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カテゴリ:戦況
今回のサブプライム危機に端を発する金融危機では、大損害を被りました。
今から考えると、ずっと少ない損失で済ますことができたはずだと思います。 次回にこの経験は活きると思いますが、過去の暴落の経験は、今回全く活かすことができませんでした。 なぜ、過去の暴落の経験が活きなかったのか、考えてみました。 私が初めて株を買ったのは、1984年に従業員持ち株会に入った時ですので、今回の暴落は、平成バブル崩壊とITバブル崩壊に次ぐ、3回目の経験になります。 まず平成バブルの崩壊ですが、当時保有していたのは、持ち株会の株と、1986年に行きつけの床屋さんに勧められて買った花王の株でした。 持ち株会については、毎月自動的に給料天引きされていたので、株を買っているという意識はあまりなく、株価もまったく気にしていませんでした。 日本経済は失われた10年と言われ、あまりパッとしませんでしたが、私が勤務していたのはニューヨーク市場(一時は東証外国部にも上場していましたが)に上場しているアメリカの会社で、業績は比較的好調でした。 業績不安が少なかったため、株価も気にする必要がなかったのかもしれません。 花王についても、2006年3月期にカネボウ買収の暖簾代償却により記録が途切れるまで、24期連続経常増益を続けており、業績に懸念はなく株価も全く気にしていませんでした。 早い話が、どちらのケースもただ株を保有していただけで株価は気にせず、株式投資をしているという意識があまりありませんでした。 これでは、平成バブル崩壊を経験していないのも同然ですね。 次にITバブルの崩壊を振り返ります。 私が自分の意志で積極的に日本株の売買を始めたのは、2000年3月からです。まさにITバブルが崩壊する寸前に始めてしまいました。 幸い2000年~2002年のITバブル崩壊過程でも、私の損益はトントンでした。 これは私に実力があったからではなく、ただの偶然にすぎません。 下落相場において、いろいろと悩んだり工夫した記憶が、ほとんどありません。 深く考えないうちに、下落相場が終わってしまったという感じです。 この期間に自分なりの投資手法が確立できてきたのですが、暴落対応の経験にはなっていませんでした。 苦心したりいろいろと考えたりしないと、身に付かないのだと思います。 結局、自分で痛い目を見ないと教訓を得られないというのは、情けないですね。 本などから他人の知恵を得て、自分の血肉にできるようになりたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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