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いちごの国

いちごの国

安心安全な農産物・農薬とは?

その1 
安心安全な野菜・農薬とは?

JA営農指導員時代からよく指導会で話していたのですが、農薬は農業で使われる薬。人間だって風邪をひいたり、病気になれば薬を飲むでしょう?
豊かな食糧、医療の発達等で人間は平均寿命が80歳を超え、その恩恵を大きく受けています。
人間を野菜にあてはめて考えてみて下さい。共通部分が多いのです。
病気や害虫の予防、治療で薬を使い、野菜の健康を保つ事により良質でかつ美味しい安心安全な野菜が収穫できるのです。

ここで、問題となるのは人間も野菜も、使う薬の量。
人間は薬をいっぱい飲みすぎると毒になって副作用が出て体が悪くなる。
野菜は残留農薬、あるいは薬害が出てしまいます。
農薬を使ったからといって体に悪い!という事は無く、決められた量さえ守っていれば、むしろ無農薬で病気や害虫に侵された野菜より安心安全と自分は考えます。

「農薬は人間が使う薬と意味は同じ」
野菜だって科学の恩恵を受ける権利はあるでしょうし、農薬は決して害のあるものではないのです。農薬技術が進歩したからこそ、安心安全な野菜が流通しているのではないでしょうか。
でも、人間も野菜もできれば病気にならないで、薬のお世話にはなりたくないですよね。
病気にならないように、日頃からいろいろな努力をして、人間には人間の、野菜には野菜の健康管理あるいは土台作りがとてもに大切なんだと思います。

その2
高品質の野菜

農薬の話が先行しましたが、野菜が病気にならないための土台作りが、野菜栽培をする上で一番重要と考えます。
土を肥やす!
いかにして良い土にするか。
簡単なようでここが一番難しく農家を悩まし試行錯誤している所ではないでしょうか。
理想は良い土壌に良い作物が育ち、病害虫も付きづらく収穫まで農薬のお世話にならない。そうして出来た野菜は理想的と言えるでしょう。
現実はなかなかそうはうまくいきません。

よくテレビで有機栽培、無農薬栽培を実践している農家がでますが、まったく今までの常識とは違う栽培方法。ただ、よく圃場を見ると、病害虫に侵されているなと感じる時があり、やはり収量は上がりそうになく、自家用ならまだしも、販売用で栽培するのは非常に厳しいでしょう。
 
生産者が「この野菜は無農薬で作ったので虫が付いているとか、見た目が悪い」とかいう方がいますが、これは農家の言い訳なんじゃない?と自分は感じる事が多々あります。ただ単に無農薬で作ったという事だけで品質は必ずしも良いとはいえないと思います。皆さんはどのように感じられますか?

自分にとって「安全安心でさらに高品質の野菜」とは、無農薬栽培でも、病害虫が付いていない野菜の事と思っています。病害虫が付いていないという事はそれだけ野菜が元気に育ってると思いますし、元気に育っていれば、当然味だって美味しい!!

今はいちご専門の観光農園をやっていますが、いちごだけじゃなく、自家用野菜を有機無農薬で病害虫のつかないおいしい野菜作りをしたいですね。これを実現するのがこれからの夢。
安心で安全な農産物を生産するのは農家の使命で当たり前の事で自分の納得いくこだわりの栽培をめざし、それが大きなやりがいとなっています。

消費者が安心安全で高品質な野菜を手に入れる方法

それは、信頼できる農家から直接購入するか、直売所で購入するのが確実なんでしょうが、その農家が分からない場合がほとんどですよね。
もっと、農家自身がインターネットなどを利用して情報発信する事も大切でしょう。直接販売は、農家も消費者にとっても、良い事だと思いますのでもっと拡大したらいいなと思います。

湯沢いちご村では、市場出荷は一切しないで、すべて直接販売し、お客さんと会話しながら、できるだけ、いちごの説明もまじえ販売しています。その事がお客様に安心と信頼につながり、満足して購入して頂けるものと思いますし、今後もより努力していきたいと思っています。


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