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カテゴリ:個別銘柄
昨日ポイントが、第一四半期の決算を発表し、増収減益となりました。
売上高 18800 (+17.9%) 営業利益 3323 (-1.8%) 経常利益 3389 (-0.7%) 純利益 1803 (-8.7%) (単位:百万円) 以前当ブログでも、第一四半期は減益の可能性があることを指摘しましたので、レビューしておきます。 まずは減益予測の理由となった売上高総利益率の低下ですが、案の定前期の 65.8% から 63.2% に低下しました。 日本経済新聞の報道によると、在庫処分に伴う値引き販売が原因だそうです。 私の予測では 63~64% 程度でしたので、理由/低下幅ともに予測通りでした。 次に販売管理費は、8560 百万円(+20.2%)でした。 予測では、前期の3Qと4Qが前々期と比較して1700 百万円強増加していたため、少し多過ぎるとは感じつつも、前期実績+1700 を切り上げて 8900 百万円としましたが、やはり多すぎましたね。(苦笑) その結果営業利益は微減益となり、想定の範囲内になりました。 さて一番気になるのは、売上高総利益率低下予測の根拠となった、棚卸資産回転日数です。 なんと 16.0日から18.0日へ、悪化してしまいました。第2四半期も苦戦ですね。 ポイントの強みが、失われつつあるのかもしれません。 売上高総利益率や棚卸資産回転日数の実績は、以下のようになっています。 表の見るべきポイントは、前回のブログをご参照ください。 ここで、第2四半期の予測をしてみます。 売上高は、会社想定どおりの 19200 百万円(=中間予想-1Q実績)と仮定します。 売上高総利益率は、前期の 57.7% から若干悪化して、57% 程度ですかね。 その場合、売上総利益は 10944 百万円となります。 販売管理費については、売上高販売管理費比率が第一四半期と同じ 45.5% だとすると、8736 百万円になります。 この見積もりだと、営業利益は 2208 百万円です。 第一四半期と合計すると、中間期の営業利益は 5531 百万円となります。 この値は、会社側中間期予想の 5600 百万円に対して若干の未達となります。 (この程度なら、経費節減等で帳尻を合わせられるかも) 既に第一四半期だけで、前中間期以上の特別損失を出しているので、純利益はさらに厳しいと思います。 しかもその中間期の会社予想自体が、通期予想に対する進捗率は、過去4年と比較してかなり低い数値です。 よほど下半期に頑張らないと、通期も厳しいかもしれません。 かつてのポイントは、期初予想は保守的に出しておいて、中間発表までに毎年上方修正していたんですけど、今期は難しそうです。 社長も交替しているので、保守的な予想をだすという傾向自体も、変わっているのかもしれません。 実は前期の決算が発表された時から、第一四半期の粗利率低下の可能性に気付いていましたので、第一四半期決算で棚卸資産回転日数の改善を確認したら、投資しようと考えていたのですが、悩みますね。 会社は悪い方向に向かっているように感じます。 今の株価は、割安だとは思うんですけど... (下げ止まったら、7月月次発表まで短期売買しようかな。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.17 11:39:36
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