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再出発日記

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2006年01月11日
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カテゴリ:旅の記録
12月19日(月)三日目 呼子~佐世保~長崎~佐賀
朝6時起床。やっと背を伸ばして車中泊が出来た。ぜんぜん寒くない。空気マットのポンプを買い忘れたため下がごつごつして冷たいのが玉に瑕だか、熟睡できた。トイレで顔を洗い、6:30出発。

「不幸な出来事」を伝える名護屋城05121726九州への旅 113.jpg
波戸岬で意外と静かな玄界灘を眺め、博物館には入れないが名護屋城を見る。秀吉の朝鮮出兵時の出城である。石垣しか残っていないが、南国風の豪快な城だった。「この史跡は東アジアの国々との不幸な出来事を伝えるものであるが、一方では安土・桃山時代の文化を知ることの出来る数少ない遺跡でもある」との説明板。うーむ、お役所的な説明。各武将の陣屋がその周りに無数にあったということは初めて知った。

旅の拾いもの
その後佐世保に向かう。物見峠が積雪でチェーンが必要なので西の迂回路を選ぶ。平戸経由を覚悟していたが、途中で思いなおして電話で問い合わせると西の峠はOKだという。ラッキー(^o^)/。30分ほど時間の節約をして佐世保市に入って本山の交差点で弥生遺跡発見!
05121726九州への旅 127.jpg
四反田遺跡。弥生時代前期の松菊里型(朝鮮型)の円型の堅穴住居が21軒も発見されたという。甕棺に葬られた小さめの支石墓もひとつ発見されている。海を渡ってここにたどり着いた朝鮮半島の渡来人たちは海の近くのこの川沿いに自分たちのムラを設け、稲作を開始しだわけだ。その場所に佇まないと本では分からないことがある。静かな入り江。穏やかな空気。一瞬だけ2500年前にタイムスリップ。思いがけず遺跡に出会えるとなんか嬉しい。

米軍の前線基地佐世保
05121726九州への旅 139.jpg
米軍佐世保基地を視察するため弓張の丘展望台に登った。少し遠いが、佐世保湾が一望に見える。
05121726九州への旅 137.jpg
米軍はつくづくこの湾の第一等地を占有していることを知る。佐世保港の 83%が米軍の指揮下にある。佐世保基地は現在強襲揚陸艦エセックスをはじめとする揚陸艦4隻、2隻の掃海艦、1隻の救難艦の母港となり、米世界戦略のもと、アジアでの出撃基地としてまた西太平洋の補給・中継基地として、イラク戦争でもどうどうの役割を演じた。私は丸っきりの兵器オンチであるが、なんとか「ドック型揚陸艦フォートマクヘンリー」(1995年配備、乗員413名、揚陸部隊504名、LCAC4隻搭載可)(写真参照)と掃海艦パトリオット(1996年配備、乗員83名)は確認した。その他艦の番号128、127、231、234、232番も発見したのだが、どなたか分かる方がおられたら教えてほしい。なお、参照したのは長崎平和委員会である。おそらく日本で一番詳しい佐世保基地紹介だろうと思う。

長崎の祈り
05121726九州への旅 160.jpg
今日は月曜で各博物館は休みなので、半日は長崎観光をしようと決めていた。小学校の修学旅行以来の長崎平和公園。平和の像は覚えはあったが、原爆落下中心地公園も原爆資料館も初めて見た。よって浦上天主堂の遺壁のザベリオと使徒の祈るようなまなざしに衝撃を受けた。浦上地区はかつて日本で一、二を争うキリスト信者がいたところであった。そこへ原爆が落とされた。しかも福岡小倉に落とす予定だったのに急遽変更されて。一体日本人はそれをどう受け止めたらいいのか。資料館は被爆者の生々しい声がなかったので広島のそれと比べて不満だったのだが、あとで資料を見ると平和祈念館は隣に併設されてあったのね。(反省)
05121726九州への旅 206.jpg
長崎市街地では仏蘭西語を学んだ中江兆民を偲んでみた。オランダ坂を歩き、唐人通り、丸山公園一帯を歩き、来年には復元整備されてオープンする「出島」を歩いた。県庁一帯は武家屋敷があったところであるが、兆民はそこには住んでいなかっただろう。むしろ老舗の料亭「花月」一帯がふさわしい。龍馬も高杉晋作も西郷隆盛も訪れたらしいから「兄さんタバコ買ってきてくんなセェ」と龍馬に言われいそいそと夜の丸山界隈の雑踏の中へ飛び出した青年中江篤介の姿が目に浮かぶ。この一帯を歩くと、ゴミゴミしながらもなんとなく哀愁漂う昭和の景色が見事に息づいている。開け放れた戸の奥にある醤油屋の荷物。京都みたいに小さい玄関、縦に細長い間取りになっている。ところどころに縦割り長屋がある。篭町センター街通りは朝帰りのやくざが歩いているような雰囲気。映画「長崎ぶらぶら節」の舞台であるが、映画の舞台になりそうな景色がそこかしこにあった。

嬉野温泉のもと湯で汗を流し、今日は道の駅「山内」泊まり。走行距離230km。





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最終更新日  2006年01月11日 09時41分51秒
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