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再出発日記

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2006年12月30日
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カテゴリ:水滸伝

北方謙三「水滸伝」は二巻目に至ってついに梁山泊に結集を始める。
王進に鍛えられ、魯智深に志を教えられていた少華山の義賊集団の若い長、九紋竜史進は宋江とともに梁山泊の軍部門のリーダーとなる晁蓋と初めて出会う。そして、反政府運動の幹部として迎えられるとばかし思っていたが、意外な話を聞く。

「気概だけでなんになる。私が死んでも宋江がいる。宋江が死んでも、必ず別のものが出てくる。それは魯智深でもよければ、おまえでもよいのだ、史進。そうでなければ、勝利は覚束ぬ。国という権力は、われわれが想像している以上に大きいのだ。」
「そうですか。」
史進はしばらくうつむいていた。その顔を、焚き火の炎が赤く照らし出している。
「晁蓋殿からそういう話を聞けるとは思っていませんでした。もっと上から命令されるのだろう、と思っていました。」
「そういう命令の中で、いろいろなものが曲がっていったのが、今の国の姿ではないか、史進。私はそう思っている。よいか。男は、自ら闘うことの意味さえわかっていればいいのだ。死んで悔やむのは、その意味が分かっていない時だけだ。」(178p)


吉川英治「新水滸伝」では宋の政府は腐りきっていて、梁山泊の108人の英雄たちは自分たちの特異な能力を生かしてさえいれば、いい勝負ができた。しかし、この小説は違う。国の強大な権力を正当に評価しながら、それでも、「このままではいけない」と立ち上がるのである。リアルだ。そして実際その通りだ。「男は、自ら闘うことの意味さえわかっていればいいのだ。」という言葉が非常に重い。そして同時に「そうだ!」と叫ぶ自分がいる。

この気持ちにぴったりくるのが例えば以下に紹介する歌だ。「僕たちの人生は、平和と自由もとめて、生きてゆけばいいのさ」

ケ・サラ CHE SARA
【作詞・作曲】J.フォンタナ C.ペス N.イタロ F.ミグリアッチ
【訳詞】にしむらよしあき
【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky

1.押さえ切れない怒り
  こらえ切れない悲しみ
  そんなことのくり返しだけど
  決して負けはしないさ
  ※ケ・サラ ケ・サラ ケ・サラ
   僕たちの人生は
   平和と自由もとめて
   生きてゆけばいいのさ

2.泣きはらした夜
  迎える朝のまぶしさ
  涙の乾くときはないけど
  決して倒れはしないさ
  ※(くりかえし)

3.いつも思い出すのさ
  自由のために死を選んだ
  グェン・バンチョイ ジョー・ヒル
  ビクトル・ハラを
  決して忘れはしないさ
  ※(くりかえし)







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最終更新日  2006年12月30日 22時45分33秒
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