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2009年08月04日
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8月1日の掲載に続きNO4

第3節 白鳥飛来地米の実践事例

1) 白鳥飛来地田形成の経緯
白鳥飛来地田は平成13年に北安曇郡池田町中鵜の立岩義博氏が、約70aの水田むら直しのため水張りを行ったところ、白鳥(約70羽)、鴨(約200羽)が飛来したことがきっかけとなっている。平成14年、15年は水張りを行なわなかったため白鳥は飛来しなかった。しかし、平成16年に稲の切りわらの腐敗を促す目的として、トラクターにより耕転し水張りを行ったところ、白鳥(約200羽)、鴨(約300羽)が飛来した。数日後からは白鳥がとどまるようになった。しかし、白鳥、鴨などは水田の畦に上がったり、畦を口ばしでついばむため、畦が壊れてしまう被害が発生した。
地域の観光資源として白鳥飛来地の保全を目的とし、水田に水張りを行うようになったのは平成17年からである。ただし、平成16年のように水田の畦が壊され、隣接する水田に迷惑をかけないように畦から5mほど離れたところに新規の畦を作るなどの対策を行った。また、狐や狸などの天敵の進入を防ぐため、畦から約3mをトラクターにより耕転し水張りを行った。さらに、水面に氷が張るようになったため、水の取り入れ口から塩ビパイプを使用した配水管を埋設し凍結防止策を講じた。平成18年は、平成17年と同様に中間畦を作り、凍結防止の配水管を埋設して水張りを実施した。しかし、耕転は行わないこととした。秋起こしをした場合、水鳥の餌となる落穂などが地中に漉き込まれてしまい、餌をと採ることが困難になってしまうからである。

2)白鳥飛来地田形成の効果
 1 野生生物の保護
冬期に水張りを行った水田は、白鳥や水鳥をはじめとする野生生物の保護地として機能する。単に水場の提供だけでなく、稲の落穂など餌場としての機能を果たす。また水田は、河川などに比べて平坦で見通しが良いことから、天敵から身を守る上でも都合のよい生息地になる。
しかし、野生動物である白鳥や水鳥を水田に呼び込むには、生産過程において過剰な農薬など自然破壊に結びつく物はできるだけ抑えなければならない。また、白鳥の飛来定着に不可欠な餌の確保や餌やりと生態系のバランスに配慮することも必要である。本来は、白鳥が自ら水田で餌を採ることが理想である。したがって、稲の落穂だけでなく、水生動物の多様性を目指す上でも、農薬の使用や、水の管理に注意する必要がある。白鳥飛来地田を整備することによって、大きく2つの高付加価値化を図ることができる。第1に、農薬、化学肥料を控え、水鳥の排泄物による肥効を利用することで、米の品質を向上させることが期待できることである。第2に、水鳥を保護し、生物多様性を保全することによって環境保全型商品として消費者から評価される可能性があることである。

 2 米の高付加価値化
 白鳥飛来地田を経営する立岩氏は、平成17年秋、白鳥の飛来する水田で作られたお米をブランド化し、関東農政局長野農政事務局に米穀の出荷・販売の事業届出を行った。また、冬場の水張りの許可も改良区や役場の担当者から正式に許可を得た。同時に販売促進用のパンフレットを小堀氏のアドバイスを受けて作成し、「白鳥飛来地米」の販売を翌年の平成18年1月に開始させた。「白鳥飛来地米」というネーミングは平成16年7月に商標登録出願し、翌年2005年2月に商標登録を取得している。立岩氏は、新たにお米の販売を主に行う「安曇野の店 しらとり」を立ち上げた。販売販路も自ら開拓し、専用の袋もオリジナル印刷によってパック詰めをして販売をしている。消費者が近場なら自ら配達し、それ以外の消費者へは宅配でカバーしている。立岩氏の理念として、おいしいお米を食べて欲しいという思いから注文を受けてから精米し、酸化して味が低下しないようにと一袋2kgで販売している。また、普通のコシヒカリである安曇野米とその分の付加価値をつけるために1kg600円とし2kg1200円で販売している。安曇野米がだいたい1kg430円だから、10kgで計算すると1,700円も高いことになる。しかし、白鳥という「イメージ効果」や「安曇野という地名」「白鳥から得る恩恵」なにより「白鳥=安全・安心」が高付加価値化(ブランド化)につながっている。

3 地域観光資源の創造
新潟県や兵庫県で行なわれているトキやコウノトリの野生復帰の取り組みが知られている。水田に白鳥が越冬しそこで餌を自ら採り、警戒もすることなく優雅に羽を伸ばす光景は人々を魅了させてくれる。安曇野地域でも、現在は河川を中心に越冬しているが、今後、冬水田んぼを増やしていけば自然と白鳥が水田に飛来し水田地帯が越冬の場となり、人間との共存を可能にする水田空間を創出できる。このように冬水田んぼが白鳥の越冬地となることは、地域住民に景観アメニティを提供するのと同時に、観光資源を創出することを意味する。また、白鳥が水田に飛来する地域として有名になることで、安曇野産の米に「安全・安心」という印象が与えられることが期待できる。

