216.ものの見方が変わるシン・読書術 [ 渡邊康弘 ]
本のタイトル・作者ものの見方が変わるシン・読書術 [ 渡邊 康弘 ]本の目次・あらすじプロローグーこれからの読書の世界へようこそ1章 ものの見方を変える「読書の新常識」2章 クリエイティブな能力を磨き、地頭をよくするシン・読書術3章 論理的な思考力を磨き、頭がよくなるシン・読書術4章 不確実な時代を生き抜くためのシン・読書術エピローグー本を読むことでなにが起こるのか?感想2021年読書:216冊目おすすめ度:★★★著者は、年間3,000冊を読むのだと言う。これまでに2万5,000冊を読んだそうな。え、どういうこと…?3,000冊?????3,000÷365=8.2...は????????読書が仕事なのか?と思って本編を読むと、ばーっと流して読んだり、必要なところだけ読んだりするそう。読書は、読む前のビフォーと、読んだ後のアフターが生まれればそれでいい。から。これ、私できないんですよね…通しで読んでしまう。ドラマを途中から見ることができないように。本の中身は、多読家の方がよく出す「たくさん読んだ本の内容をピックアップしてまとめました」系で、この本読めるなら他の本も読めるやろ、と私は読書術の本を読むたびに思うんですが、面白かったです。・現代人はデジタル社会に慣れてキーワード読みをするようになった・脳が記録するのは「正しさ」ではなく「役に立つ」こと・指でなぞりながら読む「エクストリームリーディング」で1ページ1秒で読める指でなぞるの、やってみました。うーん、めくりにくくて私はイマイチだった。私はかなり本を読むのが速いのですが(ビジネス書のたぐいは「それ、読んでるの?めくってるだけ?」と言われる)、意識してみるとS字型に視線を動かしていて、キーワードだけをほぼ拾っているみたいです。エッセンスを抽出する意識で読んでいるからかな。小説は台詞に注力して、地の文は流している感じ。でもやっぱり小説の方が読むの遅くなる。著者の「翻訳機能で世界中の本が読めるようになる」、というのは疑問。読めるようになるジャンル(情報系)と、損なわれるジャンル(小説系)があると思う。だから英語を勉強しておきたいんだよな…。とりあえず英語が出来れば、世界中の物語にアクセスできる気がして。その物語を母語と同じレベルで味わえるかというと、語彙力が雲泥の差なので無理なんですが!そうでもないのかな。将来のAI翻訳は、小説すらスラスラと違和感なく訳してしまうのだろうか。閑話休題。私は物心ついた時分から、息をするように本を読んできたので、「本を読まない」ということが想像できない。Twitterで「継続したいこと」や「チャレンジ」に「読書」が入っていると、「?」となる。私にとってそれは、「毎日ごはんを食べる」という目標と同じだから。以前に書いた、2019.09.19「本を読む習慣をつけるには?活字中毒者が方法を考える(導入)」2019.09.20「本を読む習慣をつける方法は?(実践編)」みたいに、本を読まずに生きていける人は、それでいいのだと思う。それを必要としていないということなのであれば。誰かの言葉を大量に必要とする、というのは、もうある種の病気みたいなものだから。息をし続けないと、死んでしまう。食べずには、生きておれない。それが強いとは言わないのだろう。ただ、「読みたい」と思ったなら、やってみるべきだ。表紙を撫でるだけでも、1分でも、1文でもいい。全部読まなくて良い。永遠に第一章から出られなくても。自分が求めているものを手にするために、本の扉を開いて欲しい。だってそこでは、息をひそめて待っている。今この時、ようやく扉が開くのを。あなたがやって来るのを。ずっと、いつまでも。それは、誰なんだろう。その本を書いた人か、その本の登場人物か。ううん、それは、「あなた自身」だと思うのだ。これまでの関連レビュー・樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術 』・東大理3 スピード読書術 超一級の思考力&情報処理力を身につける [ 佐々木京聖 ]・ドラゴン桜 超バカ読書 [ 桜木建二 ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