ピンクのピック

近所のピンクのピックアップ
 
 
  
            自分のステップバンを購入した、地元の中古車販売店「T自販」。
            ピックアップを川崎市武蔵新城の酒屋さんが新車で購入し配達で使っていた。
            そのピックが下取りで入って来て、「T自販」の社長が所有するようになった。
            元の状態がすこぶる良く、部品もほとんど揃っている。
            社長が自分の工場でピンクにオールペンして、お店の横に停めていた。
            しかし、レストアされたピックは青空駐車。
            
            このお店は街道沿いにあったが、H2年頃に立ち退きで近所へと移動となった。
            ピックも移動され、一般の屋根付き駐車場へと
            移った。
            屋根付きになったので、自分としてはホッとしていた。 
            社長は忙しい事もあり、ピックに乗る機会は少なくなり車検は取らなくなって行った。
            やはりステップの兄弟分のピックなので、気になるので通る度に見ていたりして。
             
            再びH13年頃事務所の引越しに伴い、ピックは知り合いの修理工場の敷地へと移動
            となった。
            ここは新幹線から見える場所で最後の駐車場所。
            ただし、屋根無しの青空駐車。
            ブレーキとか固着し既に不動車となってしまっている。
            雨に打たれる為、ピックは次第に腐食して行っている。
            荷台に雨水が溜まらない様フロントにジャッキを掛けてあるので大きな腐食進行は防げて
            いるが、結構錆びは進行し穴も空いてしまっている。
            シートも直射日光で傷まないように、シートカバーも掛けてあった。
             
            数年前から社長より、自分にピックを譲っても良いと言われていた。
            ピックを1台位レストア出来るパーツは確保してあるが、置き場所等の問題もあり360cc
            軽を2台所有するのは絶対に無理。
            一時真剣にピックを自分の物にしようと思った事もあったんだけど・・・。

            社長は本当ならピックを手放したく無いので、行き先が分からず知らない人には譲りたく
            ないと言っていた。
             
            H18年6月17日(土)に社長から「ピックの行き先が決まった」と報告を受ける。
            
  
ピンクのピック-2
<H18年6月17日(土)>

社長が引き取ってから3回目で最後の駐車場所となっていた、社長の知り合いの自動車修理工場。
ピックは、ここに5年くらい停まっていた。
今月一杯(H18年6月)で工場は閉鎖となり取り壊しになるらしい。
よって、ピックとシティを何とかしなくてはいけなくなった。
譲り先は、ベストなコンディションで保管してくれる「トヨタ博物館」か
「ホンダコレクションホール」が候補に上がっていた。

H18年6月16日、行き先は「ホンダコレクションホール」に決定。





ピンクのピック-1
<H18年6月17日(土)>

H18年6月17日(土)に、最後の記念として自分のステップバンとツーショット。





ピンクのピック-3
<H18年6月17日(土)>

レストアされてから、約18年くらい経っているピックアップ。
18年経っているとは思えない位程度は良い。

荷台に雨水が溜まらない様、フロントにジャッキを掛けて斜めにしてある。
離れた所で見ると結構綺麗だが、近づいて見てみると小さな腐食が目立つ。
しかし、大きなダメージは無く純正パーツの欠品も無く、レストアすれば充分に生き返るピック。





ピンクのピック-4
<H18年6月17日(土)>

元オーナーの酒屋さんは、新車時からの関係書類は全て所有していたらしい。
よって、取り扱い説明者や新車時資料、整備記録等全て揃っている。





ピンクのピック-5

ピンクのピック-6
<H18年6月17日(土)>

エンジンは、完全ノーマルのワンキャブ。
永年乗っていなかったのでホコリを被っているが、欠品は一つも無いベスト状態。





ピンクのピック-7
<H18年6月17日(土)>

車台番号<PA-1000164>





ピンクのピック-8
<H18年6月17日(土)>

現在は純正のハンドルが装着されているが、レストアした時一緒に塗装してもらったハンドル。
社長が「記念に取っておきなよ」と、自分にプレゼントしてくれた。





ピンクのピック-9
<H18年6月17日(土)>

ここの部分は水が溜まらないので腐食は無い。
もしピックを手に入れてたら、バックウインドガードパイプをクロームメッキにしたかった。





ピンクのピック-10
<H18年6月17日(土)>

「PICKUP」のエンブレム等は、レストアした時に新品に換えてある。





ピンクのピック-11
<H18年6月17日(土)>

テールゲートを開けるも、結構しっかりしていた。





ピンクのピック-12
<H18年6月17日(土)>

室内はピンクに塗っただけで、その他は完全ノーマル。
ピンクの室内は以前の自分のステップバンと同じ様で、着座すると思わず昔を思い出してしまった。





ピンクのピック-13
<H18年6月17日(土)>

シートの破れも無く、ベストコンディション。
酒屋さんが配達で使っていたので、走行距離は約5万キロになっている。





ピンクのピック-14
<H18年6月17日(土)>

永年青空駐車だった為、外装関係の傷みはしょうがない。
錆や穴等は板金で修復出来るが、ゴム類はホンダでどうやってレストアするのかが気になるところ。





ピンクのピック-15
<H18年6月17日(土)>

ウインカーレンズ等アクリル類も、紫外線や雨水でかなり腐食している。
荷台の腐食は思ったより進んでいない。
やはりジャッキを掛けての斜め置きが利いてるんだろう。





ピンクのピック-16
<H18年6月17日(土)>

泥除けも新車時からの物だが、とても綺麗な状態で付いている。
今は雨水で汚れているだけなので、磨けばもっと綺麗になる。

運転席側のドア内張りに表示してある「安全運転のために」。
普通この表示は日焼けで黄色っぽくなっているのがほとんどだが、真っ白で全く日焼けしていない。
まあ無理だけど、これだけでも欲しかったところ。
内張りは全てビニールが被っている。

平成6年5月の車検終了後、車検は受けていない。

チャームポイントで、鉛筆立てに社長がピンクのボールペンを立てていた。





ピンクのピック-17
<H18年6月18日(日)>

翌日は雨。
もう一度ピックを見に行ったら、ナンバープレートが外されていた。
いよいよ旅立ちが近づいている。




ピンクのピック-18
<H18年6月18日(日)>

濡れてしまったピック。





ピンクのピック-21
<H18年6月23日(金)>

今日、ホンダコレクションホールが引き取りに来た。
自分はクレーンの研修を丸一日行っていた。
普通の勤務なら休んででも立ち会ったのだけど・・・。
朝10時に引き取りに来たらしい。
20トン車はここまで入れないので、かなり離れた大黒埠頭に停車。
そこまでは、トラックでの運搬。
最初はシティーを積み込んで搬送。
ピックは少しでも置いておきたかったので、2番目にしたと社長は言っていた。
ジャッキを降ろしトラックのウインチで引っ張って乗せたが、右後のタイヤがロックしていたらしい。
ブレーキが固着していたみたい。

ピックが運ばれて行って、これで踏ん切りがついたと社長から・・・。
自分もまさに同意見。
コレクションホールがしっかりとレストアしてくれて、再会出来れば良いんだけど。

ピックが停まっていた場所が空になってしまい、何だかとっても寂しい感じ。





ピンクのピック-19

2回目の駐車場所になっていた、屋根付きガレージ。
屋根があるだけで、車の持ちは断然違う。
ここに入っている時は、安心していたんだけど。





ピンクのピック-20

ピックのハンドルは、ガレージに飾っておく事にする。




(H18年7月1日作成)




 
 
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