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2007.06.08
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カテゴリ:毎度楽々日記

5年ほど前にある雑誌の書評で「好評」だった書籍が目に留まりました。

タイトルは
「民主と愛国」戦後日本のナショナリズムと公共性
小熊英二
著、新曜社、定価6300円+税
全部で958ぺーじもある大部の本で持ち歩くのも疲れますが・・

表紙には、昭和天皇陛下が広島の原爆ドームを前にして大衆の前でソフト帽を片手で振っている白黒写真です。

中身に興味のある方はこちらこちらをご覧下さい。

面白い指摘は戦争直後は「共産党は民族重視」であったと言うものです。ソ連の指導するコミンテルンつまり国際共産主義の唱導機関は「植民地解放をして共産革命を実施するには共産党員は愛国者でなければならない」としていたことです。愛国政党が共産党?だったのです。反対に保守派は「自由主義、個人主義」こそが今後の日本の礎だと論陣をはっていたのです。

私は50代ですので20代前後の頃は70年安保闘争の時代で全共闘世代になります。それから30数年が過ぎて社会生活をして熟年になったわけです。若い時代に「社会とはなんだ」とか、「日本はこれで良いのか」などと仲間と議論していたし、多少とも学生運動についての批判もありました。

社会人になってそんな青い議論からは遠ざかっていたのですがこの本に惹かれて購入し、読んでみました。

著者の小熊英二さんは東京大学の農学部出身ですが岩波書店勤務の後に東大大学院に入学した変り種です。現在は慶応大学の準教授で教鞭をとっています。そして、現役のロックンローラーでもあり、ギター奏者としても腕も振るっているようです。1962年生まれだから今年45歳という若さです。

この「民主と愛国」については熟年世代に是非一読をお勧めします。「丸山真男、大塚久雄、石母田正、井上清、網野善彦、竹内好、小林秀雄、福田悟存、吉本隆明、江藤淳、小田実、鶴見俊輔」と戦後の論壇に登場した主要な人物とその論について触れられています。

それ以外に「忠誠と反逆 敗戦直後の天皇論」とか「憲法愛国主義
 第9条とナショナリズム」「左翼の民族、保守の個人 共産党・保守系知識人」「戦後教育と民族 教育学者・日教組」「自主独立と非武装中立」「60年安保闘争」「大衆社会とナショナリズム 1960年代と全共闘」などの章がありいずれも興味深い論点です。

近年、憲法改正論議ありますが国民として戦後をいかに捉えるのかというには本書は最適だと思います。残念ながら1970年頃までしか触れらていませんが・・・・

政治家諸兄、現社会のリーダーを認ずる方には是非読んでもらいたい本です。登場人物の多さと論説の多さで多少なりとも興味と感心がある人には解かると思います。 

参議院選挙は「憲法改正論議」が主となると思っていましたが、年金問題に焦点が移ってしまいました。若い研究者である小熊さんが記した「民主と愛国」は彼の読書量の多さに感服しますが、このような硬派の本が売れたのも頼もしいことです。

テレビなどではタレントと政治学者、評論家、政治家の類が大衆受けする話をしていますが、きちんと勉強してから発言してもらいたいものです。

今日は少し硬い話になりました。次回は柔らかい話をしましょう。

 






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Last updated  2007.06.08 10:48:45
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