764709 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

3bontanのブログ

3bontanのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

3bontan

3bontan

Calendar

Rakuten Card

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

3bontan@ 「自我系の暗黒めぐる銀河の魚」のネタバレしまふ ネタバレ注意 これに出てくるトナエとい…
タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます。 平素は大変お世話になっております。 タウ…
3bontan@ Re[1]:「TOHOビーズ織り機 伸縮タイプ」のレビュー&ビーズ織りのコツ(06/09) うさこっつさんへ コメントいただいてたの…
うさこっつ@ Re:「TOHOビーズ織り機 伸縮タイプ」のレビュー&ビーズ織りのコツ(06/09) ビーズ織りをはじめ最後の後始末が、ビー…

Freepage List

Headline News

2012.07.26
XML
テーマ:読書(8212)
カテゴリ:読書
「人類は衰退しました7巻/田中ロミオ著」買いました。

久々に小説読んだわー。面白かったー。ネタバレ書くんで嫌な人は見ないでね。




そもそもこのシリーズ読み始めたのは「まどかマギカ」がきっかけで、まあ面白いじゃんマドマギ(^_^;)。クオリティ高いじゃん、て普通にはまったのね。

それで虚淵玄の名前を知って、アダルトゲーム書いてる人って知って、なんか読めそうなのないかなって探したんだけど、どれも重そうでさー(^_^;)。

島本和彦のマンガ内で「漫画はパッと読める」って名言があるんだけど、やっぱ中年になるとパッと読めないとしんどいんさ(^_^;)。学生のころなら時間も体力もあったから長編作品読めたけどさー。

ほんで調べてくうちに、田中ロミオって人もアダルトゲーム作者で、ラノベも書いてる。ラノベ!o(^▽^)o。ラノベもパッと読めるよ! ってことで何となく買ってみた。

これが大当たりでさo(^▽^)o。SFなのよね、割とちゃんとしたSF。筒井康隆くらいの感じ。毒のあるSF。

萌えがないのも読みやすい。いちいち「はいはいツンデレ来た」「はいはい次はロリね」「メガネっ子来た」って、まあそういうお約束の世界も好きですけどね、キャラで流れが止まっちゃうんで。

こうなんていうかな、思考実験で話ができてるんだな。もし○○があったら、△△になるはず、というシミュレーションの積み重ねで構築された話。キャラが動いて物語を作るんじゃなくて、キャラは世界に振り回されてる感じ、かな。

まあとにかく、妖精さんが出てくるファンタジーかと思いきや、割と理屈っぽい。妖精さんは不思議を起こすんだけど、ドラ○もん的な不思議なんだわ。一応理屈がある。未来になったらほんとにできるかもしれないっと思わせる。

こう筒井康隆とか平井和正とか石森章太郎とか、あんな感じか。新井素子? 昔の人しか知らんなあ。歳がばれるわー(^_^;)。

この主人公の「わたし」が、冷めてるとか腹黒いとかネットで言われてて、そうかな?っと疑問。ちょっと頭良すぎだとは思うけど、シャイなだけじゃないかなあ。私、ナンシー関が毒舌言われてたのが、ピンと来なかった人なんでずれてんかな。

やっと7巻の話。面白かった。何回も読み返したし。でも気になったところが二つ。

一つ目は、八歳児三人組の超能力について。これは珍しく妖精が絡んでない。ということは、自然発生的に超能力者が生まれたということ? この超能力発生の理由が明確に示されてない?

いや、他のSF作品ではありだろうけど、この世界観では珍しい。何でも理由があるのが「人退」の世界だと思うの。過去の超文明の遺産とか、無理やりでも理由があったんだけど。

まったくのところ、うっかり人の親になってしまった目から見ると、問題児も問題親もけっこういるし、そんな程度で超能力なんか出ないことは厳しい現実が教えてくれる。今まで構築されてた「あるかもしれない」世界観が崩れちゃうのね。

超能力の触媒になったアイテムについても、思わせぶりに出ただけで、一体なんだったのかわからないまま。うーん。「光る目」的な新人類って訳でもなさそうだ。

こういうのって設定付けしすぎても陳腐だけど、今までの世界観からずれたのが残念でした。

「わたし」ちゃんが、文句言いながらも授業の準備しっかりしてたり、なんだかんだ言って子どもの人生の心配してるあたりが、根は真面目というか、いい子なんだな。新手のツンデレ?(^_^;)

二つ目は、「黒服」。

当初、人間の存在を認知できなかった「わたし」が、「黒服」だけは認知できたのが矛盾してないかしら。しかも「黒服」10人以上出てきたってそんなにいたかー?

一応、村には何人か「黒服」が来て目立ってるという表現はあった。その割には最後の式典に「黒服」が一人しかいないのは、いくらなんでも少なすぎ。

可能性としては、「わたし」は「黒服」は「人間」かどうかすっ飛ばして「黒服」として、認識
していた、とか。服装からして記号的だもんねえ。無理あるけど。

もう一つの可能性は、他のコンピュータを「妖精」と認識していたように、何らかの武器システムを
「黒服」と認識していた、とか。村には元々2、3人、それじゃあんまりか、4、5人?しか「黒服」いなかった、とした方が他の展開につじつまが合う。

ただ、本文中にそういう説明がいっさいないこと、「黒服」さん達が「てっぽう」を「ライター」と間違うなどえらい人間的なことから、なーんか納得できない。

この話は読み返すと、「立木が腰まで」とか、「ドアに頭をぶつけて入れない」とか、妖精のくせに地下に閉じ込められたまま、とか、伏線がいっぱいあるのね。何度も読み返して面白い話だ。

ちょうど妖精さんが「わたし」の手下になって町を起こす話があったもんだから、読者は「はいはい、また妖精パワーね」と騙されてしまう訳。

まあ文句はあるけど、面白いお話でした。いつもは読みっぱなしだけど、久々に読み返したよ。

ああでも!

読み返す様なラノベは「パッと読め」てないじゃん!(^_^;) 時間食うわー、困るわー(^_^;)


----追記(関連項目を追加しました)----

SF小節関連
【ネタバレ】伊藤計劃「ハーモニー」
【ネタバレ】ライラの冒険シリーズ
【ネタバレ】飛浩隆「グラン•ヴァカンス」
大原まり子のこと





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.04.20 08:36:22
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.