《
青いソーダ水のようなギター・ポップ・ワールドへようこそ!》
待ちくたびれた【アッパー・ルーム】の日本盤が今日発売。さっそく即行買いしてきました。待った甲斐がありました。ボーナストラック3曲を含めて素晴らしいアルバムでした。
クッキー・シーンのインタヴューでヴォーカリストのアレックス・ミラーが日本盤のジャケットのドット画のスリーヴ・デザインは赤になると言っていたけど、青になりましたね。日本の国旗に合わせて赤になる予定だったのかもしれないけど、サウンドのイメージに合わせて青になったのかもしれません。コピーもそれに合わせて青いソーダ水だものね。
純度200パーセントのギター・ポップでした。ほんと爽やかな楽曲ばかり。いつも思うことだけど、こんな爽やかな美メロが聴けるなんて、ほんとロック聴き続けて良かったなと思います。そんな思いにさせてくれるバンドなんて滅多にないのだけど、【
キーン】【
フィーリング】と続いてジャスト・フィットでした。
ルックスはテクノ風、クラフトワークをイメージしてしまいました。
【
U2】からの影響が大きいと自ら公言していたように、エッジの効いたギターの小気味の良いサウンドはU2譲り。さらに控えめに鳴るキーボードは何処か【
ニュー・オーダー】風、爽やかで円やかなハーモニーはネオアコ系、もうこれは
子供の頃に自然に身に付いてしまったニューウェーヴの味としか言いようがない。
詩も素敵です。
《BLACK AND WHITE》
♪ひさしの下で彼女と出会った
二人とも雨宿りしていたんだ
彼女は空想にふけってた
僕があんな気持ちになることは二度とないだろう
そうさ 痛み 苦痛 心の痛み 身体の痛み
同じように感じてくれるんだったら
すぐに君を恋しく思うだろう
今や僕にはすべてが白か黒なんだ
もう僕にとってはすべてが白と黒
僕にはすべてが白か黒なんだ
もう僕にとってはすべてが白と黒♪
たまたま雨宿りした場所に、彼女がいて物思いに耽っていた。もし自分と同じ痛みを抱えていたのなら、どんなに彼女を愛おしく思うだろう……なんて、瞬発的で究極的な片思いなんでしょうか。白と黒という対象的な色に、切迫さ切実さを感じることが出来ます。でもメロディーは爽やかだから切なくてしょうがないのです。
ボーナストラックではU2の「I WILL FOLLOW」をカバー。これも良いなぁ。ほぼ忠実に演奏してます。ヴォーカルは爽やかだけど、
口ずさみたくなるほど軽快です。
彼らはセカンドアルバムの制作に既に入っているそうで、ファーストとは違い、ヘヴィなロックアルバムになるだろうと言うこと。U2見たいなエネルギッシュなギターロックが聴けるかもしれませんね。当分は『OTHER PEOPLE’S PROBLEMS』のポップワールドに、胸キュンさせながら浸っていたいですけどね。
ああ、来年のサマソニに来てくれないかな。もう
かぶりつきで見ますから。(笑)
このアルバムをチェックしてみる?
人気音楽blogランキングを見てみる?