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ルーシェル (2006年) こちらで試聴できます♪ 【 過去日記はこちら → part 1 part 2 part 3 part 4 】 さて、いよいよ今週土曜日と迫ったLUSHELの名古屋凱旋ライブ!! 今回はオフ会も兼ねて関東からjudasさんとまにゃ。さんが12月の東京ライブに続いて参戦する。 ボクにとっては二重の楽しみだ♪ 今年1月にリリースされたばかりのニュー・アルバム『A piece at time. 時流のかけら』は19年という長いブランクをまったく感じさせない現役そのもののサウンドに溢れている。 本当に驚異的だ。 まるで何億ドルもの興行収入を誇るSF映画のオープニングのような荘厳な「Overture」で幕を開ける。 その壮大で華麗な響きはボクが大好きだったLUSHELをも超越していた。 新生LUSHELの底力に圧倒されるばかりである。 そして続くは今回初お目見えとなる新曲「Stormy Night」だ。 この曲は後期LUSHELの流れを汲むハード&ポップなナンバーで、シングルヒットも狙えそうな局である。 哀愁を帯びた泣きのメロディーであるにもかかわらず、バッキングがハードで“強さ”と“弱さ”の絶妙なバランスがボクたちの心を揺り動かす。 「時流のかけら」は往年のファンにはお馴染みのナンバー。 東京のライブ時には思わず泣いてしまったほどの名曲で、あの有名な「大きな古時計」をモチーフに作られている。 ボクの手元にあった音源はライブ・テープやカセット・アルバムの物だけだったので、今こうして最高の音質でこの名曲を聴くことが出来るのは本当に感動以外の何ものでもない。 途中新加入の松井さんの艶っぽいハモンド・ソロがイイ味を出している。 「青い夜」も新曲だ。 こういう形で復活するバンドは昔のヒット曲で懐かしさを楽しんだりと(悪く言えば)お茶を濁すパターンが多い中、こうして新曲を2曲も提供してくれるということの意義は大きいと思う。 これこそ本当の意味での“復活”であると思う。 この曲はJ-Popにも通ずる非常にメロディアスなナンバーで、ロック・ファンだとかプログレ・ファンだとかという括りは度外視してより多くの皆さんに聴いていただきたいと切に願うナンバーである。 広瀬(Kojiroh)さんの歌声は本当に胸を締め付けられるような切なさと儚さが漂う。 「奇蹟の城」はファン投票で最も得票数の多かったナンバー。 これぞ日本のプログレ・ハード史に残る劇的なナンバーで、このハードネスとロマンチシズムに対抗できるのはNOVELAの「第3の剣」か「調べの森」くらいしか思い出せない。 それほど稀有な名曲であると思う。 オリジナルのLIP(鬼頭さん)のギターワークも凄かったが、その後を継いだ加藤さん(Nohra)はそれ以上だ。 これはライブを観て実感したことなのだが、彼のギターはLIPのテクニックをすべて吸収しつつ新たな次元へステップアップしていると思う。 個人的な感想だがライブでも一番“現役っぽい”感じがそのギターの音から汲み取れた。 そして最後を飾るのは「Finale(天使の翼)」。 もともとライブでも人気の高かった「天使の翼」という曲を元に最後を締めくくるに相応しいドラマチックなエンディングを用意した。 アルバム全体で28分という短い作品ではあるが内容に無駄がなく、どこを切ってもLUSHELの魅力が詰まっている…、そして何度でも繰り返し聴きたくなる魔力がこのアルバムにはある。 さて、このアルバムのスリーブにはこう記されている。 驚異の天使は、再び舞い降りた 気付かれた方はおられるだろうか… これは、今から21年前にLUSHELが『プロローグ ツアー '85』と銘打って東京と名古屋をサーキットした時に作られたチラシに書かれていたキャッチコピーの続編なのである。 ↑ “驚異の天使は、今、舞い降りた。” ボクの20年前の煌びやかな想い出と現在の希望と夢がタイムスリップして今ここにスクランブルしている。 この現実が夢ではないことを確かめるためにもう一度彼らを観に行く。 2/11名古屋E.L.L.で、この目で…この耳でしっかり“今”のLUSHELを感じてきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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