１００年レイル肥薩線 － 黒特急・「はやとの風」
肥薩線は，熊本県の八代（やつしろ）を起点に球磨川に沿って人吉まで走り，さらに山間をぬって鹿児島県霧島市の隼人（はやと）駅に至る全長124Km余りの，全区間非電化のローカル線です。
肥薩線沿線のそこかしこには，昭和の風情が漂います。経済産業省の近代産業遺産群にも指定されている肥薩線沿線には，１００年を越える歴史を刻む駅舎や，昭和の原風景がそこかしこに残っています。
特急「はやとの風」は，鹿児島中央～隼人～吉松間を走る漆黒のボディーに金のエンブレムが輝く優雅で重厚な黒のジーゼル列車です。
◆嘉例川駅
いまに，受け継がれた鉄路と駅舎。JR肥薩線 嘉例川（かれいがわ）駅は，１００年前の開業当時のそのままが残る古い木造駅舎です。鹿児島空港から，車で約１０分ほどの山間にひっそりと佇みます。
嘉例川駅の近くに大隅横川駅という，駅舎の構造が良く似た駅があります。
ＪＲ九州の駅弁ランキング ３年連続１位嘉例川駅の「百年の旅物語『かれい川』」
ＪＲ九州の「第６回九州駅弁ランキング」で，１位には嘉例川駅（鹿児島県霧島市）などで販売する「百年の旅物語『かれい川』」が３年連続で選ばれました。
「かれい川」は，地元でとれるサツマイモ入りのてんぷらや，炊き込みご飯といった素朴な味が人気をよんでいます。週末には１日１００個以上が売れる人気商品です。
一般投票約１万３０００通で選ばれた上位１０点を，福岡市の料理研究家上村節子さんら特別審査員４人と報道関係者が試食，最も優れていると思う駅弁に１票を投じて決定しましした。
◇「百年の旅物語『かれい川』」
かれい川は特急「はやとの風」が登場した２００４年に誕生。竹皮製の弁当箱にシイタケとタケノコの炊き込みご飯を詰め，サツマイモとニンジンに衣をつけて揚げた郷土料理「がね」やコロッケなどを盛りつけています。
・ 価格／1,050円
・ 引換箇所／特急「はやとの風」車内（はやとの風2号鹿児島中央～隼人間を除く）※事前にJR九州の窓口で駅弁引換券を購入ください（2日前まで）
※毎週月曜日，12/30～1/3は設定がありません。
・ 販売箇所／嘉例川駅（土・日・祝のみ，数量限定）
・ 発売元／森の弁当やまだ屋
>>>大隅横川駅
霧島市横川町にある大隅横川（おおすみよこがわ）駅は，開業業から106年の歴史を伝えています。この駅舎が開業した1903年（明治36年）は，国内では日露関係が緊迫し，海外ではライト兄弟が人類初の動力飛行に成功しています。
嘉例川駅とともに国の登録有形文化財でもある木造平屋建ての駅舎には，緑に包まれた静かなたたずまいからは想像しがたい，激しい戦争の傷跡が残っています。第二次大戦当時，アメリカ軍の機銃掃射を受け，駅舎は銃弾の跡で穴だらけだった，ということです。
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