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カテゴリ:ポエム
私の理想の女性。 それは・・・ ひとりで牛丼屋に入って、 品良く、牛丼を食べることができる女性。 「品良く」というのがポイント。 臆せず、怯まず、すんなりお店に入り、 透き通った声ではっきりと 「牛丼、大盛りくださ~い! つゆだくで」 と注文する。 牛丼が目の前に運ばれてきたら、 「すいません、お漬物と生卵お願いしま~す!」 と追加で頼む。 紅しょうがをやや多めに乗せたあと、 割り箸をカウンターの陰でパチンと割って、 届いた生卵を溶き崩し、 牛丼の真ん中に軽く穴を開け、 静かに生卵を注ぎ入れる。 つゆだくだから、醤油は少々。 丼を持ち上げ、 かき込まず、 がっつかず、 大口を開けず、 でも、おちょぼ口ではなく、 口を汚さず、 わきもふらず、 一心不乱に箸を進める。 お茶を飲む時も、茶碗の底に手を添えて。 食べ終わったら、紙ナプキンで軽く口を拭い、 4つ折りにして、傍らに置く。 「すいませ~ん、お勘定お願いしま~す!」 と店内の静寂を破る、清流のような声。 サッと立ち上がって、素早く店員にお金を渡すと、 満面の笑みで、 「ごちそうさまでした!」のひとこと。 店内を去っても、その余韻が残る…。 こんな食べっぷりを見せてくれる女性と、 牛丼屋で巡り合ったら、 私はすぐに惚れてしまうだろう。 思わず、自分が持っている割引券をあげてしまうかもしれない。 牛丼から始まる恋。 いつか、してみたい。 それでは曲です。平井堅で「君の好きなとこ」 どうぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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