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500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

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昨日今日は、東大と芸大のかけもちイベント、ネグリ氏のイベントに行く。主役のネグリ氏本人は不当な圧力?で来日できなくなったにも関わらず、京大でも東大でも芸大でも主催者はイベントをやると言って憚らないところに、痛く感動して(どうしてこういうディテールに感動してしまうのだろうか)、そのことのためだけに、他のスケジュールを延ばしてまでも行くことにした。主役がいない時こそせめて吾輩だけでも行ってあげねば、と主催者のことを想う。こんな大きなイベントはやったことないけれど、主催者の気持ちはピリピリと伝わってくる、行こう! 

東大へは池之端門から入って、会場の安田講堂へ。熱い時代の記憶は吾輩の子どもの頃のこと。もっとも東大のグランドで野球をやった記憶のほうがリアル(前景)だった子どものころのこと。
安田講堂は地震研の公開イベント以来のこと(つい最近、安田講堂と同じ建築家が建てた老人施設に仕事で行ってきたばかりだったが)。インターネットのつながらないところでネグリ氏は電話での参加。会場の緊張感があった。旧来のメディアもいいものだ。開会の辞が吉見氏だったから尚更そんなことを感じた。ちなみに手話通訳がついた。字幕もあり。
さて、議論が動き出した頃、ヤジが飛んだ。司会者がヤジを制止しに、壇上を降りる。うーん。安田講堂らしいというのか、テレビカメラもそこを捉えていた。ここだけをクローズアップすれば、それは事実と違うだろうし、そこをカットすれば、それも事実と違うだろうし、TVスタッフも苦労することだろう。
はてさて、マルチチュードはどのように捉えられるのか。
 有象無象と彼ら(主催者)が呼ぶところの密度が、言問い通りを通って芸大へ。この東大から芸大への旗振り役が木幡氏で、芸大では田中泯さんの舞踏が待っていた。吾輩は20代にヒョンなことからこのお二人にはお会いしている。その時にはろう者の大杉君も一緒だった。彼は当時はパフォーマー、今は手話を専門とする言語学者だが、この時には大杉君がパフォーマンスをしたかと思うと田中さんや木幡さんの輪に入って酒を酌み交わしていた。あれから20年。田中泯さんは芸大の門の前に番傘で仁王立ち。そして番傘を閉じて、門へ。門は。門と。門に。田中泯さんはそんな儀式をして倒れこんだ。そう、この瞬間に、マグニチュードとマルチチュードが噴き出す。。
 門には守衛さんのボックスもあるのだけれど、ごめんなさい、守衛さんにはこの境界線の儀式はスルーパスでありましょう、田中泯さんは場を踊っていたのですから、無理もありません。
芸大の門
守衛さんには「見えない」か?


(1076文字)





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最終更新日  2008年03月31日 00時21分22秒


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