人間、やっぱり気持ちが大事だよね。(その1)
杉内投手が巨人に入団することが決まりました。球団の査定問題などがきっかけで、ソフトバンクを退団することになりましたが、一番の理由は、気持ちの問題だったようですね。杉内投手は非常に熱い感情を持っている人間で、自分の投球に納得いかず、ベンチの椅子に両手をたたきつけて、両手を骨折したほどの熱い人間です。そのとき、周りの人は投手の命である手をたたきつけるなんて、プロ意識が足りないなど言いたい事を言っていましたが、私はそうは思うませんでした。「熱い人間だな。いまどき珍しいわ。さすがプロや。」と思いました。結局、次の年には最多勝などタイトルを総なめして、ちゃんと成績を残していました。確かに、やったことは後先を考えず、子ども地味た行動かもしれませんが、野球にそれだけ一所懸命やっている人間だと思います。こういう人間は気持ちが大事です。「おまえは必要だ。」それだけを心から言ってあげれば、どこまでもがんばる人間です。なんか巷では、「金銭のつりあげだ。」とか「銭ゲバだ。」とか、言っている人もいましたが、実際のところ、去年の再交渉で、年俸の上がった分は辞退しましたし、今年もソフトバンクとの再交渉で、巨人並みの4年で総額20億円を超えるといわれる契約を辞退して、巨人と契約することになったわけです。ソフトバンクは後手に回りすぎたと思います。一方、巨人は、初交渉で、原監督のサプライズ電話を始め、18番のエースナンバーを提供と、まだ巨人では活躍していない選手に、最大限の誠意を示しました。昔の巨人であれば、外様の選手に、18番を提供するなんてありえないことです。この行動で、「杉内、巨人で決まったな。」と思いました。きっと、彼の熱い気持ちで、巨人を優勝に導いてくれるものと期待しています。私も今年、仕事を退職しました。急遽、所属店舗の閉店が決まり、説明会がありましたが、事業部のトップは欠席し、まだ、異動して一週間位しか経ってない人事部の人間が、説明に来ました。私は社員でしたので、他の店舗に異動するという選択肢がありましたが、従業員の大半はパートで、その近辺でしか働けない人たちです。「ふざけるな!!!」と思いました。それと同時に、部下に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。利益を出し、黒字にもかかわらず、閉店することになったので、部下の一人一人に、「雇用を守ってあげられなくて、申し訳ない。」と謝りました。結局、トップは閉店日に顔を出しただけ。話になりませんでした。説明会に参加した日、即効で次の就職先を探しました。その企業にそのままいる気持ちがなくなってしまったのです。(続く)