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カテゴリ:本
■□■ 光の帝国 常野物語 / 恩田陸 ■□■
■膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。 穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。 彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。 優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。■ ■22-20sの感想■ ■恩田さんは【空間】の描写がこの作品に限らず秀逸。 一度引き寄せられたら最後、読み終わるまでその世界に迷い込むような錯覚さえ覚えてしまう。 ノスタルジー漂う『光の帝国』、読んだ者だけが知る、そんな感覚に溢れた空間がこの本にはある。 ファンタジー的な要素が含まれているのだけれど、それだけじゃなく、どんな人間だって心の中にある優しさってやつ。 それをふんわりと出してくれる。 そんな温もりのある小説でした。 昨日読み終えたが、人目なんてお構いなし!って感じで泣いてしまった… 通勤帰りの電車の中(笑)(よくやっちゃうんです) そんなことはともかく、出会えて嬉しい1冊。 お勧めです♪ この作品を読めば恩田陸さんがなぜ売れているかわかる。 そうはっきり言える魅力ある作品です。 現実からちょっと離れたいなってときにいいんじゃないかな。(★★★★☆) ■ 光の帝国 ◆その他のレヴューはこちら!◆ 【恩田陸】のレビューはこちら! 【乙一】さんの作品のレビューはこちら! 【伊坂幸太郎】さんの作品のレビューはこちら! 【滝本竜彦】さんの作品のレビューはこちら! 【沙藤 一樹】さんの作品のレビューはこちら! 【山本 弘】さんの作品のレビューはこちら! 【歌野晶午】さんの作品のレビューはこちら! 【おすすめ漫画】のレビューはこちら! 【その他】の作品のレビューはこちら! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.04.05 13:50:15
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