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22-20s

22-20s

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2005.12.09
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■□■ そして名探偵は生まれた / 歌野晶午 ■□■


名探偵


■三月には珍しい雪の日、伊豆の山荘で惨劇は起こった。
新興企業アラミツ・グループが所有する保養所・萩宮荘で、若き総帥・荒垣美都夫が撲殺されたのだ。
ここは歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘だった。
殺害現場となったホールは完全な密室状態だった。
外部からは争う物音が確認されたが、現場に入ってみると荒垣の死体しかなかった。
ホールの窓の外は降り積もった雪が逃走した者がいないことを証明している。
犯人はどこへ消えたのか?社内懇親会で集められた二十人の中に犯人が?事件の解決に名探偵・影浦逸水が乗り出したが…。
『生存者、一名』『館という名の楽園で』を収録した密室トリック三部作。■


■22-20sの感想■


■「そして名探偵は生まれた」

探偵は職業だが、名探偵は違う。生き方なのだ。

北村薫著『冬のオペラ』の名探偵、巫弓彦は、名探偵とは行為や結果ではなく存在であり意思である、と言ったことを思い出した。
名探偵は生活が苦しい。
これも共通。
けれど、読者にとって名探偵とは、そんなものは超越していてほしい存在ではないのか。
ある意味現実的な名探偵の物語である表題作は、著者の皮肉から生まれたものなのかな。

「生存者、一名」

孤島もの。
タイトル通り、最初からたった一名の生存者がいることが示されている。
けれど、その最後の一名が誰なのか。
そこに至るまではまぁ謎はあっても一般的なものだと思う。
しかし、最後の最後まで気を抜かないで読むことを強いられた。
最後の一行まで……。

「館という名の楽園で」

学生時代からの夢だった、探偵小説に出てくるような館を建てた男が、当事の仲間たちを招いて推理劇を繰り広げる話。
これは館ものへの一種のオマージュなのかな。
もの悲しいラストだった。特に、館の装飾や調度品の話の場面では、言葉にならない寂しさを感じる。
館ものは好きだし、この話も嫌いじゃない。でもすごく気持ちが沈んだ……。
最後の幕引きで哀切を誘う餘韻を引き出す效果をあげている。
これはこれでいい。

うーむ、全体的に物足りない(笑)
でも楽しめた。。。ってわけわからんですな(笑)

歌野の小説が好きな人にはすすめるが、別に。。。の人にはすすめない。
そんな感じです。
でもさ、この人の小説は面白いよ。■


そして名探偵は生まれた
そして名探偵は生まれた

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最終更新日  2005.12.18 12:38:14
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