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カテゴリ:TVドラマ(2005年秋季)
亜也の別れの言葉は重かったけど、それに至る過程や演出は軽かったです。。。
今回のお話。 バスケの新人戦は、東高が勝利した。亜也達が昇降口に向かうと保護者会を終えた母親達が、何か異様な雰囲気。 池内家、夕食時、亜也は何かあったのかと潮香に訊く。潮香はごまかす。 深夜、瑞生と潮香は他の親から、亜也に対しての不満が出たことを話す。すると瑞生は「誰だって自分の子が大事なんだよ。だから俺達も亜也のことだけを考えればいいんだよ」 麻生家、母親が父親に保護者会であったことを話す。遙斗が「そんなに悪いんですか」と父は「彼女は進行性の病気だ。進行も早い。今、環境のいいところで慣れておくことはいいことかもしれない。彼女が背負っているものはお前が考えている以上に重い。子供のお前が簡単にどうこうできるものではない」 翌日、亜也は学校で中学生を見かける。「1年前の春、わたしは東高に入学する希望にあふれていた。今度の春には何が待っているんだろう」 生物室で、勉強をしている亜也。遙斗が「よくやりますね」 「全国模試、来週でしょ。これしかできることないから」遙斗は写真の束を見せる。卒業アルバムに使うものだという。それを手に取る亜也。 「私、卒業できるのかな。わかってるんだ。これ以上病気が進んだら、決断しなきゃならなくなるんって」 遙斗は写真を取り上げる。「お前、前に言ったろ。今自分にできることを精一杯やるって。そうすれば写真も増えるんだよ」 あっけにとられる亜也「なんかいい人みたい」 廊下で潮香が聞いている。 「わたし、怖いんだ。東高やめたら、私の人生、何かがおわっちゃうような気がして」。 潮香は笑顔をつくって生物室に入る。 夕食時、潮香は保健師をやめると言い出す。亜也は「自分のために悪いよ」というが「私がしたいから」と言う。 瑞生と潮香だけで話す。「ほんとにいいのか」「うん」「俺は仕事を転々としていたけど、最初から道をまっすぐお前が好きだった。」「これまでは、みんなの保健師だったけど、これから亜也を見つめていきたい」 瑞生は電動車いすを見に行く。その高額さから、鉄鋼所のアルバイトをすることを潮香に言う。それを聞いてしまった亜也。 投稿途中の階段で、亜也は転び、まりとともに転落してしまう。亜也は足首を捻挫し1週間休むことになり、まりは手を怪我する。バスケの試合には出られなくなる。 包帯が取れる前の日、亜湖は、勉強に熱心になる。本当に東高にいていいのかという亜也に対し、「自分が頑張って勉強して東高に入れば、亜也のサポートができる。」「だからそれまで待っててよ。もう少し頑張ってよ」 翌日、亜也は学校に行く。まりと早紀が待っていた。しかし、表情が曇っていた。クラスに入ると、にぎやかだったクラスが静まる。 亜也は早退する。昇降口でノートの忘れ物に気づき、戻る亜也。 ホームルーム、学級委員が亜也のことで話し合うようにする。 「同情はするけど、授業が遅れるのはやめて欲しい」 「少しぐらい、まとうよ」 学級委員がまりに亜也のことを聞く。手伝いたいというまり。 つづいて、早紀。「手伝いたいって思うけど、辛い」 すると、次々と不満がでる。「このまま、続くと辛いよな」 立ち上がる遙斗。 「お前らみんな、ずるいよな。亜也がいるときは親切にして、ごめんねって池内が言うと平気平気ってこたえて、いないときに邪魔だとか。なんで直接言わないんだよ。そうすれば、あいつも考えたのに」 遙斗の矛先は担任へ。 「なんで亜也の前に親なんだよ。毎日顔合わせているのに、なんで外堀埋めて追い詰めるようなことするんだよ」 すると遙斗が亜也に気づく。おそるおそる教室に入る亜也。「ごめん、ノート忘れて」ノートを取り、出て行く亜也。遙斗が追いかける。 