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テーマ:レースマシンの画像(371)
カテゴリ:ロードレーサー画像館
バレンティーノ・ロッシが年間9勝を挙げ、ヤマハ発動機に初のMOTO-GPチャンピオンをもたらしたファクトリーマシン。 リニアなスロットル応答性、トラクション性能の向上をはかるため、DOHC4バルブ・不等間隔爆発の新型エンジンを投入。 さらにアイドル・コントロール・システムの熟成により、良好なエンジンブレーキフォーリングを実現。 またフレームやリアアームも新設計し、車体ジオメトリーを最適化。 操縦性と安定の両立をはかった。 ヤマハ4ストローク最高峰マシンの車名は”YZR-M1”という。 車名の"YZR"はヤマハ集大成の2ストロークマシンでモーターサイクルレースの最高峰を闘ってきた"YZR500"から由来している。 その"YZR500"の心臓部に新開発・・肝いりの4ストロークエンジンが搭載される。 では・・ ”M1”の意味は何だろうか? 車名に刻まれたMの一文字、ミッションつまり 使命・任務を意味するMである。 この"M"には実はふたつの意味がある。 まずひとつ目はヤマハMOTO-GPの使命、大きなミッションの先にはワールドチャンピオンの獲得を見据えていた。 そして、もうひとつの意味がある。 それは・・”最高峰技術を市販車にフィードバックする”という意味が含まれていた。 ヤマハの最高峰クラス4ストローク元年、最初の2年間は非常に厳しい時代であった。 結果としてヤマハの目論見が甘かったといっても過言ではなかった。 ”では、勝てるマシンを創るにはどうしたらいいのだろう・・。” この時は、さすがのヤマハの開発陣も頭を抱えていた・・。 苦難が続くヤマハとYZR M-1に大きな転機が訪れたのは2004年だった。 ライバルメーカーで勝ち続けていたバレンティーノ・ロッシが・・、チャンピオンライダーがヤマハに移籍してきた。 2004年開幕前テスト、初めて、バレンティーノ・ロッシがヤマハのマシンに跨った日である。 この日、幸いな事がひとつあった。 ヤマハはテスト当日まで4種類のエンジンを用意、出来ていたのである。 実戦投入されていたヤマハの顔ともいえる5バルブ 等間隔爆発 新たに開発された4バルブ 不等間隔爆発 レースで勝つ為にはどういう特性が必要なのかって考えた時に・・この組み合わせがいいだろうと・・ぼんやりとだが、ヤマハには見えていた。 しかし、確信が持てなかった。 あるテストライダーに言われた。 ”これパワーないですよね。” ヤマハの支点は定まる事がなかった。 チャンピオンライダーのその・・一言があるまで・・。 チャンピオンライダー、ロッシが選択したのは4バルブ不等間隔爆発エンジンだった。 ヤマハにとっては新チャレンジとなる・・ イバラの道が予想された。 開発陣はそれでも確信を持つことが出来なかった。 しかし、それはチャンピオンライダーの一言で払拭された。 ロッシは、こう言ったのである。 ”SWEET” 彼はこう続けた。 ”2003年型のM-1でも同じようなラッタイプをだせる ただこの新しいエンジンスペックだったら、同じラップタイムを長く出せる。” レースで何が大事か・・ 一発の速いラップタイプが必要か・・。 実はそうではない。 一発の速いラップタイプよりもラップタイムが落ちてもいいから、10~15ラップを同じタイムで走れる。 レースの周回数、いわゆるレースディスタンスを同じラップで走れば、それが一番・・ それもレベルの高いラップタイムで・・。 これが一番大事なのである。 レベルの高いラップタイムを維持するにはどんなマシンがいいのか? レースに一番、必要な要素、それはレースの間、ライダーは緊張感と尋常じゃない状況におかれている。 したがって、ライダーには図太い精神力と高い集中力が要求されている。 扱いにくくて、用心を要し、細かい作業が必要になるマシンは一番集中力を持続させるのに邪魔になる。 ならば、ライダーの操作・入力に対して素直な特性をもったバイクを創る事が出来れば、ライダーの集中力を持続させて、高いレベルのラップタイムを持続させる事に繋がるのではないか・・。 クロスプレーン、4バルブの良さが出た。 2004年開幕戦、チャンピオンライダー、バレンティーノ・ロッシにとっても生涯忘れる事の出来ない感動的なデビューウィンを飾る事が出来た。 ロッシは全16戦中、9勝獲得。 移籍初年度でのタイトル獲得という偉業を達成した。 そしてYZR M-1はプロジェクト3年目にして、ひとつのミッション、MOTO-GPでのチャンピオン獲得を達成した。 ふたつ目のミッションは2009年、新型YZF R-1の発売の日に達成されたのである。 ヤマハ発動機”2004 YZR-M1(OWP3)” ホンダ技研”2004 第1戦 南アフリカGP" ヤマハ発動機”2004 YZR-M1(OWP3)”バレンティーノ・ロッシ シリーズチャンピオン獲得” スカパー”MotoGP 2004年シーズン総括” ヤマハ発動機”Sweet” ネットで見つけた”2004 YZR-M1(OWP3) #46 バレンティーノ・ロッシ”画像 ヤマハ YZR-M1`04 (プラモデル) ネットで見つけた”2004 YZR-M1(OWP3) #46 バレンティーノ・ロッシ”模型 ”2004 YZR-M1(OWP3) #46 バレンティーノ・ロッシ”もっと大きい画像が見たい方はコチラ Motorcycle races お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月14日 21時02分08秒
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