□■「箕(み)」からできた漢字■□
☆箕…キ、み、ちりとり ☆其…キ、そ(の)、それ ☆簸…ハ、ひ(る)、あお(る) 穀物をふるって、糠(ぬか)やちりを取り除くための竹製の道具が「箕」(み)です。「箕」には、両足を投げ出して座るという意味もあり。「箕坐」(きざ)、「箕踞」または「箕倨」(ききょ)という熟語を作ります。箕 「これ・あれ・それ」の「それ」は、漢字で書くとすれば「其れ(それ)」ですが、「其」の漢字も「箕」をかたどった漢字です。 もうひとつ「簸」も「箕」と同じように使われたり、動詞になって「箕をふるう」「あおる」(古い言い方で、「ひる」と言います)の意味で使われます。 ふるう動作から、「人をあおる、おだてる」時にも使います。確かに、振るう動作は「イケイケ」とあおっているように見えますね。 生活に即したひとつの道具から、いくつもの漢字ができるのが面白いと思いました。