Update2
今週のNK225、
月曜日に大きく下げたが、
以降、下げるたびに、支えが入る、
特に、火曜日の午後と、
今日の10:30過ぎから引けまで、(赤丸印)
文句を言っても始まらない、
今日は10340でストップを取りに行ったと思いきや、10350を超えたあたりから、政府の強い意思を感じ始めた、
案の定、10410まで、
自分では必勝モードで取ったポジだがさっさと撤退、
*部分撤退にしようかと思ったが、
”選挙”の2文字が浮かんで、全撤退とした、
またしても静観モード、
さて、静観はいいのだが、
来週火曜日に2Qの収支発表がある例のFDICはどうなるのか、
下のグラフは、6/末での預金量(棒グラフ)と保険カバー率、
カバー率は、限りなく”0”に近い、
預金量は、なぜか、3月末より減少している、(ここ注意!)
こちらは、 先々週(8/7)までの保証残金(648M$)、
この残金はどうやら先週破綻した5行で尽きている、
以下、FDICの保証コスト内訳、
- Union Bank: The FDIC estimates that the cost to the Deposit Insurance Fund (DIF) will be $61 million.
- Community Bank of AZ: The FDIC estimates that the cost to the Deposit Insurance Fund (DIF) will be $25.5 million.
- Community Bank of NV: The cost to the FDIC's Deposit Insurance Fund is estimated to be $781.5 million.
- Colonial Bank: The FDIC estimates that the cost to the Deposit Insurance Fund (DIF) will be $2.8 billion.
All together, that adds up to $3.67 billion dollars in new costs to the Deposit Insurance Fund.
トータル36.7億ドル、(残金6.5億ドルを超えている、)
さて、対策だが、(コメント頂き、)
FDICは財務省の救済(500B$融資)が受けられるとか、
しかし考えてみると、実におかしな話だ、
そもそもFDICとは何か、
景気が悪くなると、中小規模の金融機関のために、FDICでは破たん処理不能な預金大規模銀行が保険料を積み立て、預金者を救済する金融システム制度をいうと、
大銀行の保険料でまかなっていた中小銀行の国民の預金の保証システムを、(基金が底をつくので、)預金者の税金で補填する、
と言って、FDICの会計収支に厳格なレビューがあるわけでない、
今回の500B$だって、返済ルールはあいまいで、FRB理事とFDIC理事は、返済期限とそれぞれの返済額の計画表を示せばいいらしい、
一方通行になってしまう可能性大の融資に、基準が大甘でいいのか、まるで税金と言う打ちでの小槌を使った詐欺ではないか、
今後、迫りくる500-1000の破綻に税金で対処するつもりだろうか、まだたった77行なのに、
The FDIC Is Broke. Now What? (Part I)は言う、
The FDIC means well, but creates a moral hazard the effects of which now haunt us.
FDICと言うシステムはOK、
しかしモラルハザードまで犯して維持するシステムなのか、
Take prudent action: Choose only high-rated banks, and keep cash out of the bank.
取るべきアクションは、高評価の銀行を選び、他に現金は入れないこと、
来る8/25の収支発表時、
FDICは、キットこう言うだろう、
「皆さん、安心してください、預金は保証されます、」
そして、それを聞いた預金者はこう質問するかも知れない、
「誰の金で保証するの?」
「いつまで保証してくれんの?」
8/25は案外、米政府の意思と米国民の意思の違いが鮮明になる日かもしれない、
個人的には上の赤の預金量の減が気になっているのだが、
最終更新日 2009年08月20日 18時18分10秒
追記)
こちら見ると、
The Mother of All Bank Runs
August 21, 2009
If this leaves you feeling a bit queasy, well, you may need to reach for Dramamine when you realize the FDIC is not only broke, but it will probably announce it is tapping into its line of credit at the US Treasury Department, which is also insolvent (America is spending $1.58 trillion more than it collects in taxes this year).
FDICが財務省にクレジットラインを持っているから大丈夫だと思っているあなた、残念ながらその財務省も支払い能力がない、今年度は予算を使い切り、1.58兆ドルの赤字を出している、
下記がそのクレジットラインの記事、
Here is how Bloomberg’s Vekshin says it:
If the fund is drained, the FDIC also has the option of tapping a line of credit at the Treasury Department that Congress extended in May to $100 billion, with temporary borrowing authority of $500 billion through 2010.
FDICの基金が底をつけば、5月に認可された財務省の一時融資枠1000億ドル(最大5000億ドル)に頼ることができるようになっている、
なっていることと、できることとは違う、
これでなぜ、下記記事のごとく、
特別保険料を徴収するのかわかった、
米FDICが特別保険料を設定も-相次ぐ銀行破たんで基金減少 Bloomberg 2009/08/20 16:05
アラバマ州の地銀コロニアル・バンクグループの破たんや、今後も地銀破たん が相次ぐ見通しを受け、米連邦預金保険公社(FDIC)は来月にも特別な保険料を金融機関に請求する可能性がある。基金の規模を56億ドル(約5300億 円)増やすためとみられる。
それと、上のブルーグバーグの日本語記事に財務省のクレジットラインの件が触れられていない(英文にはある)のだが、そのわけも、
はっきり書ける内容ではないからでは??
最終更新日 2009年08月22日 09時36分49秒
追記2)
8/22日経夕刊、
ウォール街ラウンドアップ、顧みられない金融不安
2009/08/22, 日本経済新聞 夕刊
不気味な兆候もある。米連邦預金保険公社(FDIC)によると、21日にはテキサス州のギャランティー・バンクなど4つの金融機関が破綻した。破綻の件数は3月から5月にかけてやや小康状態を示した後、6月下旬に入って目立って増え始めた。今は毎週5件前後のペースを保ち、FDICは破綻処理の業務と預金保護にあてる財源の確保に追われている。
相変わらず、財務省の融資に言及していない、