6856115 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

再出発日記

再出発日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

源氏物語の紫式部日… New! Photo USMさん

ピーター・グリーナ… New! シマクマ君さん

『人間の未来 AIの未… New! Mドングリさん

韓国旅行2024春旅2… New! suzu1318さん

炊飯器修理 New! はんらさん

カレンダー

2007年08月02日
XML
カテゴリ:洋画(07)
モーツァルトの「魔笛」のオープニングの曲に合わせ、俯瞰映像から個別の映像へ、やがて俯瞰映像へ移っていくオープニングが素晴らしい。太陽の光から春の野原、スミレに移り、その花を摘んだ男の手が塹壕に入る。時代と場所は第一次世界大戦のある戦場だと分かる。塹壕を走り回る兵士、塹壕の端で将軍が車から降り戦闘の合図をする。雲の合間から旧式の戦闘機が姿を現し、俯瞰映像に、そして戦場では一人一人の兵士の突撃場面へ。人が次々と倒れていく。
1005832_01.jpg
監督・脚本 : ケネス・ブラナー
音楽 : ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
出演 : ジョセフ・カイザー 、 エイミー・カーソン 、 ルネ・バーベ 、 リューボフ・ペドロヴァ 、 ベンジャミン・デイ・デイビス

二時間弱。オペラ「魔笛」をほぼ丸々聴くことになる。(すみません。音楽はからしき知らないので全て聞いたのかどうかは不明。)なによりもモーツァルトのこの曲が素晴らしい。なかなかこの曲の全体像を聴くことが無いので、「そうか、この有名な旋律はこのように繋がっているのか」と感心することしきり。

構成には感心するところと退屈なところがあった。うまいこと、戦争映画にこの「魔笛」を移し変えているところもあった。一方、じっくり歌を聴かせたいと言う意図なのか、背景もあまり変わらず、ひとりの歌をずーと画面に載せている場面もあった。歌自体が素晴らしいのかどうか、よく分からないのでそこは退屈。ミュージカル映画とは違う。オペラという曲重視の演劇に映画をくっつけたこの試み、とりあえずほとんど退屈はしなかったので成功しているのではないか。決定版というほどではないかもしれない。次回作に傑作が待っている、ということで楽しみは増えたかも。

映画は戦争と平和という問題を真ん中において、最後は平和をたたえる、という風に終わるのではある。うーむ、意図はよく分かるし、タミーノは「平和のためよりも愛のために僕は行く」と答える所なんかなかなか意味深ではあるのだが、最後の試練の洪水があまりにも局地的な試練であってイマイチだったりしてのめりこめない。モーツァルトに「戦争と平和」を託そうという試み自体が無理なのではないかと思う。モーツァルトはそんな男ではない。人間の「自由」を主題としたところで光り輝く人なのではないかと思う。それを証拠に魅力的だったパートは、夜の女王の場面だったり、パパゲーノとパパゲーナの小鳥のような求愛場面だったりする。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年08月02日 12時50分42秒
コメント(4) | コメントを書く
[洋画(07)] カテゴリの最新記事


キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504@ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月
・2023年10月
・2023年09月

© Rakuten Group, Inc.