田宮二郎
先日、深夜に放送された田宮二郎の特集番組を見た。 「女の勲章」や「続・悪名」の、彼の名シーンを久し振りに見る事が出来た。 彼のテレビ番組はドラマも含めて、殆ど見ていない私ですが 出演映画は殆ど見ている。 「悪名」で大ブレークした1961年以後、驚異的な出演本数をこなしている。 1961年 ・ 8本 「悪名」シリーズ始まる 1962年 ・12本 「黒の試走車」黒シリーズとなる 1963年 ・12本 「わたしを深く埋めて」等の翻訳サスペンスもこなす 1964年 ・10本 「宿無し犬」犬シリーズ始まる 1965年 ・11本 「スパイ」因縁の山本薩夫・監督作品(変な映画です) 1966年 ・11本 「白い巨塔」まともな山本薩夫・監督作品 1967年 ・11本 「早射ち犬」犬シリーズ最後の作品 1968年「悪名十八番」の次に、問題の「不信のとき」に出演。 以後、大映作品はなくなる。 この時の彼の言動などを、後日スタッフから聞いた限りでは 単純にポスターの序列の問題ではなく、監督や他の出演者との確執や ギャラの問題もあったと聞いている。 犬シリーズや悪名シリーズに代表されるように 彼は史上最高のチンピラであったと思う。 チンピラと言っても彼の場合、育ちからなのか格調高い品性があった。 その辺が東映の菅原文太や川谷拓三とは違っていた。 五社協定で干されて以後も、映画には出ていた。 彼自身が満足していたかどうかは知らないが 大映退社後19本の映画に出演している。 スマートな姿で、早口の関西弁、なんともユニークな二枚目でした。 何があったか知らないが、なにも死ななくてもと残念でならない。 この番組でのオスギさん。「イエロー・ドッグ」をハリウッド作品と言っている。 これはイギリスで撮影されてハリウッドとは関係ありません。 (哀しいのはこの映画、本当に面白くない。間違われても仕方ないようです。 橋本忍さんの脚本とは、どうしても思えない) 彼のベストは、天知茂さんが出ている「犬シリーズ」でしょう。 何度見ても面白い! ***映画ブログに参加しています。*** ***良かったら1日1回押してやって下さい。***