馬 アジアを駆けた二千年展チケット posted by (C)風々堂くも
先日出かけてきたきゅーはく記事でございます。
大変暑い日でございまして。
この2,3日前、こちらQシュー地方を襲っていた梅雨がようやく明けた途端の猛暑。
そのせいか、祭日にもかかわらず、大変ゆっくりと眺めてこられた特別展。
それが、『馬 アジアを駆けた二千年展』でございました。
そう、ウマさんとヒトとの歴史的な出逢いをテーマにした特別展。元々ウマさんも好きですし、実際の処、ヒトととの関わり合いを一度体系的に知っておきたいと、大変楽しみにしておったくもです。
九州国立博物館提供画像-1 posted by (C)風々堂くも
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はい、特別展会場入り口すぐにあるのが、このコーナー。
黒を基調とした大変スタイリッシュで大人びたデザインがきゅーはくの特徴で、集中力を高めてくれる効果があります。
最初のこの、『一本の鉄の棒』云々に関してはとりあえず、ひみつ。
この発明がウマさんとをより密接につなぐきっかけになったという。
くも、ご承知の通り薄学ではあるんでございますが、一時期集中的に司馬遷関連なんぞを読みあさったり、遊牧騎馬民族関連の書物をいくつか漁ったりしていたので、そりゃあまあ、入ってすぐ、大喜び(笑)
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画像でははっきり見えませんが、上画像の、ウマさんご先祖の再現像が実によく出来ておりまして。さっそく、そこでしばし、見ほれていたくもです。
や、じっさい良くできていまして、一瞬、剥製かと疑ってしまいました。
もちろん、はるか大昔にしか存在してないご先祖さまです。如何に何でも剥製のはずもないわけでして。
しかし、愛らしいくらいにリアルに良くできておりました。
ご先祖のサイズはキツネサイズ。
拙宅の二ブツが狩りをしようとして、まだ子どもだし、月子姐はともかく銀はとろいし、絶対ハンティングできないにしても、大変小柄でひ弱そうなご先祖様でございます。
柴犬くらいならもしかしたら、ハンティングできるかもしれない感じの、そんなご先祖。
それでも現在のウマさんを彷彿とする特徴がすでにあらわで、そこが大変興味深く拝見させていただきました。
そして、いよいよヒト科ナマモノとの歴史。
もちろん最初は予測通りに──────
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そう、アジアの偉大な古代文明といえば、古代中国。
大変精緻にして美しい馬俑たちです。
『俑』と云えば余りにも有名なのが、ご存じ秦の始皇帝陵から出土した兵馬俑でございます。
余談ではありますが、あの圧倒的な写実性を誇った兵馬俑、尤も精緻だったのが件の秦の兵馬俑でございまして。
その後、歴史が新しくなるにつれ、逆に稚拙になっていくという皮肉な事実がございます。
上の方のリアルな方が古い時代のモノで、下の方が新しいもの。
ま、リアルならええというものでもなし、くも的には角笛のようなモノを吹き鳴らす人馬像も大変面白いと眺めてうっとりしました。
上のリアル馬像の馬体に彩色された馬具の装飾絵なんかも、大変面白いんですよね。
それと毎回、きゅーはくのスタッフさんはよくがんばっているなあと感心するのが、コーナー事に壁に並べられた────
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毎回、テーマにそった関連知識を子供にもより判りやすく指し示す為の解説。
これがホントに頑張っている。
これは仕方ないのですがきゅーはくの秘蔵品は失礼ながら、上野の国立博物館の圧倒的な所蔵数に比べればほんとうに貧弱であるのはどうしようもないのです。
歴史的にも各地から長年集められてきたモノと比べたら、見劣りがするのはホント、致し方なし。
ですけど、その分、毎回、色々と工夫を凝らしているのが、良く判ってそこが嬉しい。
処で、ちょい横道ですが(^^ゞ
実は前々回の特別展『京都妙心寺~』も何回かレポート記事にするつもりでしたが。
ちょっと残念に思ったことが引っかかってですね、途中で放棄しました(^_^;
一般的に判りにくい禅にかんする簡単な逸話を記したカードを配置したりと、色々とガンバッテは居たのですけれど。
若干、頑張りが横滑りしていたように感じていたくも。
せっかくこちら九州には禅僧さまの中でも際だった個性と素晴らしい才能を見せた偉大な仙がい(←文字がエラーではじかれるのでひらがな使用)さんが在住されておられたのです。
その仙がいさんについて、特集コーナーを設けてくださるかと期待しておったんですが、そこが残念でした。
若干マイナーながらも、仙がいさんはすばらしい名僧でございますから、是非、しっかりといつかフォローしてくださるよう、祈っております。
いやいや、閑話休題っと。
丁度夏休み。
ご家族連れなぞには大変嬉しいものなんじゃないかなあ、と感じます。
かくいうくも自身、判りやすいイラスト付き解説がとてもうれしいのです。
というわけでまずは大陸から入った特別展ですが、この後、いよいよ、我が秋津島国での、ヒトとウマとの出逢いへと進みます。
次回、くも大喜びのブツが並んでました(笑)
────その2。
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──PS。
風々堂の九州国立博物館関連記事は、タグの『きゅーはく!』を辿れば発掘されますです、はいヽ(´・`)ノ