宮崎県知事は29日、「徴兵制あってしかるべき」発言について
「徴兵制を容認していない。戦争に直結するものでは全然ない」と弁明した。同時に、若者に一定期間、強制的に農業を体験させる「徴農制」などの仕組みが必要と強調した。そうです。(
西日本新聞朝刊)要は前言を根拠無くころりとひっくり返して(それはつまりいつでも再否定がありうるということでもある)さらに与太話を付け加えただけ。若者を一定期間団体行動をさせることで「社会のモラルハザード、規範意識の欠落、希薄化」を補えるかどうかは、その効果性とともに実現性も夢のまた夢と言わざるを得ない。与太話には付き合っていられない。
ただ、無知から来るとは言え、「自衛隊に入ることが、規律を持った倫理観のある若者を作る」という根拠のない印象については、
前回の記事でいろんな方がコメントをくれていたように、きっちり反論しておかなくてはならない。
世の中の進歩により写真だけでなく動画も簡単に見ることができるようになった。自衛隊の実態がよくわかる映像を紹介したい。同時に、
ふるさとを人殺し訓練の場にするな「日本原日米共同訓練反対集会」(2007年11月11日の記事)(なぜかリンクができない)のところで述べている「アメリカの先制攻撃戦略に沿った日米軍事一体化計画」の具体的な姿を示したい。
憲法改悪反対岡山県共同センターのHPが、あの集会の後、16日の日米共同訓練の公開訓練のさまをアップしてくれている。HPの一番上のリンクをクリックしてもらいたい。(高速通信の環境にない方はごめんなさい)
中尾平和委員会会長の話によると、「この訓練の後に一番本格的な日米共同訓練は始まる」ということなのだが、これを見ただけでも、自衛隊の本質は災害救助とか、国民の救出にあるのではなく、「戦争をすること」「人殺しをすること」にあることが分かる。この「突撃訓練」は。「敵」の占領する高地へ突撃して、支配するというだけのもののようだ。対戦車火器を味方が持っているということは、むこうも戦車があるということなのだろう。「敵」の具体的な説明は一切なかったようだ。まず北朝鮮ではない。結局、後で中尾氏が言っていたように、イラクから帰ってきた部隊が日本の自衛隊に戦い方を教えるというのがこの訓練の中身であり、(私に言わせれば)早く日本の自衛隊もイラクに来てアメリカの言いなりに一緒にイラクの民家に(軍人民間人関係なく)大砲を打ち込もう、とという訓練だったのだ、と言わざる得ない。ほかの日のほかの場所で自衛隊は、江田五月や相沢一郎、子供などが見ている前で、「テロ工作員」を「せん滅」三人を殺した訓練
(2006年10月09日の記事「子供の前で人殺し訓練-三軒屋基地開放日」)もしている。こういう自衛隊の本質がわかった上で、まだ道徳云々とか言えるのだろうか。