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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:洋画(05・06)
月一回の映画好きのサークル「お話シネマ」に行って来た。お盆ということもあって、最初二人しかいなくて、最終的に四人のみの参加。課題の映画の感想は置いといて、先ずは最近見た映画の話題。
私「「隠された記憶」見ました?」 Yさん「見たよ。監督がミヒェル・ハネケで、主演がダニエル・オートゥイユとジュリエット・ビノッシュなんで、当然期待していたんだけど、肩透かしを食ったような気がする。」 私「そうなんですよ。ラストカットを見逃すなっていうあおり文句があったし、ぼくはミステリ大好きだから、一つ一つのカットに伏線がありはしないかと、相当気をつけてみていたんですよ。それこそ、冒頭の玄関を延々と映すビデオのシーンにしても、車の位置とか、色とか傷とかもしっかり頭に入れながら緊張してみていたんだけど、結局そこまできちんとしたビデオじゃあなない。ラストカットの二人については、当然のことながらすぐに気がついたし、アレが事実だとしたら、一応説明がつくよね。冒頭のビデオをどうやって映したのか、という問題は残るけど。でもアレじゃあ衝撃でもなんでもない。」 Yさん「これのどこが評価されたのか、イマイチ分からなかったよね。ぼくが気になったのは、最後のカットにしても、まるで遠くからビデオで映しているみたいに、全然変化が無いよね。映画全体にいえるのだけど、どこからビデオで、どこから本当の映像なのかがわからない。もし、ラストカットがビデオだとしたら、それこそ衝撃の映像だと思うのだけど……」 私「それはないでしょう……。それだと全てが謎になってしまう。ただ、ラストカットの直前は男の夢みたいになっていましたよね。だからあの映像のほとんどが男の夢なのではないか、という解釈も一部ではあるようです。でも、それだと何をいいたいのか分からなくなるので僕は採らない。」 Yさん「難しいね。」 私「イマイチでしたね。」 Yさん「イマイチだったね。やっぱり監督は、本人は自覚はしていないけど、知らない間に差別をしている、そのことでどれだけの人を苦しめるのか、故意ではない悪意を描きたかったのかもね。たとえば、今度のW杯のジダンの問題にしても、きっかけは小さなことで、本人たちに悪意はなくても、根は深いものがある。移民問題とかね。だからあれほどの問題になったのだと思う。そういう眼で見ると、欧州であのラストカットが衝撃的だったというのはそういうことなのかもしれないね。」 私「なるほど、ジダンの問題と一緒、だという解釈なら、カンヌで三冠を取ったのもわかるような気がしますね。」 すみません。映画見ていない人には何がなんだか分からないと思います。どうやって書くか迷ったのですが、結局こうなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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