「編集者入門ミニ講座」 閉講
これまで44回にわたって、この 「編集者入門ミニ講座」 を連載してまいりましたが、今回をもちまして閉講と致します。 このミニ講座では、編集者を目指している人たちや、編集者ってどんな仕事をしているのだろうと思っている人たちに、普段あまり知られることが少ない その仕事について、自分自身の体験などを交えながら、ごく簡単にではありますが、ご紹介してきました。 本当は、原稿割付や校正の実際の様子などを写真でご紹介できればよかったのですが、そういう訳にもいかず、文章のみでの解説となってしまったために、読んで頂いた方にはイメージしずらくてわかりにくいところも多々あったかと思います (この点については、ごめんなさい)。 実際の編集者の仕事は、ここに記した以外にも様々なことがあります。 また、 “編集者がどこまで携わるか” ということも、その出版社によって異なってきます。そのため、私がここに記したこととは違う面も多々あるかと思います。でも、ここに連載してきたことを読んで頂くことで、編集者の仕事やその役割について、少しは知って頂くことができたのではないかと思っています。 編集者の仕事は緻密な作業の連続で、1冊の本を刊行するまでには、本当に膨大な作業をこなしていかなければなりません。でも、だからこそ、本が出来上がったときには、編集者としてたとえ何年経験を積んでも嬉しいものですし、自ら企画を立て、著者と読者を橋渡ししていく編集者の仕事は本当に楽しくてやりがいのあるものです。ですから、いま編集者を目指している人には、ぜひ、この世界に飛び込んで来てもらいたいと思います。 先輩の一人として応援しています。 この講座が編集者を目指している人はもちろんのこと、これまで編集者というものにあまり興味を持っていなかった人にもなんらかのお役に立てることができたならば、嬉しい限りです。