、読む前から。

でもこの本はそうじゃない。

読み手の心に余裕を持たせてくれる・・・・・それが感じられるんです。

私もさらりと読んでみました。


内容は、

ひとりの若い女性の心の変化が書かれているもの。

親友が、ある日突然この世を去ってしまう・・・・

でもあの時自分がこうしていれば、もしかしたら死なずにすんだのでは・・・

そう考えてしまう主人公の葛藤。

兄の奥さん・・・・義理のお姉さんが

自分の命と引き換えに

赤ちゃんを出産する・・・。

という主に二つの内容で構成されています。

内容は身近な人の死なんです。

絶対いなくなって欲しくない、身近な人。

ただ、そのこの世を去っていく人が

どのような心情であったのか・・・・

そして自分が

死というものに対して、どう向き合うか

その先が見えた時に

それは、ただ悲しむべき事ではないことに気が付きます。

そして前向きに元気に生きて行こうと決意するのです!

物語の最後は

金木犀の香り、そして主人公の金木犀の思い出で締めくくられています。

忘れられない香り

切ないけれど、あのころはよかったなと思い出させてくれる匂い。

切なくて、甘い香り。

金木犀・・・・・

しかしなぜ金木犀の香りはこうなんでしょう。

誰もが同じように感じるんでしょうか・・・?





もうすぐ秋が来て

金木犀が花を開きます。

家のそばにも金木犀の大きな木があって

毎年、その甘い香りが楽しめます。

ただやはり、その香りは私には切ない。

いつまでも香っていて欲しいのに・・・・・・

ある日突然花は落ち、

金木犀の花の終わりに気が付かされます。

それを様々な事柄に

重ね合わせてしまうのでしょう。

家のそばの金木犀は

我が家の風呂場の真横にあります。

まだ私が交代勤務で、夜勤なんかもバリバリしていたころ

早い時間のお風呂に入ることがよくありました。

そんな時間のお風呂。

小さい娘たちは、私の横でお風呂を楽しんでいました。

友達のこと、お勉強のこと

宇宙のこと、ママのこと

・・・・・命のこと。

よく話しましたね、たくさん、沢山。

普段と違って

やわらかい日差しが差し込むお風呂場が

とても神聖な場所のような・・・・・そんな気がしていました。

いつまでもこうしていたいなぁ。

優しく、やわらかい子供たちの存在。

でもいつかは彼女たちも、私の元を離れて行ってしまう。

その時から覚悟・・・考えていましたもんね。




まぁ、まだ神妙に考える早いのかもしれませんが

秋、風呂場にいっぱいに広がる金木犀の花の香りは

その時のことを鮮明に

思い出させてくれる・・・・

金木犀の匂いは、その時の気持ちを呼び起こします。

やっぱり、

切ないですね~~~~!

金木犀って!



さて、長女は感想文、

どんな風に書き上げるんでしょう。

もしかすると

金木犀の匂いから感じるものは

まだ足りない年齢なのかもしれません。

今の年齢の思い出を、金木犀の香りと合わせて

記憶に収めるのは、これからなのかもしれませんもんね。



今、そこにあるものが

いつかはすべて

思い出の中にだけ

存在するようになってしまう。

ただ、そのことに悲しんでいるだけでは

先には進めない、自分で歩き出さなくっちゃ!!

そういうことを、お姉ちゃんも

これから沢山経験することでしょう。

そうすればきっと、

いい感想文、書けそうな気がするんですけどね。

(いい歳になっちゃってるんじゃないの!!??)



・・・あれ?ちょっと重い???(笑)

さぁて、

感想文、頑張ろうぜ!!お姉ちゃん!!




2013.08.13



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