1985年鈴鹿8時間耐久ロードレース
83年にWGPを引退したケニー・ロバーツが
全日本のエース平忠彦とペアを組んでワークス体制で
鈴鹿に乗り込んできた。
スタート3時間後にはケニー・タイラペアは独走体制を築く。
追っていたのはホンダのガードナー・徳野ペア
終盤の2時間、ガードナーはライダー交代をせずに走り続ける。
1周につき2秒づつタイラとのタイムを詰めてゆくが、
それでも計算上はケニー・タイラペアを抜く事は不可能だった。
それでも諦める事なくガードナーは走り続ける。
ゴール32分前、ケニー・タイラペアのマシンから煙がふけ上がる。
タイラはグランドスタンド前のプラットホームでマシンを止める。
諦めずに走り続けたガードナーに勝利の女神が微笑んだ。