いぬわし組　背番号10

震災から50日、イーグルスが東北に、仙台に、クリネックススタジアムに帰ってきました。4月29日に戻って来ようという気持ちは、目標というよりも願望に近いものだったと思うんですよね。出来れば4月中に仙台で試合が行われたら良いなという事だったかもしれませんが、球団や球場のスタッフの皆様の絶え間ない努力によって願望が現実のものとなりました。

貯金を作って仙台に帰ってくるという仙一監督の公約も見事に果たされました。開幕6試合を4勝2敗で切り抜けたのですから、もうちょっと貯金があっても・・・とも思いたくなりますが、本拠地に戻れない中試合をこなしていく事がどれだけ大変かを考えれば一つであっても貯金を作って帰ってきたのは本当にすごい事ですよね。私は気持ちとか精神力とか、そんなに重視しない方なのですが、気持ちが技術を凌駕する事って絶対あるんですよね。そして願いが伝わる事も必ずあります。

本拠地開幕のマウンドには田中投手があがりました。気持ちがこもったピッチングではありましたが、決して力任せではありませんでしたよね。丁寧に勝つためのピッチングを続けていたように思いました。

相手はパク投手。前回の対戦でも勝てたとはいえ苦戦しましたが、今日も2回に得点出来ただけでした。打線はまだ開花出来ていませんよね・・・でも、その2回の集中打は見事でした！嶋選手も中村選手もいずれも反対方向のヒットでしたよね。中村選手、今季は好調ですよね～。どうやら昨年はいろいろ制約があってのびのびと打たせてもらえなかったからほとんど二軍暮らしになってしまったようなんですよね。今季は悪球打ちも復活しましたし、ラッキーボーイになりました。さらに聖澤選手のタイムリーも大きかったですね。

田中投手は8回に1点奪われたものの最後まで投げ抜き、本拠地開幕戦を見事に飾ってくれました。またイーグルスの歴史に偉大な１ページを加えてくれましたね。

試合後の嶋選手会長の挨拶も感動的な素晴らしいものでした。まだイーグルスの応援どころではない被災者の方も沢山いらっしゃいますが、その皆さんがイーグルスの試合を楽しめる余裕が出来た時に、少しでも良い順位でいられたら最高ですよね。これもきっと願望ではなく、目標になって実現出来ると信じています。

それにしても、この嶋選手会長の挨拶、負けた場合はどうなっていたのでしょうか(^_^。「負けた場合」は考えてなかったかもしれないですね(^_^。