カテゴリ:不動産の財産分与
夫婦で共有する不動産(家)を所有し、離婚する場合はちょっと大変かも知れません。
私たちは結婚するときに分譲マンションを購入し共有の名義にしました。 ローンは住宅金融公庫(当時)から2年前に地銀に借り換えをしています。 当時の審査のとき、私は無職で収入0円の状態。 しかしマンションは共有名義だったのでローンの借り主は元夫でも、 私が連帯保証人となる必要がありました。 行政書士さんに相談する前には漠然と、夫がマンションを売ったり、借金の担保にしないのであれば、別にそのまま私の名義は残してもいいし、私の持ち分相当の金額を元夫に支払ってもらって夫にすべて譲渡してもいいかな、という認識しかありませんでした。 しかし、行政書士さんに相談してわかったのは、私がその住宅ローンの連帯保証人になっているということは、とても問題だということでした。 つまり今このままの状態でもし、元夫が会社を辞め、行方不明になった場合、 最悪の場合、残ローンの債務を私が負うことになるかも知れない..ということです。 (ただ、私は「連帯債務者」では無いので、不動産登記簿上、名前は載っていないのですが。) 行政書士さんによると、一番シンプルな解決方法は、 不動産を売却してしまい、お金を分けることだそうです。 ローン残額<売却額の場合はその方法が一番だと思います。 しかし私たちのマンションの資産価値※は、購入時の1/4程度にまで下がっており、 残ローン額も大きいので、売却は現実的ではありませんでした。 どうやったら、私の連帯保証人を外してもらえるのか..そこでまず、融資してもらった銀行に相談しました。 最初は、単独借り換えか、別の連帯保証人をたてるかという方向で進めていたのですが、 単独借り換えにはまた色々面倒な手続きがありそうだし、 若干でも借り換えで金利が上がれば文句言われそうだし、 また別の連帯保証人をたてるなんて、相手の両親は多重債務者でその資格をもたないし、 相手が納得しないかもしれない..私は困りました。 相手に電話したところ、 「ふざけるな、俺がこれから残ローンを支払っていくのだから、マンションは俺の物。 お前の持ち分のお金を俺が支払うなんてナンセンス。連帯保証人なんて知るか」 との答え。 それで何度も何度も銀行へ電話して、事情を説明し、 結局最後は、私の持ち分を全部相手に譲渡することを条件に、 別の保証人をたてることも無く、外してもらえることになりました。 幸いなことに、私の場合、離婚前も離婚後も元夫の収入100%でローンを支払う ことに変わりはないというのが許可してもらえた大きな理由です。 もちろん、元夫の収入から、養育費+住宅ローン+(あればそのほかの借金)を支払う能力があるかどうかは審査されます。 実は信用保証会社からこの許可がでたのは、去年の暮れも押し迫ってのことです。 仮審査の申し込み書類に相手がなかなかサインしてくれなかったからです。 夏から相談して実に半年近くかかってしまいました。 最終的には「保証委託条件変更依頼書」に連名でサイン、捺印し、 保証会社→銀行へ承認書をもらっうことになりますが今の段階でもなおまだそこまでは終わっていません。 ※不動産の資産価値の調べ方 市役所の税務課で申し込めば300円で「固定資産税評価証明書」というものを発行してもらえます。私の場合は別居していたので、市役所のHPから申込書を印刷して、300円の定額小為替と切手を貼った返信用封筒を同封して入手しました。 ただし、評価証明をもらうには、地番が必要になりますので、あらかじめマンションの権利書などで調べておく必要があります。 (地番=郵便の1丁目2番地とかでは無く、登記簿上の番号です) ちなみに、評価証明書の金額は、一般的に売価額の8割くらいになるそうです。 もし「固定資産税」の納税通知書がお手元にあれば、その中にも評価額を書いてありますので、読み方を市役所で教えてもらってもいいと思います。 土地家屋調査士に依頼するか、自分で路線価を調べる方法もありますが前者はお金がかかりますし、後者はややこしくてシロウトでは全然わかりませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.21 17:00:16
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