自転車置き場、遙斗が車椅子を引く。泣き出す亜也。 「なんかいってよ。ペンギン、魚、犬の話してよ。ネタ切れ?嘘でもいいから。嘘ついても怒らないから」 「なにもできない。俺もあいつらと同じだよ。頭でっかちで口先ばっかりで。親父のいうとおりだよ。まだがきだよ」 「そんなことないよ。いつも励ましてくれた。誰にもいえないような話聞いてくれた。沈んでいるとき笑わせてくれた。そばにいてくれた。私が辛いときはいつも一緒にいてくれた。」 遙斗は顔を背けた。 「ありがとう麻生くん」一人で車椅子を動かす。笑顔をつくり「バイバイ」 泣き崩れる遙斗。 理加の卒園式の帰り、亜也は 「私、豆腐一筋のお父さんが好き。保健師のお母さんも好き。だから仕事やめないで、無理しないで。私、亜湖も弘樹も理加の大好き。こんな私のことお姉ちゃんって慕ってくれて。私、養護学校に行くね」 東高17年度修了式の日、養護学校に行く亜也が別れの言葉を言う。 「知っている人もいると思いますけど、私の病気は治りません。治療法がないみたいです。いつか、歩くことも立つことも話すこともできなくなると、お医者さんに言われました。この1年で、当たり前にできていたことが1つ1つできなくなっていきました。夢の中では、友達としゃべりながら歩いていたり、バスケをしながら思いっきり走ったりできるのに、目が覚めるともう自由には動かない体があるんです。毎日が変わってしまいました。転ばないために、どう歩いたらいいのか、どうすればお弁当が早く食べれるのか、どうすれば人の視線を気にしないでいいのか。1つ1つ頭の中で考えてかなければ生きていけません。高校に行って、大学に行って、仕事をして、そんなふうに思い描いていた未来がゼロになっちゃいました。生きていく道が見つからなくて、小さな希望の光も見えなくて、病気になったせいで自分の人生が壊れしまったって何度も思いました、でも。」 潮香が廊下で聞いている。 「でも、悲しいけどこれが現実です。どんな泣いても、病気から逃げられないし、過去に戻りたくても時間は戻せないし、だったら、自分でいまの自分を好きになってあげなくっちゃって思いました。だって、この体になってから初めて気づいたことがたくさんあるから。そばにいてくれるだけで家族ってありがたいんだなあとか。さりげなくささえてくれる友達の手がすごくあったかかったりとか。健康なことが、それだけですごく幸せなこととか、病気になったからって失うことばかりではありませんでした。この体の私が私だって、障害っていう重荷をしょっている私が今の私だって。胸を張って生きていこうと思いました。」 笑顔を作る亜也。涙をすするクラスメート。 「だから、養護学校へ行くことは自分で決めました。みんなとは生きる場所は違うけど、これからは自分で選んだ道の中にに一歩一歩光を見つけたいから。そう笑っていえるようになるまでに、私には少なくとも1リットルの涙が必要でした。だからもう私は、この学校を離れても、何かが終わってしまうなんて思いません。」 亜也の目から涙が出る。 「みんな、いままで、親切にしてくれてありがとう」 潮香と瑞生とともに東高を後にする亜也。すると、クラスの生徒達がやってくる。遙斗が合唱コンクールの歌を歌いだす。みんなも歌う。笑顔で涙を流す亜也。 「いいじゃないか。転んだって。また起き上がればいいんだから」 「転んだついでに空を見上げれば、 青い空が 今日も限りなく広がってほほえんでいる。 あたしは生きてるんだ」 いろいろと言いたいことがあるので言っておきます。
亜也と遙斗の見せ場はすごく良かったのに、演出が悪いと感じた第8回でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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