4 負の効果
 白鳥の飛来によって観光利用は既に定着してきている。だが、人間が餌付けなど過剰に保護することで、自分の身は自分で守るという自然界の掟が壊れてしまい本能に支障をきたすことも懸念される。
また、白鳥は河川敷(観光遊水地)だけには留まってはいてくれない。翼がありそして彼らも野生動物であるがゆえ、人間にとっても来ては欲しくない場所にも飛来する。作シーズンは農家の人々にとって大切な麦畑にまで飛来し、小麦の新芽や葉をついばみ食害が心配された。だが結果的には、収量などには影響がなかったという。また、年々増加傾向にある白鳥やカモ類の飛来は、観光遊水地や冬水田んぼとして冬季潅水を行う近くの田畑まで餌を求めることも考えられる。
 これらを見据え、立岩氏は東海大学教授の高山真策氏の協力を得て、平成18年10月18日試験的に池田町中鵜の白鳥が飛来する水田から約30m離れた水田(25a)に小麦と冬菜の種を播種した。これは、白鳥がどちらを食べるのか試験的意味合いや、冬季期間少しでも小麦の生産者に迷惑をかけないために実施したとのことである。また、それらは来春(白鳥の北帰行後)には、耕作して水稲栽培の元肥としても利用可能という。しかし、一週間後の10月28日、先に飛来していた鴨によって種は全て食べられてしまった。そのため、今度は鳥除けの対策を行ったうえで再度播種したという。
 
3)白鳥飛来地米の生産と販売
立岩氏は飛来する白鳥のことや消費者のことを考え、肥料分、農薬も減らし環境保全型農業を進め、量よりも質を考えて10a当り8俵を目安に米作りに励んでいる。(普通安曇野地域では10a当たり10俵取れるという)これは、量で収入を多く得るより、質を高くしてそのぶん付加価値を高めて量をカバーすればよいという考えのもと栽培を進めている。普通田では大抵の場合、秋耕起→春元肥後の耕起→荒くれ→しろかきをするが、池田町の水田土壌は水はけが悪いため、プラス1回余計に労力がかかるという。しかし、冬場水を張っておくことで秋耕起と荒くれの作業を減らすことが可能となり、機械消耗、燃料代、人件費の削減が可能となり経費削減にもつながる。平成18年度は、白鳥飛来地米の作付面積の拡大を視野にいれ、安曇野市穂高北穂高狐島地区の(白鳥が飛来するようになり6年以上を迎え口コミで観光客も多く訪れる)白鳥飛来地田を所有する堀内氏の水田を借地耕作することを決めた。しかし、堀内氏とは面識もなかったがある日堀内氏を訪ねてその話しをすると、「俺がもっと若ければやりたいと思うし、良いことだからやろう」と話し、立岩氏の意見をその場で受け入れていただき借地耕作が決定したのである。これにより、普通米作付面積1.6haと池田中鵜の白鳥飛来地水田70aと安曇野市穂高北穂高狐島の水田40aを持ち合わせるようになった。
 収穫数量であるが、平成17年池田町中鵜の白鳥飛来地水田(70a)には、多い時で約300羽位の白鳥と約600羽位の鴨、安曇野市北穂高狐島地区の借り上げた水田(40a)には、多いときで約600羽位の白鳥があり、日本海側で大雪となり南下したことや寒さが厳しかったこともあって帰飛行が遅くなり、平成18年5月に水稲うるち米、品種はコシヒカリの作付けを行った。移植時は中苗を坪40株に設定し、元肥0kg、穂肥は10a当たり15kg施肥した。単収は、10a当たり480kgだった。本来、移植時に中苗を坪60~70株に設定し元肥を30~40kg、穂肥は10a当たり15~20kg施肥すると良い収量が見込め、単収が10a当たり600kg~648kgになるという。結果的には、平成18年度は長い間雨が降り続けたことにより日照不足だったせいか約二割の減収だった。今後の課題は、いかにして収量を増やしていくかにある。
販売先についてだが、「白鳥飛来地米」の販売をスタートさせてから約二年、販売ルートの開拓も自ら行い米作りと安定供給のため生産拡大に励んでいる。販売商品は「白鳥飛来地米」の精米2kgのみだが、これは購入してくれた消費者の方々においしいお米を食べてもらいたいとの思いから、酸化しないように少量で販売し、精米も注文を受けてからである。ただ、無洗米はやっていない。主な販売先は、地元の天然酵母のパン屋さんでお米を出させて貰い、一度購入してくれた人が知人などに紹介し口コミで広がっていった。今では、リピーターも多く、関東、中京方面、奈良の消費者が多く「白鳥飛来地米」の購入者は50~60人である。狙いとしては、米どころでない地域の消費者をターゲットにしている。
 また、消費者からの評価は、リピーターが多いということが消費者からのダイレクトな反応でありいい評価を受けている証拠である。その他の評価としては、「洗ったときに普通米に比べて油分が違う」とか「冷めてからもパサパサしなく、もちもちする。」といった声がある。平成17年度産「白鳥飛来地米」(約4トン)は、平成18年6月にすべて完売した。
 今後は、地元の梓川サービスエリアに「白鳥飛来地米」を地域の珍しい土産や進物用としておいてもらえるよう、交渉中であるが、担当者の方も興味をもっていたそうであとは知名度が鍵を握っているといえる。その他、松本の旅行会社とも交渉している段階だという。ただ、売る量が限られているため特別的なものであるために、安定供給ができるようになればネット販売も検討中である。また、普通米(安曇野産コシヒカリ)はJA出荷、地元消費者の一般家庭、弁当屋さん、お寿司屋さん、ホテルに直接的に取引を行い自ら配達している。





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最終更新日  2009年09月15日 13時32分54秒
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