金魚とぎが 3
「その昔浮浪者のおじさんが、金魚を炒めていたのを見ました。カラフル炒め?野菜も入れろよ!と突っ込みたかったっす」衝撃的なユッキーの掲示板カキコで早く次の日記を仕上げねばとあせる酔っ払いです。昔話なんで日付のいい加減さは許してちょ。-------------------こうして始った金魚との生活なにが変わったって「生活態度]」が格段にあらたまりました貰ったばかりの金魚が心配で心配で残業なんて出来ません。何が何でも就業時間に仕事終わらせましたよ。おかげでおいらの社会的な評価上がった上がった。仕事帰りに飲みになんて行きません。部屋に直帰です。もう玄関の鍵開けるのもガチャガチャもどかしかったってばよ。 「キン太!キン太!」今日も生きてた・・元気だ・・ 「あ~~良かったぁ~~」飼い始めはいい加減なエサばっかやってたんですよ。だっていつ死んじゃうかわからないし。それでもやはり一週間ず~っとご飯粒ばかりでは可哀想だ。雑食性の金魚とは言えきちんとしたエサのほうが良かろう。ペットショップへ行って小さなキン太の口でも食いやすそうな粒のエサを選びます。ほれほれキン太~美味しいのを買ってきたぞぅ~ バシャバシャバシャ!うわ==すごい食いっぷり。やっぱご飯粒じゃ不満だったのね~~。どの位食わせれば良いんだろう。とりあえず食いたいだけ食わせてみます。パラパラっと入れたら入れた分残らず食うキン太。よっぽど腹が減っていたのか、よっぽど美味しいエサなのかキン太の胃袋底無しです。 その結果…飼育器はコップからドンブリそして鍋へとキン太はすくすく大きくなっていきました。とうとうカブトムシやザリガニ用の飼育容器を買うハメに。この時一緒にマリモを買いました。土産物屋で見かける北海道名物です。キン太も一匹じゃ寂しかろう。「キン太お友達だぞ~仲良くするんだぞ~~」マリモを新しい水槽にぽちゃん。わ~~い喜んでる喜んでる。何気に泳ぎ方がスピードアップです。気に入ったようでおいらも買ったかいがありました。水槽に金魚とマリモのファンタジーなアクアリウム。ステキ世界の完成~~♪で浮れた次の日、朝飯をやろうとしたら、マリモが見当たりません。「あれれれ??なんでなんで?どうして?」良く見るとキン太の尻からマリモ色の運子がぶらさがってます。 こいつお友達食いやがった!!お前なんてことしやがるんだ!エサは朝晩きっちりやってるだろう!この馬鹿者!馬鹿金魚!マリモ400円が一晩でパーです。ヨヨヨヨヨオロロ~ンオロロ~ン(涙)親の心、子知らず。ぎがの心キン知らず。---------------------お祭りの金魚は当たり外れは多いのですが、このキン太は「当たり」金魚だったようです。神宮祭などがあると、中途半端な友人が金魚プレゼントしてきやがります。キン太一匹で手一杯だつーのにこれ以上数が増えちゃたまりません。「ぎが!最近金魚が趣味なんだって?」 別に趣味じゃない!「祭ですくって来たからこれやるよ!」 いらんわ!新しい金魚を水槽にすぐ入れる訳には行きません。新入りがビックリしないよう袋ごと数時間水槽につけて温度差を無くし、さらに水槽の水を取ってごく微量の塩を溶かした環境で泳がせ滅菌します。当時の「金魚の飼い方」本じゃこうしろと書いてあった。面倒くさいことこの上無い。手間暇かけて新しいお友達を入れるも残念ながら次々とお亡くなりに… キン太…お前は一体何人の屍を超えて行くんだ… いや、何匹の屍を超えて行くんだ。こいつそうとう強い個体です。キン太と暮らし始めて最初の正月。さて帰省中キン太をどうするよってことになります。足の手術で2週間入院した時は、とあるパトロン様に頼み込んで合鍵渡してエサをやりに行ってもらいました。しかし、正月となるとそうも行きません。 イチかバチか・・・・・冷蔵庫にしまおう。金魚は恒温生物です。温度が下がれば活動が鈍くなる。つーか飼い主に似て食い意地の汚いキン太。飢餓状態での留守番は不憫だ。実家の池の金魚も冬を何度も乗り越えて春には元気に泳いでた。液体窒素で急速冷凍した金魚は水に入れれば泳ぎ出すって話も聞いたことがある。でもどうしよう…いくらなんでも無茶か?でもなぁ…散々迷った末にエサをたっぷり与え大き目のタッパにすくって冷蔵庫にしまうおいら。 キン太!4~5日の辛抱だ。なるべく早く帰るからな。さて実家に帰省したものの冷蔵庫のキン太が心配で紅白どころじゃありません。 寒くないかなぁ… 腹すかしてないかなぁ…札幌在住のどなたかに合鍵渡しておけば良かった。いやすったらこと誰も引き受けてくれない。一番おいらに甘いお方にも頼めない。こんなに心配するならキン太をタッパに入れて連れて来れば良かった。いやそれは無理だ…そんなこんなでおちおち酒も飲んでいられません。結局、1月2日の朝一で札幌にトンボ帰り。歩くコースも地下鉄使用。 キン太!無事かっ!?キン太。冷蔵庫のタッパの中で「気をつけポーズ」。心なしか目がうつろです。速攻で水槽に移動。エサ投入。←この間約10秒。勢い良く移したのでちょっとクルクルしちゃいました。ごめ~~ん。いつもはエサにガツガツ食らいつくキン太なのですが、反応が鈍いです。でも動いたよ?とりあえず生存は確認。まだ体が冷え切ってるんだな?あそういや慌ててて部屋も寒い。ストーブ点火!ブォッ!25℃に設定!同時に水槽に両手を当てて気を送るぎが。キン太。甦れ!甦ってくれ! ……… 数時間後、エサ入れたら入れた分食いまくるキン太復活。 あ~~良かった~~~~以後、出張・盆・正月はキン太は冷蔵庫でお留守番という生活。これはかなり丈夫なキン太に限って出来たことなので素人にはお勧めできなません。良い子はマネしちゃダメだYO!そして金魚のキン太と酔っ払いぎがの話は続く。続けても……いいすか?