セルモータOHセルモーターのOHとメッキ エンジンルーム内で、セルモーターに輝きが無く気になっていた。 また、今使用しているセルモーターは、かれこれ20年くらい使っている。 故障した時の為に、ネオライフさんにOHしてもらったセルモーターを非常時の為に積んでいる。 予備の中古セルモーターは沢山あるので、いっその事自分でOHしてみようとなった。 ついでに本体のメッキ化もやっちゃおうと。 ■永年使って来た、セルモーター。 ■セルモーターに繋がっている、電源端子を外す。 そして、本体を止めてあるボルト2本を抜けばセルモーターは外れる。 ■セルモーター本体。 ■セルモーター本体は、結構きつくボルトが入っている。 下に当て木をして、ショックドライバーでボルトを外す。 ■本体のボルトもショックドライバーで外す。 ■エンドフレーム(サイドカバー)を外すと、ブラシが現れる。 やっぱりカーボンカスが凄い。 ブラシはまだ使えそうな長さだが、交換して上げる事にする。 交換しておけば、あと20年は使えるので。 ■ヨークCOMP(黒い筒みたいな物)をずらして外すと、アマチュアCOMP(ローター)が現れる。 ■この中もカーボンカスで結構汚れている。 ■サイドハウジング(画像の一番左の物)から、アマチュアCOMPを外す。 ピニオンドライブレバー(画像下のフォークみたいな物)は向きがある。 組み込みの時に間違わないよう覚えておく事。 ■セルモーターをバラバラにした状態。 ■両サイドには平ワッシャーが入っているので、これも組み込みの時入れ忘れないようにする事。 ■メッキするため、剥離剤で塗料落とし。 ■サイドカバー等、両サイドにはメタルが挿入されている。 メタルを抜く事が出来ないので、メッキ屋さんでクロームメッキは出来ない。 蒸着メッキでやる事にした。 蒸着メッキは地肌がそのまま製品になるので、ドリルにて自分でバフ掛け実施。 ■細かい所は、ミニリューターで磨く。 ■バフ掛けだけでも、結構ピカピカになった。 このままでも良いかな?とも思ったけど、やはり蒸着メッキでピカピカにしてもらわないと。 ■蒸着メッキが付着して困る箇所は、マスキングをしてあげる。 (下段の左と真ん中は、セルモーターとは関係無い) マスキングが終わったら、蒸着メッキ屋さんへ送る。 ■約1ケ月で、蒸着メッキは完成。 クロームメッキと思えるほど、ピカピカの蒸着メッキ。 ここの蒸着メッキ屋さんは、最終にクリアーも吹いてくれるので届いたら直ぐに組み込みが出来る。 ■蒸着メッキへ出す前にブラシ周辺は綺麗にしておいたので、残っている作業はブラシ交換のみ。 ブラシはホルダーに収まって、バネで下側に押されている。 ブラシは、プラスとマイナスの2個のみ。 ■これが交換する、セルモーター用のブラシ。 純正品はメーカー欠品。 同等品のブラシ。 交換用のブラシにつき、ペンチでカシメられるようになっている。 ■今まで付いているブラシをホルダーから外し、交換用のブラシのカシメ部が挟める位置で導線を切断。 (下にある2個は、今まで使っていた切断したブラシ) 本体画像左のブラシは、交換が終わって新しいブラシを取り付けた状態。 本体画像右のブラシは、導線をニッパで切った状態。 これからブラシを取り付ける。 ■新しいブラシを導線にカシメたら、カシメたところにハンダを流して上げて完全に接合させる。 ■導線をむき出しにしておくとカバーに接触し短絡を起こすので、絶縁テープ等を巻いてあげる。 ■ブラシが当たるローター部は、サンドペーパーで軽く研磨。 縦の溝にカーボン等が入り目詰まりしているので、千枚通しで溝掘りして上げる。 ■組み込み。 両サイドに平ワッシャを入れるのを忘れないように。 画像には写っていないが、エンドフレーム(サイドカバー)内側のブラシや導線が当たりそうなところは 絶縁テープを貼っておくと良い。 エンドフレーム(サイドカバー)を取り付けるが、間に入るパッキンはガチガチで割れていた。 再利用は出来ないので、昔買っておいた純正新品のパッキンを使用。 (予備を確保するために、社外品のパッキンを探しておかないと) ■ばらした時の逆に組み込んであげるだけ。 ■オールメッキのセルモーターが完成。 ■取り付けると、こんな感じ。 あまり目立たないかな? 【2009(H21)年7月 作業完了】 |