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ADORATION OF SPIRITS

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2007.06.17
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植物を育てていて、元気がないな~と、植物のアンプルをズボズボ挿してる人、植物の状態もわからず、やたら肥料を与えている人、みーんなこれで失敗してない?
肥料や栄養アンプルも植物生理について知らないと、ぜんぜん役に立たないか、害になることもあるのですよ。

まず、植物にとってのエネルギーのもととなる栄養とは何かを考えましょう。
それはずばり、糖分です。
植物はこれを動物と違って、光合成によって自ら作り出し、これをエネルギーに変えて生きる、生物です。
つまり、植物にとっての栄養は、その糖分を作り出す、太陽と水と空気だといえます。
逆に動物は、エネルギーのもととなる栄養を、ほかの生命を捕食することにより得ています。
自ら生きるためのエネルギーを作り出すことの出来る植物と、それが出来ず他の生物から奪って調達する動物との違いを認識しましょう。

じゃー、お店で売ってる肥料や栄養剤のアンプルってなに?って話になりますが、あれは、生きるためのエネルギーになるためのものでなく、植物の体を作ったり、細胞が働くために必要な部品の材料と考えれば良いでしょう。
一般に売られてる肥料は、窒素、リン、カリウム(N-P-Kであらわされる)の三要素と呼ばれるもので、一部、糖と結合させて、エネルギーを生み出すアミノ酸や有機酸の原料にも使われますが、メインは体を作る材料と各細胞が働くために必要な部品です。
それぞれの働きを示すと、
・Nー窒素
光合成によって作られた、糖分と結合させ、自分の体の部品となる、アミノ酸やたんぱく質を作る。よって、体の部品が多ければそれだけ植物は成長できるといえます。なので窒素は葉肥えと言われます。光合成がうまく行ってない植物に与えたところで、窒素だけでは何の役にも立たないのでこれをあたえても無意味になります。ちなみに与えすぎると、自分の体を大きくすることに傾いてしまい花が咲かなくなったり、無理な成長をするため、大きく成長してる割に軟弱で病気や害虫のターゲットとなってしまいます。その他、細胞が働くための酵素や、核酸DNAの材料にもなります。
・Pーリン酸
これも、自分の体の原料(リン脂質、たんぱく質)となりますが、核酸DNAの原料でもあり、光合成のとき必要になるATP(アデノシン三リン酸、全ての生命のエネルギーのもと)というものの原料でもあります。つまりこれが不足すると光合成がうまくできなくなったり、生命の設計図DNAがうまく働くなり、植物の生命活動に影響します。
リンは花肥え実肥えと呼ばれ、これを与えるといい花が咲く、いい実が成ると言われています。
・Kーカリウム
これは、たんぱく質を作る働きのために必要で、不足すれば、自分の体の原料になるたんぱく質を作る事に影響が出るわけです。そのほか膜電位やイオンの調整という細胞の大切な働きに必要な要素です。生物の基本単位である細胞がうまく働かなければ生命活動にも影響が出ます。根っこから養分を吸収するとき、カリウムイオンが重要な役目をします。根っこが養分を吸収できる→根っこが伸びる→さらに養分を吸収できるようになるのです。なのでカリウムは根肥えといわれます。細胞の活動が活発ということは植物も元気なわけで病気に強くなったり、しっかりとした成長をします。

なぜ三要素N-P-Kを、特別に肥料というと、光合成が十分に行われている植物に与えると目に見えてよく育つからです。大きく育つ、花つきがいい、収穫量が上がるなど。
必ず植物の肥料にはこの三要素の比率がかかれています。
基本は、N-P-K 7:7:7です。この値の肥料はどんな植物でも使えます。
観葉植物や、葉を食べる野菜は、葉肥えである窒素Nの値が高い肥料を選ぶのが良いでしょう。
花や、実を収穫する野菜や果物には、花肥え実肥えであるリン酸Pの値の高いものを選びます。
球根植物や、芋や地下に出来る野菜には、根肥えのカリウムKの値の高いものを与えます。
肥料で、花用とか、野菜用とか、観葉植物用とか書かれているのは、実はこの三要素の比率の違いだったのです。

植物には、この三要素のほかに、自分の体を作るためや生命活動に必要な要素もあるのです。
量が少し必要なものに、硫黄S、カルシウムCa、鉄Fe、マグネシウムMg。
ほんの少しあれば良いもの、モリブデンMo、ホウ素B、銅Cu、マンガンMn、亜鉛Zn、その他の微量元素。
これらは普通土の中に十分含まれていて植物が使用する量も少なく、特殊な土壌や条件でなければ、特に与えなくてもいいわけです(水への解けやすさもあります、雨で、窒素やリン酸、カリウムは失われやすい)。
逆に三要素は、使う量が多く、収穫という行為でどんどん土中から減っていってしまうため人の手で与えなければならないのです。ただし、前にも書いたとおり、太陽、水、空気による光合成が十分でないときこれらを与えても意味がないわけです。

前のブログで書いたオリゴ糖が植物に効くは、この原理からヒントを得たものです。
植物にオリゴ糖を与えることで、植物のエネルギーに成る糖を与えようというものです。実際、日照不足で、光合成がうまく行かず糖が少ししか作れない植物の助けになりますし、日向の植物にもありがたい栄養となるわけです。



植物が自分で作るものに、このほか、アミノ酸や有機酸があるわけですが、これも人の手で与えれば植物の成長に大きな助けになります。


油粕を水に入れ、何ヶ月かおいたままにしてください。腐敗が始まりすさまじく臭い液体が出来ます。これをぼかしといいますが、これが植物にいいのです。油粕は微生物により分解され、その微生物は多量のアミノ酸や有機酸を作ります。この臭い液体にはそれが多量に含まれているのです。
N-P-Kだけの化学肥料よりも有機肥料が植物によいのはこのためです。
実際有機肥料で育てた植物は、このアミノ酸や有機酸が多量に摂取できるため花の色が良くなったり、香りが強くなったり、野菜や果物も味がよくなるのです。

植物の生理を知れば肥料の原理もわかります。

最後に、植物の栄養剤のアンプルですが、あれは、植物が微量に必要とする、鉄、モリブデン、ホウ素、マンガン、それに栄養となる糖や、アミノ酸が入ったものです。これはメーカーによって成分が微妙に異なりますが、基本は一緒です。だから、光合成が十分に行われてない植物に与えても意味がないのです。鉢栽培で、微量元素が少なくなるような状態なら効き目もあるのですが。

まず植物に元気がなくなったら、肥料や栄養アンプルを与える前に、光合成が十分行える環境を与えてください。あとは、その植物が好む環境で育てることです。その結果、新芽が出だすなど良い兆候が現れてから、初めて肥料を与えてください。病人に、無理やり食べさせても元気にならないのと一緒です。





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Last updated  2007.06.23 10:12:59



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