九州有数の観光地である阿蘇地方に客足が戻らない。熊本地震の余震が続く中,JR豊肥線や阿蘇大橋,俵山トンネルが復旧せず,主要な交通アクセスの寸断が大きなネックとなり,二の足を踏んでいるようである。
動物との触れ合い体験が人気の「阿蘇ミルク牧場」( http://aso-milk.jp/ 阿蘇郡西原村河原3944-1)は地震で施設の窓ガラスが割れるなどしたが,すぐに修理し,ゴールデンウイーク(GW)期間中の4月29日に営業を再開した。しかし期間中の来園者数は例年の2割程度の約7千人。
入場料を下げたのは,1日から営業を始めた「阿蘇カドリー・ドミニオン」(http://www.cuddly.co.jp/ 阿蘇市黒川2163 )。GW中は値下げ効果で入場者数は昨年の2割減にとどまり,連休以降も入場料を3割引きにして営業を続ける。今後,周辺の観光施設と連携したイベントの開催も検討する。
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観光客減少は物産販売業者にも深刻な影響を与えている。物産館やバラ園を併設した観光施設「
はな阿蘇美」(
http://www.hanaasobi.info/pc/ 阿蘇市小里781)も1日から再開したが,売り上げは例年の1割未満が続いているという。