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暮らし 2012年 1月23日 あなたの悩みに法律Q&A(39) 借家退去時の回復費用
通常使用の損耗に負担の義務はない 弁護士 平塚輝美 Q 借家から引っ越した後、敷金を返してもらいましたが、畳の張り替え費用などが差 し引かれていました。私が負担しなければならないのでしょうか。 A 費用を賃貸人と賃借人のどちらが負担するかは、多くの場合、賃貸借契約書で決ま っていますが、原則として、賃借人は退去時に、家屋を最初に借りた状態に戻して返還し なければなりません。しかし、完全に入居時の状態に戻す必要はなく、賃借人が通常に使 用して、時間が経つにつれて自然にすり減ったり、汚れたりした部分まで回復する義務は ありません。 Q 畳に1カ所だけタバコの焦げ跡を付けてしまいました。他は家具を置いた跡が付い たくらいでしたが......。 A あなたの過失で畳に焦げ跡を付けたならば、その張り替え費用を負担する必要があ りそうです。他の畳は通常の使用による損耗といえますので、負担しなくてもいいでしょ う。 Q 高額なクリーニング費用も引かれているのですが、契約書にクリーニング費用は賃 借人負担と書かれているので、これは仕方がないのでしょうか。 A 本来、通常の清掃をしてから退去したならば、クリーニング費用は賃貸人が負担す るべきものですが、特約で合意していると、賃借人が負担することになります。 ただし、賃借人にとって、通常の清掃費用としては考えられないような高額のクリーニ ング費用を請求された時には、その全額を負担する必要はないでしょう。 Q 多く差し引かれた分の敷金を取り戻すためには、どうすればいいのですか。 A まず、賃貸人に対し、返還請求書を内容証明郵便で出しましょう。返還について当 事者間で話し合う場としては、国民生活センターの紛争解決手続きや簡易裁判所の民事調 停手続きを利用することができます。 当事者間で話し合っても結論が出ない場合や、支払ってもらえない場合は、請求額が6 0万円以下であれば、簡易裁判所の少額訴訟を利用することができます。少額訴訟は、原 則として1回の審理で判決が出ますので、迅速な解決が期待できます。
暮らし 2012年 1月23日 知って得する調味料のヒミツ(23) 酢の話1
"世界最古"の調味料 時代小説家 車浮代 人類が作った最古の調味料、それは酢だといわれています。紀元前5000年頃の古代 バビロニアで、酢造りが行われていたという記録が残っています。 酢の発祥と種類は、酒と密接に結びついています。そのわけは、アルコールに酢酸が加 わって酢ができるからで、日本酒が主流の日本なら米酢、ワインが主流のフランスやイタ リアならワインビネガー(ブドウ酢)、ビールが主流のドイツやイギリスならモルトビネガ ー(麦芽酢)というように、世界各地で酒の製造とともに酢が造られてきました。 中でも、最も歴史があるのがワインビネガーだといわれています。というのも、果実か ら造る酢は、穀物から造る酢と違って糖分が多く、偶然の産物である可能性が高いからで す。 ブドウジュースを放置していたところ、天然酵母の働きで発酵し、偶然ワインができあ がり、ワインを放置しておいたところ、酢酸発酵して偶然ワインビネガーができた、とい う風に。 そもそもビネガーという言葉自体、フランス語の「ヴァン・ネーグル(酸っぱいワイン)」 が短縮された複合語です。また「酢」という文字も、「酉+乍(酒が時間を重ねる)」でで きています。 わが国で酢が造られるようになったのは5世紀頃で、酒造りの技術とともに中国から伝 来したと考えられています。 当初、酢は貴重品で、平安貴族が小皿に入れた酢に魚料理などをチョンとつけ、現在の しょうゆのような感覚で食べていました。 鎌倉~室町時代になると、酢は料理の味付けに利用されるようになり、庶民が使えるよ うになったのは江戸時代のことです。 製造工程にほとんど変わりはなくても、原料が違うと、酢の味は大きく変わります。 料理によって各国の酢を使い分け、多彩な酢の味わいを楽しんでみてください。
暮らし 2012年 1月23日 〈暮らしのアンテナ〉季節を楽しむ薬湯 季節の植物をお風呂で楽しむ薬湯を、効用とともに紹介します。(東京ガス都市生活研究 所の実験で効果が確認された入浴方法です) 注意 1循環口や排水口に詰まらせないように、材料はなるべく袋に入れましょう。そのまま 浮かべた時は、お湯を抜く前に取り除きます。 2入浴後は、その日のうちに掃除をします。 3天然大理石の浴槽は傷む恐れがあるので、使用は避けてください。 4素材の種類によっては刺激の強いものもあります。心臓の弱い方、皮膚の敏感な方、 妊娠中の方は避けてください。 3月 ヨモギ 5~6本の葉先を20センチほど摘み、刻んで布袋に入れ、煮汁を入浴剤に。ヨモギに は陣痛促進作用があるといわれるので、妊婦の方は避けて。 ●血行促進 ●発汗 ●抗菌 ●リフレッシュ 4月 桜 夏のうちに採取した樹皮を刻んで日干しにし、約50グラムを布袋に入れ、煮汁を入浴 剤にする。 ●消炎 ●リフレッシュ 5月 ショウブ 冬のうちに根茎を掘り出し、刻んで日干しにし、約50グラムを煮出して入浴剤に。市 販の葉ショウブをお湯に浮かべてもよい。 ●血行促進 ●精神安定 6月 ドクダミ 生の茎葉を水洗いして刻み、布袋に詰めて、浴槽の湯口のそばに置き、もみ出しながら 入浴する。 ●血管強化 ●抗菌消炎 暮らし 2012年 1月23日 〈暮らしのアンテナ〉季節を楽しむ薬湯 7月 桃 生葉(30~40枚)を布袋に入れて20分ほど煮出し、煮汁ごと入浴剤に。あせもや 日焼けなどの皮膚トラブルが和らぐ。 ●消炎 ●収れん 8月 ハッカ 夏から秋に葉を摘み、陰干しに。約30グラムを布袋に入れ、2リットルの熱湯をかけ て20分ほど蒸らし、汁と袋を入浴剤にする。 ●血行促進 ●抗菌消炎 ●清涼感 9月 菊 リュウノウギクという種類の菊の葉30グラムを布袋に入れ、2リットルの熱湯をかけ て20分ほど蒸らし、汁と袋を入浴剤に。 ●保温 ●血行促進 ●精神安定 10月 ショウガ 根ショウガ(40~50グラム)をすりおろし、搾り汁を入浴剤に使用。ただし、肌が 弱い人は避けて。 ●保温 ●血行促進 ●抗菌 暮らし 2012年 1月23日 〈暮らしのアンテナ〉季節を楽しむ薬湯 11月 みかん 皮を陰干しし、約20個分を布袋に入れ、入浴剤に。果皮には、肌に良いとされるクエ ン酸やビタミンCが含まれる。 ●保温 ●血行促進 ●美肌 ●リフレッシュ 12月 ゆず 2リットルの熱湯をかけて20分ほど蒸らし、袋に入れて搾り、汁ごと入浴剤に。果実 5~6個を、半分または輪切りにしてお湯に浮かべてもOK。 ●保温 ●血行促進 ●美肌 ●リフレッシュ 1月 松 生葉をぬるま湯でよく洗い、20分ほど煮出して、煮汁をこして入浴剤にする。 ●保温 ●血行促進 ●精神安定 2月 大根 大根葉(1本分)を2~10日、陰干しして刻み、布袋に入れて浴槽に入れ、水から沸 かす。 ●保温 ●血行促進 ●発汗
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