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再出発日記

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2007年09月17日
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この作品は雑誌「小学四年生」に連載されたものを大幅加筆した文庫オリジナル版らしい。

「くちぶえ番長」重松清 新潮文庫
でも基本的には児童小説である。重松清の文庫は、無条件に買うことを自分に課している作家の一人なので、こういう本も読む。なおかつ、読んだ本と映画館で見た映画は全て記事にすることを自分に課しているので、当然ながら記事にする。

こういう書き方をしたからといって、この本が失敗作なのではない。単に何でもかんでも手を出すことに言い訳を加えているだけなんですね。

むしろ、いい作品だった。いや、なかなかいい作品だった。

いじめはある。けれども小学四年だと彼らのいじめはまだまだ技術的に洗練されていないので、「くちぶえ番長」(注)みたいな強きをくじき、弱きを助けるタイプの女の子が出てきたら、軽々と吹っ飛ぶのではある。(注)当然作者はこの題名に「夕焼け番長」(荘司としお )というマンガを意識している。に違いない。当時流行っていた番長ものだけど、最後は夕焼けを見ながらなぜか涙するというセンチなところもある主人公なのである。しかし、この作品はほとんど今は市場に出回ってはいないので、読んだ人々は確実に日本マンガ文化史の歴史の薄い層の中に埋もれつつある。

ちょっと浪花節、ちょっとわざとらしい。
けれどもそんな物語も小学四年ならまだ有効なのかもしれない。私より二歳年下、岡山の県北で幼少期を過ごした重松清はまだそういうことも信じているのだろう。私のようにちょっとだけセンチだから‥‥‥。

たった420円。電車の旅で2-3時間ほど手持ち無沙汰な時間ができたときなどに読むのにちょうどいい本ではある。





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最終更新日  2007年09月17日 07時19分04秒
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