「コラムは歌う」
「コラムは歌う」 小林信彦 ちくま文庫 1989年 副題に ―エンタテイメント評判記・1960-63―とある。 著者が色んな雑誌や週刊誌に書いた、コラムやエッセイをまとめた本です。 小林さんの本は、殆ど読んでいるがこの本だけは読んでいなかった。 アマゾンで安く出ていたので入手し、ようやく読む事が出来た。 1960年の「騎兵隊」に始まり、1963年の「クレオパトラ」まで ありとあらゆる映画が出てくる。難解な映画からおバカ映画、サスペンスもあれば 西部劇や時代劇、コメディもあるしミュージカルもある。 あらゆるジャンルの映画が、これでもかと出てくる。 この時代の面白い映画が見たければ、この本は最高の手引きになる。 私の青春時代とクロスしている時代だけに、懐かしく本当に楽しい1冊です。 映画が斜陽になりつつあると言っても、まだ撮影所システムが良くも悪くも 機能していた60年代前半の映画界。映画の質も内容も実にバラエティに富んでいる。 今は懐かしいだけでなく、これらの作品の殆どがDVDで見る事が出来る。 理想はあの時のように、映画館で2本立てや3本立てで見たいとは思うが それが叶わなくても自宅で見る事が出来る。音質や画質も悪くなく 大型のモニターで見ていれば、そう悪い物でもない。 無いのはかっての映画館にあった「空気」でしょう。 小林さんのこの本を読めば、少しはその「空気」を味わう事が出来る。 この文庫、解説があの中野翠さん!私にはたまらない1冊です。 映画のことも少し・・・・・。 今日ツタヤに行ったら「突破口!」「ファール・プレイ」が入荷していた。 2本とも録画したビデオしか持っていなかったので、早速貸りてきた。 家に帰って見てみたが、昔見た時と同じ面白さ! 話も面白いが、脇役たちの楽しい事。今の映画に絶対に無い物の一つがこれです。 詳しくは明日にでもと思っています。 今日は雨もあがり暖かい一日。 家から多治見の町までの山の紅葉は、まだ色づいていない。 下の公園にある大イチョウも、少しだけ黄色くなっただけ。 あと一週間くらいで、見ごろになる感じです。 ***映画ブログに参加しています。*** ***良かったら1日1回押してやって下さい。***